KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★タイムトラベラー

2006年06月14日 | スピリチュアル セッション
              【早朝の電線と銭湯の煙突】


めっきりと日が伸びて夏が近づいてきた。


今日の夕方5時前のこと。
郵便局に向かうために自転車に乗って
銭湯の前を通りかかると、
湯上りの女性が私の前で
同じように自転車をこいでいた。

ゆったりとしたベージュのワンピースは
そのままパジャマになるのだろうか。
夕陽に向かって濡れた髪をなびかせて、
のんびりと家路を目指しているようだ。

東京の今日は梅雨時なのに、
湿度も少なくて本当に気持ちの良い気候だった。

もうまもなく、むせ返るような暑い夏がやってくる。

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平日5時前から銭湯かぁ・・・。
なんてステキなのかしら。

彼女の風になびくワンピースの裾と髪を
うっとりと眺めながら、あっ!そうだ!!!
私もそういえば来週からハワイなんじゃないの!
と、ふと我に返った。

そうだったよ。

この旅行を目指して、このところ
休みもなく働いているんだもんね。

「もう夏ですよ~!夏といえば海!
僕は海外の海よりも伊豆の海が好きなんです。」と
動物病院の待合室で、そんな会話がラジオから聞こえてきた。
(今日の夕方、コロちゃんをワクチンの注射に連れて行きました)

心の中で、私は日本より海外の海が大好きだもん!と答えていた。
青い空と白い砂が、真っ青な色の海を映し出す。
オーストラリアも、タイも、マレーシアも、グアムもサイパンも
どの海岸も透き通るような水色だった。
そしてイタリアは紺碧の深いブルー。

日本の海は、空が白くて砂がグレーだからなのか
透明感のあるブルーではなく、やっぱり海も
白っぽくてグレーである。

日本は大好きだけれど、海はやっぱり海外がいい。

ホントに、ハワイが待ち遠しい。

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今度はどんな思い出ができるのだろう。
また新しい友達ができるかな。

洋服は何を持っていこう。
今度の日曜日に買いに行こうかな。
やっぱり向こうで買おうか。
でも時間なかったらどうする?

日常英会話、もう一回おさらいしておこう。
え~っと、あの本どこいったかな?

この間買ったベトナムの「蓮茶」、
おいしいから少し持っていって向こうで飲もうかな。

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旅行の日程が近づくにつれてそんな思いが、
ふーっと頭に浮かんでは
日常の忙しさに消えてしまうのだが
その過程がまた、旅の楽しみのひとつだったりする。


人生は「旅」である。 と思う理由はいろいろあるが
最近、たくさんの方のセッションを通して実感している。

私の場合、特に時空を超えた話になるから
今が現実なのか、過去もまた現実なのか、
一瞬はた、と足元を見る。

そうそう、でも息子にはお弁当は作らなきゃいけないし、
コロちゃんはフィラリアに刺されないように、
早くお薬のませなきゃ。

それが、私の等身大の現実生活だ。


それはもちろんわかっているけれど、でも時々
今見ているのが、実は幻で現実はどこかにあるのかも、と
思うのは、案外私だけではないようだ。

先日もある人が、
「車を運転しているとね、え?たったこの距離で
こんなに時間かかったの?ボーっとしてたのかな?私。
それとも、なんかどこかに行ってたのかしら???
なんて思うことがあるの。そんな時、なんとも言えない気分。」と
言っていた。その気持ち、なんとなくわかる。
現実逃避していたのか、それとも、今見ているものが夢なのか。

そんな議論って案外テレビでも見たことがある。



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妹のNAOKOが、2週間ほどイギリスに行って今日帰ってきた。

さまざまなアクシデントやハプニングに見舞われて
本当に大変な旅だったようだ。
帰るなり、ずうっと堰を切ったようにしゃべりっぱなしで
ひたすら、相槌を打って聞いていた。

彼女はこんなことを言っていた。

「今ね、すべての出来事は“ドッキリ”でした!」って
言われたら、うんうんやっぱりそうか!って思えるし、
2週間の出来事が本当に現実だったのか、
夢なのか、別世界での出来事なのか、
はたしてたった今、この瞬間も現実なのか、って
なんだか不思議な気分だわ。


そう話すNAOKOは行く前に比べると
またひとまわり大きく、たくましくなった気がする。


等身大の生活から離れた旅先でのアクシデントや
出来事は、時に人を強くする。

まるで崖っぷちに立たされたように、極限のような
ギリギリの気分を味わうからだろか。
日常生活で同じことがあっても、きっとその効き目は
倍ほど違うのかもしれない。

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だからきっと、何度も人は生まれ変わるのだろう。
「もういいよ・・・。」と時々投げ出したくなるけれど
人間でないと学べないから、何度も懲りもせずに
そしてあきらめずにチャレンジし続ける。
私たち全員が“冒険者”なのかもしれない。



でも自分自身が“冒険者”であり“タイムトラベラー”の
実は「主役」であることをすっかり忘れて、
人のことばかりを嘆いたり、批判したり、
あるいは、自分のことを責めてみたり・・・。

多くの人が、失敗なく、上手に生きることだけに
必死に、夢中になりすぎて
純粋に“楽しむこと”や“歌うこと”も
忘れてしまっているようだ。

「そんなに頑張らなくていいのに。」
「もっと肩の力を抜いていいんだよ。」と
言われると、ほとんどの人が肩をすくめて
照れて笑ってしまう。


私たちは本当は
“今”という時間と“過去”“未来”という
時を刻むこの瞬間を生きる“タイムトラベラー”なのだ。

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もし、人生が「ひと時の旅」ならば、
やっぱり明日はもう少し遠くまで行ってみよう。
たくさんの景色を見てみよう。
色々な人とたくさんお話ししてみよう。
おいしいものもたくさん食べたいし、
美しいものもにもできるだけ触れておこう。

そんな視点で過ごすと、変わり映えのしない毎日の
生活だって、十分に「いい旅」となり、
そして「夢気分」が味わえるにちがいない。




















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