有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

袂石(たもといし)

2008-12-08 01:01:00 | 有馬の昔話

ある時、松永城主が葦毛の馬に乗り、重藤の弓と白羽の弓と白羽の矢を持って、鷹狩をしていると、湯泉神社の祭神である熊野久須美命(くまのくすみのみこと)が狩場を通られました。

松永城主は怪しく思って祭神様を射ようとしました。

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すると、祭神様は袂(たもと)から小石を取り出して、松永城主に向かって投げつけました。

この小石が年月を経て大きくなり、袂から投げられたので、「袂石(たもといし)」とか、「礫石(つぶていし)」と言われるようになりました。

その後、有馬では葦毛の馬や重藤の弓、白羽の矢を持って入ることが禁じられました。

もし、この決まりを破って有馬に入れば、晴天が急に曇って、風雨が激しくなると伝えられています。

太閤橋のかたわらにある袂石の大きさは、高さ5m、周囲19m、重さ130トンもあります。

また、湯泉神社のある愛宕山公園の山上には天狗岩があります。

いずれも古代の巨岩信仰の遺跡ではないかと言われています。


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