ここでガリレイの相対論を紹介します。この理論は、地上のごく狭い範囲での慣性系つまり、電車の発車時のような力のかかる状態でない場合に成り立つ力学の範囲で成り立つりろんです。「慣性系では力学現象は同等に観測される」というものです。地上でじっと立っている人と、一定の速度でまっすぐ走る電車の中の人は互いに慣性系です。地上にじっと立っている人は静かに手に持っていたりんごを離すと、それは、人に対して、まっすぐ落ちるように見えます。また電車の中の人が同じようにすると、やはりりんごはその人にたいして、まっすぐ落ちます。電車のなかのことを地上のひとが見たら、りんごは放物線を描きながら落下しますが、電車の中の人は「真っ直ぐ落ちる」と主張します。両方とも正しいのです。このように相対性が成り立ちます。異なる2つの立場の人がともに同じ主張をします。これが相対性です。