日々之風流

社会の荒波に揉まれる日々を「これまた風流」とかなんとか言っちゃうゆる~い日記

廃墟クエスト~廃線を行く&大人の工場見学~(松尾鉱山番外編)

2015年08月16日 | 【日記】
最近すっかり“廃墟ブログ”みたいになっちゃってますが今回はおまけと裏話です。

【廃線を行く~松尾鉱山鉄道~】

松尾鉱山鉄道の線路跡と機関車を撮影しました。

[機関車] ED251電気機関車 1951年 東芝製



接続する花輪線(大更駅)が現在に至るまで非電化の中、当線は直流1500Vで電化されていました。



松尾鉱山で採掘された硫黄鉱石をはじめ、鉱山町に住む従業員や家族、八幡平を訪れる観光客の重要な足ともなっていました。





松尾鉱山の閉山により1972年(昭和47年)廃止、雲上の楽園と謳われ栄えた鉱山と運命を共にしました。

[廃線跡]
線路跡を利用した遊歩道を撮影しました。



歩道脇には当時のバラストも確認できます。



白樺の木と蝉しぐれが高原気分を盛り上げてくれます。
(脳内BGM:世界の車窓からby溝口肇)

天気も良く廃線散策にはもってこいの日でした。

【工場見学~松川地熱発電所~】

なんと八幡平には日本初の地熱発電所があるんです、それがこちら(はいドーン!)



えーっと写真はこれ一枚です(もっと配管だの撮ればよかったorz)

深緑の山間に突如現れる巨大施設、もうもうと噴き出す蒸気、熱が感じられるほど近くを通る野太い配管…なかなかの迫力です(これぞ純国産クリーンエネルギー♪)

PR施設「地熱館」があるので立ち寄ってみてください(俺行った日休館日だったorz)
地熱館の休館日:毎週火曜、11月中旬~4月下旬

今回のリポートは以上です。
まぁそんな訳で夏季休暇は、温泉入ったり発電所見学したり廃墟を探索したりといった感じで過ごしました。

~廃墟探索裏話~

至誠寮を探索中の出来事です

地下の探索を終え、階段を上り、いよいよ二階の廊下に差し掛かった時

「バキッ!」

という乾いた音が、廊下の奥(あるいは3階)から聞こえました

周囲は当然、車の往来もなく、静まり返ったこの空間に、私一人である事は間違いありません

一瞬いろんな事を考えました‥‥

「お家の無い方が住み着いていたらどうしよう」とか

「人知れず自殺した方の亡骸があったらどうしよう」とか

その場で息を殺し、奥の様子を観察していると

ず~っと、奥の部屋から‥‥

突如、廊下に何かが飛び出してきました!!

なんとヤマドリが部屋から廊下に出てきたんですよ~(キジ?山鳩?)もうね、マジビビるからやめて欲しいわ

おわり♪(実話)

廃墟クエスト ~至誠寮~ (松尾鉱山 後編)

2015年08月15日 | 【日記】
【松尾鉱山 後編】

廃アパート群「緑ヶ丘アパート」から少し離れた場所に存在する独身寮「至誠寮」


朽ちた外階段が印象的


玄関、庇は朽ち鉄筋がむき出しに


窓からは植物が顔をのぞかせる


エントランス、倒れた棚が微妙に侵入を阻む


1階廊下、光と影が織りなす陰影に目を奪われる


地下と2階へ続く階段


1階の廊下から見た緑ヶ丘団地


1階の部屋、床が朽ちている


踏み抜かないよう細心の注意を払う


廊下側に向かって撮影


外は夏空が広がっている


いよいよ地下へ…
(脳内BGMはドラクエ1ダンジョン)


浴場
(傾斜地に建てられているため、正確には「谷側1階」である)


洗濯機(メーカー不明)廃墟好きにはたまらないアイテムである


おそらく食堂であっただろう空間


食堂近くのトイレ


管理人室、納戸


床は朽ち果て、基礎がむき出しに


何かのビン(養命酒?)


エントランス横のトイレ


当然和式である


2階廊下


2階部屋、確実に自然へ還ろうとしている


3階廊下


3階廊下より
当時の住人「くぅ~、俺もいつかは(世帯を持って)あっちで暮らすぜ」と思ったとか思わないとか…

こちらの物件については(普通に道路脇という事もあり)潜入の難易度は低めでした、しかし装備も乏しく、物件の風化も進んでいたため、廊下一番奥への探索は諦めました。

廃墟クエスト「松尾鉱山編」は以上です(つか廃墟クエスト、次の企画自体無いからww)
次回は番外編「廃線を行く」「大人の工場見学」の2本立てです、もう少しだけお付き合いください♪

廃墟クエスト ~雲の上の楽園~ (松尾鉱山 前編)

2015年08月15日 | 【日記】
岩手県八幡平市に、かつて東洋一と呼ばれた硫黄鉱山がありました。
「松尾鉱山」標高900メートル前後、19世紀末~1972年閉山

かつて1万3594人が暮らしたという鉱山町の廃アパート群を撮影しました。


(まずは近景から…)

当時の日本における最先端の施設を備えた近代的な都市が形成され「雲上の楽園」とも呼ばれた。


(徐々にその全貌が…)

公団住宅が一般化する前から、水洗トイレ・セントラルヒーティング完備の鉄筋コンクリートによる集合住宅や小・中学校、病院、芸能人を招いて公演を催す会館などがあったそうです。


(廃アパート群全景、かつてこの窓一つ一つに、人々の暮らしがあったのだろう)

今回は夏季休暇を利用して、実家に帰省した際に撮影しました。

半袖シャツにハーフパンツ、足元はあろうことかモカシンと装備不十分(温泉行くついでに立ち寄ってみたw)しかも廃アパート群までのルートは背丈ほどの草に覆われ、全く近づくことが出来ませんでした。

廃墟探索系サイトで多くの方が紹介し「陸の軍艦島」とも呼ばれる松尾鉱山廃アパート群、如何でしたか?

次回さらにコアなプレイスへ、レッツexpedition!(後編へ続く…)