有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

平成27年度 沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

2015-06-21 19:42:14 | 有馬温泉
沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

有馬温泉では、6月21日(日)と22日(月)に「沙羅の花と一絃琴の鑑賞会」が開催されています。
本日、運営スタッフとして参加し、初日の様子を撮影してきました。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

念仏寺の庭には、樹齢300年余の沙羅双樹の木があり、真っ白な花を咲かせます。この花は、1日で散るところから無常を感じる花とされています。次から次へと咲き、そして散り行く花は苔の庭にちりばめられ、耳を澄ますと落ち花の音もかそけく心澄み渡るといわれています。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

当会では、開演前に本堂にて、お抹茶と沙羅の花をイメージした限定のお茶菓子をお召し上がりいただきます。
本年度のお菓子は、白餡を餅生地で包んだもので、アクセントとして白餡と共に青えんどう豆が包まれています。爽やかな甘さで、お土産にもたくさんお買い上げいただきました。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

沙羅のお庭では、まず念仏寺住職の法話をお聞きいただきます。
ご住職のユーモア溢れるお話しは毎年楽しみの一つで、本日も盛り上がっていました。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

続きまして、須磨琴保存会の先生方の一絃琴の演奏をお聞きいただきます。
一絃琴は、一枚の板の上に一本の絃を張っただけの極めて簡単素朴な楽器で、板琴、一つ緒の琴と呼ばれることもあります。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

一絃琴の歴史は、一千百余年の昔(平安時代初期)、中納言、在原行平が勅勘を被って須磨の地に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じながら、はるか都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられています。このため、古くから「須磨琴」と呼び慣らわされてきました。1976年には兵庫県重要無形文化財の指定を受けるまでになっています。

沙羅の花と一絃琴の鑑賞会

本日の司会は有馬温泉のPRレディ「有馬こゆな」が務めました。明日6月22日(火)も当会は開催されます。時間によりましては当日券もございます(二回目以外が比較的空いています)ので、有馬温泉にお越しの方は、ぜひ、ご参加ください。

※会場が寺院の為、仏事行事が入った場合はご覧いただけないことがあります。その際はあしからずご了承ください。


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