ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

阿久遺跡見学会

2023-11-12 | ミュージアム

原村には「八ヶ岳美術」があってそこは「原村歴史民俗資料館」も兼ねています。その美術館主催で「収蔵庫・阿久遺跡 見学ツアー」があって参加しました。まずはこの日の諏訪湖…ワカサギ釣りの季節になって舟がたくさん出ていました。田んぼの稲わらもなくなって冬支度が進んでいるようでした。

  

 

中央道脇の紅葉が進んでいてきれいでした。

  

 

原村にはいくつもの縄文遺跡があるのですが、この「阿久遺跡」は中央自動車道の建設に伴って発掘された遺跡で、縄文前期の最大級の大集落と判明されて注目されました。そこで発掘されたものは収蔵庫に保管され、遺跡は埋め戻されてその上に中央道が建設されました。

     

  

 

この「阿久遺跡」は八ヶ岳の裾野にあって、東に八ヶ岳をきれいに望むことが出来ます。北東には蓼科山も見えます。

     

  

 

この遺跡は埋め戻されて林になっていますが、その脇に出土品の収蔵庫が建っています。普段は閉まっていますが、この日は見学ツアーの為に開けられました。内部を原村文化財係の学芸員さんが解説してくださいました。内部の棚には所狭しと出土品が並んでいました。

  

  

 

ここで学芸員さんが選んで見せて下さった縄文土器たち…中々趣ある土器たちがたくさんあって興味津々に見せていただきました。

    

  

   

     

 

黒曜石も原石から矢じりなどの加工品迄たくさん収蔵されていました。

  

     

 

たくさんの収蔵品があって、この地でいかに多くの縄文人が暮らしていたのか納得できました。予定を越える2時間以上の時間をかけてお話を聞き、収蔵庫の内部を見せていただきました。外に出て、こちらから縄文人も同じ光景を見ていたとお聞きした八ヶ岳や蓼科山そして甲斐駒ヶ岳を改めて感慨深く眺めました。

  

     

 

「阿久遺跡」のあった場所は埋め戻され、途中に中央道が通っていますが、縄文人が食料としていたであろうドングリやクリの実る木々が植えられた林になっています。この林も秋の紅葉で美しかったです。

   

     

 

縄文人が食べていたとお聞きした「ドングリ」がたくさん落ちていました。モミジも何本かあって紅葉がきれいでした。

     

  

  

 

中央道の西側にも行ってみました。こちらもドングリやクリの実る木々とモミジの林でした。

  

  

  

     

 

最後にこの見学会に関連したパンフレットと資料です。パンフレットは「八ヶ岳美術館」のものと「北杜市考古資料館」、「井戸尻考古館」、「八ヶ岳美術館」での3館共同企画展の案内です。資料は「阿久遺跡」の冊子と諏訪地域の縄文遺跡のガイドブック…どれもとってもいい内容の資料で手に入って嬉しかったです。

  

  

     

     

 

いつも気にして横目で見ながら通り過ぎていた「阿久遺跡」の埋蔵文化財収蔵庫…丁寧な案内と共に見学できて良かったです。良い天気のこの日、縄文人に思いを馳せたひと時でした…

 

コメント (4)
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