イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

トゲがあり取り除くのにはやっかいだが風情のある サルトリイバラ

2014-11-27 22:08:42 | 趣味・特技
サルトリイバラ科(Smilacaceae); シオデ属(Smilax); サルトリイバラ(S. china)
学名: Smilax china
和名: サルトリイバラ(猿捕茨)
英名China root

 昨年庭に生えてきたトゲトゲの植物。調べてみてサルトリイバラだと分かった。茎にトゲがたくさんあり葉は光沢があり、丸っこくて数本の葉脈がはっきりしている。草なんだか木なんだかはっきりしないが、半低木ということで木に分類されるようだ。今まで無かったのに突然生えてきたのは恐らく鳥が運んできたのだろう。
 それ以来注意していたが、あちこちで生えているのが見つかった。雌雄異株の植物なのだが、近所では雄株しか見つからなかった。雌株に実が成っているのを見つけるのに苦労したが、釜石の大天場山で実を着けているサルトリイバラを見つけた。
 生薬としても用いられ、秋に根茎を乾燥させたものを和の山帰来(さんきらい)といい中国産の土茯苓(どぶくりょう)の代用とする。はれもの・できもの、にきびなどの腫れ、むくみ(浮腫・水腫)のときの利尿、中国では胃がん、食道ガン、直腸がん、乳腺がん、子宮がん、鼻咽がんの治療にも用いられるという(イー薬草ドットコム)。
 トゲがあって庭などに生えてくると取り除くのにやっかいだが、葉は光沢があり、雌株であれば実も成り、風情のある植物だと思う。


自宅の庭に生えてきたサルトリイバラ。トゲトゲして茎も硬いので素手で取り除くのは大変だ。(2013年6月17日)



近所で見つけたサルトリイバラの雄株。かなり大きく成長していた。(2014年5月5日)



同上



雄花をアップ。(同上)



釜石の大天場山で見つけたサルトリイバラの雌株(2014年7月5日)



同上。実をアップ。まだ未熟なので青いが熟すと赤くなる。(同上)