イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

キウイフルーツの親戚、ジャングル好きの方にお勧め サルナシ

2014-11-03 20:15:06 | 趣味・特技
マタタビ科(Actinidiaceae); マタタビ属(Actinidia); サルナシ(A. arguta)
学名: Actinidia arguta
和名: サルナシ(猿梨)、シラクチカズラ、シラクチヅル、コクワ

 30年以上も昔の話になるが、サルナシの実をどこかからもらった。その頃は色々な木の種を集めては蒔いてみるのが趣味のようになっていたので、これからも種を取り出し蒔いてみた。たくさん芽が出てきたので植えてみたら、うまい具合に雄株と雌株が生えてきた。それ以来雄株と雌株を1本づつ庭に植えている。
 サルナシの木は非常に丈夫で、放っておくと元気にどんどん伸びる。春になるとキウイの花とそっくりの白い花がたくさん咲く。花も面白いが、人によって見苦しいと感じる向きもあるかも知れないが、くるくる巻いたつる性の枝もなかなか風流だと思う。
 もともとキウイフルーツはサルナシと同じマタタビ属に属するシナサルナシから品種改良されたものだ。従って、サルナシもキウイフルーツの親戚筋に当たり、果実に毛が無く、2~3cmとかなり小振りなだけで、実の形や果実を切ったときの断面や色などもキウイフルーツとそっくりだ。味も良く似ている。果実は果実酒やジャムなどの加工にも向いている。
 農薬も肥料も要らず、沢山実が成るが、放っておくとジャングルのような庭になってしまうが、まめに剪定する方や、ジャングル好きの方にはお勧めの木だ。


6月初めのサルナシ。雄株。たくさん花が咲いた。(花巻市桜台、2014年6月2日)


花を拡大。雄花。(同上)


雌株。(同上)


花を拡大。雌株。(同上)


7月になるとサルナシの実が成った。(同上、2014年7月13日)