原理は2つ以上は間違い

重力場の存在は加速度系の絶対性を否定した

筑波山の自然

2006-08-12 22:41:19 | Weblog
筑波山にはいくつかの沢があり清水が流れています。あるとき木立の中で沢歩きをしていました。するとピンポン玉くらいの沢蟹が大きなむかでを抱きかかえるような格好で格闘しているような光景が目に飛び込んできました。”これは珍しい”と思い静かに様子をみていました。ところがどうも様子がおかしいのです。蟹のほうが優勢と思っていましたが、なんとなく動きがにぶく苦しそうです。もうひとつ変なことにむかでは頭が下で、尻尾は上のほうでぶらぶらしています。そしてこちらが元気なのです。おかしいなあと思いながら近寄ってよく見ました。蟹はその武器である鋏をムカデに突き立てるでもなく元気なくもがいているばかりでした。訳が分かりました。この時期は蟹の産卵の時期で、蟹の腹にはいくつかの卵が付いていましたが、大半はこのムカデに食いちぎられていたのです。じつは蟹のほうがムカデに襲われていたのです。ムカデは蟹の腹に食いつき毒液を注入しながら蟹の卵を食い荒らしていたのです。あまりの悲惨さに鳥肌が立ち、ムカデにたいする怒りが爆発し、持っていた木の枝でムカデをたたきました。ムカデはしぶしぶ逃げて生きましたが母蟹のからだはもうぼろぼろでした。ほんのわずかな時間でしたが長く感じた出来事でした。平穏に見える山肌の中でも血まみれの闘争が行われているこの現実を記憶にとどめたいとおもいました。

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