生活をたのしむ 街みどり・庭みどり

緑の暮らしの専門家がお届けする、一人ひとりの毎日の暮らしをもっと嬉しく、幸せにする、カフェのような心地よいみどりをご紹介

街ナカみどり 三四郎池

2016-01-18 05:51:26 | 街ナカみどり
【心地よいみどり160】

おはようございます。
昨日の午前中までは晴れでしたが
予報通りの悪天気になりましたね。

川越も大雪です
今日に限って羽田空港から出張です。
動いている最後の電車に乗れました。どうか無事に
有楽町まで動くように……







今回のみどりは東京大学内にある三四郎池をご紹介します。




学生の頃、何故だか夏目漱石にハマりまして、
青春18切符の旅の際に文庫片手に
山形から神奈川までの鈍行列車の旅をしていました。

帯の宮沢りえさんが初々しいですね。
時間の流れを感じます…




三四郎が時間潰しに構内の池で過ごすシーンがあります。
どんな場所なのだろう……と思い続けていた景色に会いに行きました。





構内から下に降りるように石の階段が続きます。




入り口にこの池の案内板があります。
赤門と同じように大名屋敷、大名庭園の池だったのですね。





池の周りには散策路が整備されていました。
それに沿って反時計回りに進みます。




大きな、形の優れた石が目立ちますね。
池につながるように据え付けられていました。
思わず乗り出してしまいます。




玉石の園路が続きます。
夏目漱石もここを歩いたのかなぁと想像すると
嬉しいですね。





みどりに覆われているので、鳥たちが多いですね。




池の様子はその場所ごとに表情が変わります。
落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間が流れています。





途中、滝が現れました。
石組みが見事です。周りの荒れたみどりを整えると
もっと良くなるのですが、大学内にあるものとは思えない
素晴らしい空間です。







何気なく据え付けられている石の表情が素晴らしいです。
この石を鑑賞するだけでも面白いです。

でもこの園路をアップダウンが激しく、良い運動に
なります。そのためか、散策している人も多いですね。




「三四郎」の世界観が漂う、閑静なみどりでした。
ベンチもありますので、ゆっくりと過ごせる場所です。
是非、ここの特別な時間を体験ください。





【心地よいみどりの方程式】

◾️20年以上前の感情を蘇らせる、小説の言葉の力は凄い

◾️据え付けられている石も同様に歴史、時間、感情を
今につなげている

◾️落ち着いた豊かな時間が流れる場所は東京大学にふさわしい