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有馬在住

有馬温泉の旅館で働くスタッフのブログ。
有馬温泉・神戸・六甲山の自然や文化を紹介します。

慈眼寺(鼠小僧次郎吉の墓)

2009-02-14 01:01:00 | 三木

慈眼寺

慈眼寺(じげんじ)は、648年に法道仙人によって開基されたと伝えられる古刹です。一時期荒廃したのですが、南北朝時代に播磨の守護職であった赤松則村が再興しました。紅葉の名所として知られているお寺です。

慈眼寺 鐘楼

境内には、「延慶二年(1309年)」という銘のある梵鐘がありますが、兵庫県の指定文化財です。秀吉軍の三木城攻めの折に、武将の有馬則頼が慈眼寺の裏山に布陣し、この梵鐘を陣鐘の代わりに使ったと伝えられています。

慈眼寺 鼠小僧次郎吉の墓

また、寺の境内には、明治初年に東京の両国の回向院から分墓した鼠小僧次郎吉の墓があります。鼠の形をした台座の上に墓碑が載っています。次郎吉は、大名や武家屋敷から盗んだ金を貧しい町人の家に投げ込んだというウワサから義賊として人気がありましたが、1832年に捕らえられ、獄門刑(さらし首)になりました。


伽藍院

2009-02-13 15:39:18 | 三木

伽藍院 多宝塔

有馬ナビの3月号では、三木をご紹介します。

取材のなかで、三木の寺社仏閣、旧所名跡など多くの史跡を巡りましたので、この有馬温泉歴史探訪倶楽部でも、ご紹介していきます。

伽耶院は、7世紀中頃に、法道仙人が毘沙門天のお告げによって創建したと伝えられている古刹です。本堂・多宝塔・三坂明神社本殿・毘沙門天立像は、いずれも国の重要文化財となっています。

伽藍院 本堂

10月の採燈大護摩の行事に派、山伏姿の修験者が近畿一円から集まり、全山にホラ貝の音が響き渡ります。 中世にはかなり栄えましたが、豊臣秀吉の三木城攻めの折に焼失しました。江戸時代に姫路城主の池田輝政や明石城主の小笠原忠真らが帰依し、一部の堂塔が再建されました。寺の境内は、春の桜、秋の紅葉の名所として知られています。

伽藍院 断層

寺の前を流れる川の岸辺には、露出した断層が見られ、その付近はアジサイの名所となっています。また、この川にはホタルが生息しており、5月下旬から6月下旬にかけてホタルの群舞が見られます。


東光寺

2009-02-10 20:25:43 | 三木

東光寺 本堂

東光寺は、通称を「小屋寺」と言い、寺に伝わる縁起によると、奈良時代に行基上人によって開基されたという真言宗の古刹で、中世には広大な寺域と数多くの僧坊があったとされています。室町時代に建立されたという威容を示す本堂や多宝塔は、国の重要文化財に指定されています。

東光寺 多宝塔

寺の境内は、春の桜、秋の紅葉の名所として知られ、静かに落ち着いた佇まいです。本堂前の石段の傍らには、見事な桜の老木が立っています。高さ13mある多宝塔の内部にある須弥壇には五智如来像が安置されています。