ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

東博からの里帰り「勾玉」に出会う~諏訪湖まちじゅう芸術祭①~

2023-09-20 | ミュージアム

市内に弥生時代の遺跡「天王垣外遺跡」があって、明治40年にその遺跡から発見された壺の中に入っていたのは300個以上の勾玉や管玉類だったそうです。それらは現在まで「東京国立博物館(東博)」で収蔵展示されていました。それらが今回「国立博物館収蔵品貸与促進事業」を活用して何と発見された当市に里帰りして展示されました。115年ぶりの里帰りだそうです。

  

 

考古館はとっても小さいのですが、こんな風に展示コーナーができていてじっくり鑑賞することが出来ました。ヒスイの勾玉は日本海の糸魚川の方からやって来たのかしら、水晶玉は甲州の方からやって来たのかしらと想像を膨らませて鑑賞しました。どれも素敵な色合いで精巧に作られた美しいものでした。これらは明治40年に発見され、次の年に当時の帝室博物館(現東京国立博物館)に金参拾円で買い上げられたのだそうです。

     

     

  

     

 

市内には縄文遺跡も何か所かあり、この展示の勾玉などが発掘された弥生遺跡もあり、古墳遺跡もあちこちに残っています。先日「ヒカリゴケ」を見た「唐櫃石古墳」から発掘された刀剣も展示されていました。

   

 

ここには市内の遺跡から出土した品々が展示されています。まず縄文遺跡から出土した「顔面把手付深鉢形土器」…これは重要文化財に指定されています。

  

 

縄文土器も黒曜石の矢じりなどもあれこれ展示されています。

     

  

 

その黒曜石の原産地までの歩数と距離…またここで確認しました。どうしても和田峠の原産地を訪れたくて、先日も行ってみましたがたどり着けず…再挑戦するつもりです。   

  

 

ここには土偶も展示されています。いずれも小さなものですが、その中で人気なのはこの壺を持つ妊婦さんで、他の博物館へも出張しています。どれも愛嬌があって注目の土偶たちです。

  

  

 

考古館の展示を鑑賞した後で美術館の方の展示を見ました。今回は「岡谷美術の巨匠たち」と題して17人の作家さんの作品が展示されていました。もう一つの展示は「神田さおり」さんの作品展でした。

  

 

この美術考古館の建物の元は呉服屋さん…商店街に大きな呉服屋さんがあって私も着物をあつらえたことがあったお店でした。そのお店が閉店することになって、10年前に市の美術考古館がここに移転したのです。今では街に馴染んでいるミュージアムです。近くには「イルフ童画館」があって、この前の道は「童画館通り」となっています。

  

 

ちょうど諏訪湖周辺のミュージアムで「諏訪湖まちじゅう芸術祭」が開かれていて、このパンフレットにそのスタンプラリーができる表も載っています。その表を提示すると記念品がいただけました。素敵なキーホルダー…ショップで入館料と同額で販売されている品物でした!

  

 

115年ぶりに里帰りした美しい勾玉や管玉に出会え、遠い昔に思いを馳せたひと時でした…

 

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