ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

復活!霧ヶ峰のニッコウキスゲ

2019-07-31 | 自然観察

7月のウォーキングは霧ヶ峰高原の七島八島へ行きました。七島八島へは和田峠経由ですが、新和田トンネルでなく旧道で旧トンネル(信号で交互に通る狭いトンネル!)で行きました。

 

霧ヶ峰高原の夏を彩る花は何と言っても「ニッコウキスゲ」! その群生が知られていましたが、獣害によって激減してしまったのです。この10年ほどは淋しい花姿だったのですが…なんと復活したのです!それには獣害(主にシカ)を防ぐために設けられた柵やネットの効果があったようです。

 

 

 

この湿原で出会った自然保護指導員の方によると、8年ぶりのニッコウキスゲの復活とのことです。このところ残念な状況を目にして足もなかなか向かなかったのですが、この復活は素晴らしかったです!その光景…これは七島八島です。

 

 

これはもっと大規模な群生の復活!車山肩からの眺めです。ニッコウキスゲの復活をお聞きしたのでウォーキングの後、車山肩までドライブして散策しました。

 

 

 

ちょうど咲き揃った頃(7/23)でした。次の日のNHKのニュースでも見ごろと映像が流れていました。

 

 

 

ウォーキングは七島八島の湿原の周囲の遊歩道を歩きました。

 

 

ここで沢山の花に出会えました。自然保護指導員の方に話をお聞きすることができました。気づかず通り過ぎてしまいそうな花「ネバリノギラン」です。地味ですが、可愛らしい花が咲いていました。

 

 

「ニガナ」は黄色だと思っていましたが、白花があることも教えてもらいました。

 

 

牛伏川にある「ジイソブ」(ツルニンジン)…「バアソブ」は霧ヶ峰に行くとみられると聞いていたのですが、ここで教えてもらいました。ジイソブより小さな花(今はまだ蕾)です。

 

たくさん咲いて花盛りだったのは「ノリウツギ」…湿原周囲を縁取るように咲いていました。

 

白い花もたくさん…「カラマツソウ」と「シシウド」(蕾もユニーク!)と「オオサカモチ」です。

 

 

 

 

なごりの花「レンゲツツジ」(6月にはこの群生が見られます)と「キバナヤマオダマキ」です。

 

 

きれいな色の「アカバナシモツケ」…鮮やかな色が緑の中で輝いていました。

 

 

紅い「ヤナギラン」も高原を代表する花…もう咲き出していました。

 

「ヨツバヒヨドリ」や「イブキトラノオ」や「ハナチダケサシ」ではチョウが吸蜜している姿にも出会いました。

 

 

 

「ウツボグサ」「コウリンカ」「ハクサンフウロ」もあちこちで見かけました。

 

 

 

「アヤメ」の濃紫のきれいなこと!うっとり見とれました。

 

「キンバイソウ」の鮮やかな黄色も注目でした。

 

 

「ノアザミ」も花盛り…ここにもチョウが…

 

地味ですが「グンナイフウロ」と「タカトウダイ」…タカトウダイは秋の草紅葉がきれいです。

 

 

ウォーキングでは池塘を見ながら木道を進みました。池塘に映る草や岩の水鏡も素敵です。

 

 

 

林の中でもお花畑が広がっています。ニッコウキスゲやハナチダケサシやイブキトラノオです。

 

 

 

ニッコウキスゲの咲く丘を望みつつ、夏の雲湧く空の元を歩くのは気持ちのいいものです。

 

 

高原を吹く風はさわやかでしたし、こうした水の風景にも癒されつつ歩きました。

 

 

ここで出会ったのは花ばかりではありません。こうした「カミキリムシ」にも…

 

チョウにも出会いました。自信はないのですが一応名前を…「ヒョウモンチョウ」でしょうか?手乗りでフレンドリーでした。→「コヒョウモンモドキ」とのことです。

 

 

花で吸蜜中の姿も捉えました。これは「ギンボシヒョウモン」でしょうか。→これは「ヒョウモンチョウ」、アザミの花には「ウラギンヒョウモン」とのことです。

 

 

これも「ヒョウモンチョウ」でしょうか…自然保護指導員さんによると汗に寄ってくるのだそうです。(名前を教えていただけばよかったのに…)

 

 

これは「ジャノメチョウ」でしょうか。

 

 

「スジグロチャバセセリ」でしょうか?

 

たくさんの感動に出会えた7月のウォーキングでした。特に復活したニッコウキスがの群落…高原を覆う黄色の絨毯には喜びも一入でした。

 

 

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6 コメント

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ニッコウキスゲ (すずらんの妖精)
2019-07-31 22:06:12
山百合、私が行った時より多くの、
咲いた山百合が見れて良かったです。
ニッコウキスゲ、一昨年見た風景とまっつ宅
違いますね。いい時期に見れて良かったです。亦どこか一緒に行きましょうね。
返信する
すずらんの妖精さんへ (タッジーマッジー)
2019-08-01 08:49:09
おはようございます。
本当にヤマユリはみごとで感激でした。
すずらんの妖精さんに教えていただいたおかげ!
本当に感謝でいっぱいです。
ありがとうございました!

ニッコウキスゲは一昨年見られたのですね。
その時とは大違いだと思います。
自然保護指導員の方によると、10年ぶり位のいい景色だそうです!
昔の光景が復活したようで感動しました。
またどこかご一緒出来れば嬉しいです…
返信する
祝!ニッコウキスゲの復活 (みさと64)
2019-08-01 22:00:20
こんばんは。
7月のウォーキングが霧ヶ峰、七島八島とは最高ですね!
わたしも7程前に、霧ヶ峰高原と八島ヶ原湿原に行きました。
その昔何度も行ってた頃の様子とは全く違っていて、
ものすごくショックで、悲しい思いでその風景を眺めてきました。
でも、今回写真を拝見してビックリ!
今はこんなにたくさんのニッコウキスゲが咲いているのですね。
そう、この光景! 山肌全体がニッコウキスゲでまっ黄色に染まってる!
当時も、右を見ても左を見ても上を見ても、どこもかしこも黄色い山肌でした。
8年〜10年振りの復活ですか?
霧ヶ峰らしくて本当に嬉しい光景ですねぇ〜
やはり「保護してくださる人や守る人」たちの地道な活動の成果ですね。
堂々川も牛伏川も霧ヶ峰も、みんな一緒です! 本当にご苦労様です。

たくさんの花たちとの出会いは、嬉しかったですね♪
わたしが行った時もほとんど同じような花を見ましたが、
バアソブの花は開いてましたよ。林の中のお花畑も素敵!

フレンドリーで小さなこのヒョウモンさんは、
「コヒョウモンモドキ」だと思います。
コヒョウモンモドキは、ゼフの生息地へ行った時に出会うのですが、
最後に行った年に随分減っていて、
なんでも大学生たちが網を持ってきて捕獲しちゃって、
池田町のそのポイントではほぼ見られなくなったとか・・・
ゼフ撮りの時に出会った地元の蝶屋さんが、とても嘆いてました。
大町にも生息ポイントがありますけど、そこはどうでしょうね。
ここ数年行ってないので、池田も大町も蝶情報がさっぱりわかりません。
コヒョウモンモドキは『長野県版:準絶滅危惧種』で、
『環境省版:絶滅危惧II類』の蝶なのです。
そんな蝶がたくさん生息しているようで、なんだか嬉しいですね♪
環境が変わらずに、ずっとこのままでいてほしいものです・・・

「ジャノメチョウ」はOKだと思いますが、
「スジグロチャバ(ネ)セセリ」はこの写真1枚では、わたしの乏しい知識ではなんとも言えません。
「ギンボシヒョウモン」の開翅姿は「ナミヒョウモン(別名ヒョウモンチョウ)」ではないかと思いますけど、自信ないです。
アザミの花の閉翅姿を見れば、後翅の付け根付近の白斑紋が一直線に並んでいるから、これはたぶん「ウラギンヒョウモン」だと思います。
もし2枚の写真が同一個体でしたら、う〜ん、どっちかわからない・・・
ヒョウモンの同定は難しいですね・・・

兎にも角にも、ニッコウキスゲの復活は万々歳ですね!!!
嬉しい写真を見せていただいて、ありがとうございました♪
返信する
みさと64さんへ (タッジーマッジー)
2019-08-02 00:36:39
こんばんは。
ニッコウキスゲの復活は本当に祝いたい光景!
その昔の、山肌全体が黄色に染まっているのを知っている人にとっては、近年の風景は残念でならなかったと思います。
まだまだ当時と同じ所までは行かないでしょうが、かなり復活していると思います。
本当に久しぶりの黄色の絨毯の出現に感動!
これが霧ヶ峰らしい姿ですものね。
いつまでも眺めていたい光景でした。

獣害被害の対策は、この柵やネットが効果的だったのでしょう。
それにしても広範囲の防御はどんなに大変なことかと思います。
自然保護活動の方々の努力に本当に感謝です。

たくさんの花との出会いも嬉しかったです。
みさとさんは「バアソブ」の花を見られたのですね。
ここではまだ蕾で、一週間位で咲くでしょうと言われたのですが…
残念ながら見に行けそうにありません。

チョウってどうしてこんなにも似た者同士が多いのでしょう!
やっぱり私には難しいです…
いつも丁寧に説明していただくのになかなか覚えられませんし…
今回もネットであれこれ探したのですが。
植物図鑑はいっぱい…動物も野鳥は何冊も…
樹木や葉っぱ、木の実やキノコ、足跡図鑑まで揃えてあるのですが…
無いのはチョウ…やっぱり必要ですね。
撮影の仕方も大事になってきますし、やっぱり難しいです…
そんな写真でご指導ありがとうございました!
いつも感謝です…
返信する
高原!! (take)
2019-08-02 18:02:04

こんにちは!
いよいよ夏本番。暑いです!

こんな時には「霧ヶ峰~~!!」
いえ「霧ケ峰高原」・・涼やかですね~。

「ニッコウキスゲの群生」
私も昔の姿を観ていましたので 獣害によって変貌してしまったという姿はとても残念でした。
・・・やはりいずこも獣害。
一面をシカ柵やネットを張りめぐらしての保護なのですね。

ウォーキングのいろいろな花をみさせていただいて 我が方の「乙女高原」を思い浮かべているところです。
乙女高原もシカ除けをした場所はようやく以前のような花がちが見られるようになりました。

「カラマツソウ」「シシウド」「アカバナシモツケ」「ヤナギラン」「ウツボグサ」「コウリンカ」「ハクサンフウロ」「キンバイソウ」「ノアザミ」「ヨツバヒヨドリ」「ハナチダケサシ」等々
もう咲いたかなぁ 
「イブキトラノオ」「オオサカモチ」って見たことないなぁ・・などとね。

あ、カミキリムシ
ふふふ 昔 義母の周辺でリンゴ栽培をしている時代にカミキリムシを捕獲して農協(?)にもっていくと一匹10円で引き取ってくれたんですって。子ども達の小遣い稼ぎ。
チョウもいっぱい。
「高原」にも行きたい、です!
返信する
takeさんへ (タッジーマッジー)
2019-08-03 20:19:03
こんばんは。
この暑さの中、やはり高原はいいですね。
陽ざしは強くても吹く風が違います!
エアコン並みに涼しい光景をお届けできたでしょうか…

「ニッコウキスゲ」の群生は昔並みとはいかないまでもかなりの復活!
「今年はみごとですよ」との現場の方お墨付きで、感激の光景でした。
あちこちで柵やネットを目にするのはちょっと残念ですが。
それにしても、保護活動をされている方のご苦労はいかばかりかと…

「乙女高原」もシカ除け対策で花が復活してきたのですね。
あの花もこの花も…霧ヶ峰と同じ花々が見られる乙女高原!
そちらの様子もまた知りたいと思います。
嬉しい場所が近くにあるって、本当にありがたいことですね。

「カミキリムシ」が子供たちのお小遣いに!
そんなことがあったのですね。
その昔、「オオバコ」を摘んで学校で集めた記憶が…
薬草としての価値があって学校の備品代になったのでしょうか。
引っ張り合って遊んだ(オオバコ相撲)の記憶も…
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