日々之風流

社会の荒波に揉まれる日々を「これまた風流」とかなんとか言っちゃうゆる~い日記

映画「ローレライ」レビュー!!

2005年02月25日 | 【映画】

「日本の映画は遂にハリウッドを越えた!!」
そう言っても言い過ぎではない出来栄えだった。
優れた原作と優れた映像技術が融合した
上質のエンターテイメントでした。

行ってきましたよ「ローレライ」試写会、予告どおり今回はその感想など

原作は、福井晴敏「終戦のローレライ」で、その映画化です
(詳しいストーリーは公式HPで確認して頂くと良いかと思います)

太平洋戦争末期の1945年8月、広島に続く第2、第3の原子爆弾投下を
阻止すべく、絹見少佐(役所広司)が命じられた任務とは、ドイツ軍から
接収した戦利潜水艦【伊507】たった一艦による南太平洋、テニアン島
(原爆を積んだ爆撃機が離陸する発進基地)への奇襲攻撃だった。

一見無謀な任務と思われたが、この戦利潜水艦【伊507】には
ナチスドイツによる特殊な敵艦探知システム"ローレライ・システム"が
搭載されていた。このシステム、米軍曰く「世界の勢力図を塗り替える」
ほどの代物で、そのシステムのオペレータを日系ドイツ人の少女"パウラ"
(香椎由宇)が務めていた、しかしそのシステムと彼女自身には多くの謎が・・・

そんな矢先、遂に第2の原爆が長崎に投下された、そして第3の原爆の
標的になったのは首都、東京だった。原爆投下を阻止すべく【伊507】は
テニアン島に集結した米艦隊に最後の戦いを挑む。

【映像、ストーリー】

とにかくスゴイ映画です、最初から最後まで息もつかせぬ展開で
怒涛のようにストーリーが進んでいきます、俺の場合あまり退屈な
映画だと途中で尻が痛くなるんですが、この映画は全くそれを感じません
上映時間2時間8分があっと言う間に過ぎていきました。

特に凄いのが、米艦隊と潜水艦による海戦の様子で
これはハッキリ言ってスクリーンで観ないとウソです!

主役である潜水艦【伊507】が途中で撃沈される訳がないと
分かっていても、魚雷をかすめるシーンや機雷が後方で
爆発するシーンは、思わず力が入るほどの迫力でした。

序盤の敵艦隊に向けて艦砲射撃を実施するシーンも秀逸で
急浮上して海面にその姿を現し、敵艦隊に向けて即座に射撃実施
砲弾が海面に波を立て飛んでいき敵艦隊に命中→そして急速潜航
という一連の流れは、観ていて本当に背筋がゾクゾクしました。

また最後の戦闘は、とある事情により敵艦隊を撃沈する事無く
航行不能にしなければならず、その為に信管を抜いた魚雷で応戦します
見る側としてはモヤモヤ感を煽られる訳ですが、最後は信管の入った
魚雷で敵潜水艦を撃破→そんで観ている我々もスッキリー!となる訳です

これについては思わず俺も、作り手に対して「巧いなぁー!」と
舌を巻いてしまいました。ここら辺の作りも、この作品が1級品の
エンターテイメントであると言える要因なのではないでしょうか。

【人間模様、ドラマ】

伊507やローレライシステムを取り巻く人間模様もしっかり
描かれていて、作品により一層深みを増しています。
皆熱いんですよ、それぞれ戦う理由があって。

ただし、この部分については小説のほうが
より深く描かれているのではないでしょうか?

絹見少佐(役所広司)
軍人であるがために妻を幸せに出来なかった事を悔いている、艦長

木崎(柳葉敏郎)
副艦長的存在で立場上厳しくも、部下に大きな理解を示す
5歳の娘がくれた綾取りの紐を手首に巻いている

折笠(妻夫木聡)
元人間魚雷の搭乗員、戦争で父母兄を失っている
その為、最初は自分も死に急いでいる感があったが
パウラとの出会いによって、気持ちに変化が・・・

清永(佐藤隆太)
折笠と同期で親友、元人間魚雷搭乗員
本人曰く「世が世なら甲子園の花形」
こよなく野球を愛している

パウラ(香椎由宇)
ローレライシステム、オペレーター 謎のニュータイプ少女?
日系ドイツ人(クォーター)悲しい過去を持つ

田口(ピエール瀧)
鬼の掌砲長だが、銀座のパーラーで働いていた経歴を持つ
南方戦線での壮絶な過去がある(とにかく彼イイんですよ!
人間味があって、俺的にかなりナイスなキャスティングです)

岩村(小野武彦)
酔いどれ(?)機関長、いかにも技術屋的な気質で味わい深い人物

時岡(國村隼)
伊507の軍医、終盤、艦を離れる若者に愛用のカメラを託す、渋い!

主な人物を取り上げてみましたが、その他エリート将校(堤真一)の
思惑や(これにより伊507は大きく翻弄される)敵駆逐艦の伊507に対する
恐れと憎悪(拿捕を命じられるが納得いかず、よしんば撃沈したい)などが
交錯します。

ざっと挙げただけでも、これだけの人物描写が作品中で語られますが
説明ぶった形ではなく、あくまでも無理なく物語りに絡んでいきます。
ここら辺は恐らく原作「終戦のローレライ」の出来の素晴らしさに由来する
所だったのではないでしょうか。

そして、観る者それぞれに訴えかけるシーンも多く
「大人たちが起こした戦争に、お前たち子供まで巻き込んでしまった・・・」
云々のシーンには、思わず俺も、我々大人たちの、これからの子供達に
対する責任を深く考えてしまいました。

しかし、物語の舞台が太平洋戦争とは言え、決して重い内容では
ありません。見る者に希望(救い?)を持たせるような終わり方で
最後は素直に「良かったし、面白かった」と思いました。

あと、この作品、様々な映画への尊敬や敬意が込められているように感じます
伊507とN式なんか、まるで天空の城ラピュタのタイガーモスと偵察用の凧
のようです(折笠とパウラ乗ってるし、あっちはパズーとシータだし)他にも
エリート将校の浅倉大佐の思想はまるで(逆襲のシャア)のキャスバル的だし
パウラなんか、まんまニュータイプだし(ナチスの研究所=フラナガン機関)
まぁこれは俺の妄想なんでしょうが、そういった観方も一つの楽しみと
言えるのではないでしょうか。

幸い今回は試写会で鑑賞することが出来ましたが、1,800円?
1,600円?払っても十分に元が取れる作品だったと言えます。
間違いなく人に薦められる作品でした(もう一度劇場で観たいと思った)


最後に全くの余談ですが、劇中ドフトエスキーの「罪と罰」の
下りが語られますが(主人公が本当に殺したかったのは云々)
「罪と罰」と言えば高校生の頃、思いつき(気まぐれ?)で
読んでみたくなり、学校の図書館から借りたはいいが
100ページも読んだ所で(我慢して読んだが)あえなくノックアウト
でその本は未だに学校に帰されず、実家にあったりする事を
この場を借りてお詫び申し上げます、本当にゴメンなさい
でもね、あの本読めねぇーよ!(意味わかんねぇし)
ロシア文学なんて一生理解できねぇーぜ!ハラショー!


岩手高原のナイターに行ってきた

2005年02月22日 | 【スノーボード】

先週の金曜日、定時で仕事を終え
岩手高原スノーパークへナイターに行って来た

当日の天候は、曇りだが無風の為に、意外と暖かく
まずまずのナイター日和だった
ところが雪質については、日中に少し融けたせいか
所々アイスバーンで、特にパーク内のキッカー1台目
付近はガッチガチに凍っていて、絶対に転びたくない
状態であった(転倒→尻強打→後2日間尻痛に苛まされる)

そんな人もまばらな夜のコースをフルに使い、
ロングターンしてみたり、パーク内のキッカーを
飛んでみたりと、思いっきりフリーランを満喫した

しかしアレですね、日中ただでも少ない同族(アルペン)にナイターで
一度も会わなかったばかりか、若いギャル(にわかボーダー風)から
(何あのボード?ありえなーい!)なんて感じに視姦された日には
いいからコレで滑ってみろって!?ゼッテー気持ちイイからっ!!
えっ?どうよ気持ちイイだろ?ってか気持ちイイーって言えー!

なんて思わず言ってやりたくなるっつう話ですよ
(強制わいせつとか言われてもしゃくなんで言わなかったけどさ)

全国のアルパー諸君!共にアルペンの素晴らしさを世に広め
アルペン人口を拡大しようではないか!立てよ!アルパーよ!ジークジオン!!

ゲレンデレビュー「岩手高原スノーパーク」

2005年02月14日 | 【スノーボード】

毎回、こう日々の出来事なんか書いてるけど
本当は俺スノーボード情報とか書きたかったのよ
ところが最近、仕事の関係でなかなか山に行けず、
例年ならば毎週山に行っている所、今シーズンは
2月時点で3回しか山に行っていないという状態・・・

そんななか先日(2/11)"やっと"と言うかなんと言うか
岩手高原スノーパーク」に行って来た

このスキー場、岩手山噴火騒動の何だかんだ(火山性地震とか)で
7年間休業しており「もう再開はムリじゃね?」と思われていたが
何とか今シーズン営業を再開した

そんな訳で同スキー場に行くのは実に7年ぶりで
雪の感触もさることながら、廃墟同然と噂された
センタープラザ等、そっち方向でも興味が尽きない
ゲレンデでもある

で、当日は朝9時からスタートしたのだが、
まず駐車場に着いての第一印象は「客(車)少なっ!」
これが7年前のこの時間なら、とっくにセンタープラザから
遥か彼方の駐車場に停めさせられている所であるが
今回はほぼセンタープラザど真ん前、改めてスキー&スノボ人口
の減少を目の当たりにした気分であった(逆に穴場とも言えるな)

で、準備も済ませ、いざ廃墟センタープラザへ
おおー!!中はとても7年間放置プレイされていたとは思えないほど
清潔感があり(実際は誰か管理してたんだろうけど)設備も必要にして
十分な物が揃っております、トイレもかなりキレイで
「ナイスガイの俺はトイレが汚いのだけはガマンならんタチだからな」
って方でも十二分にご満足いただける状態、しかも鏡の前には
ドライヤーもセットされておりました、うん素晴らしい!!
ここら辺は結構金をかけて改修したんでしょうね、かなり気に入りました

今回は久しぶりのボードという事もあったので4時間券を購入
いざゲレンデへ・・・

ところがこの日は風が強く、ゴンドラの運転は中止だった為
リフトで山に登る事に(残念!)
で雪の感触は、前日まで雪が十分に降ったという事もあり
また日中の気温もマイナスで雪も溶け出さなかった為
シャーベットにもならず、なかなか良いコンディションだった
しかも風が強いのはどうやら下界だけらしく、上で滑っている
分には風の影響は全く無く、意外と快適に楽しむ事ができた

コース脇にはパークもあり、大小キッカー×3台の他
レールやボックス等ジブ系もあり、なかなかいい感じである
また当日は確認出来なかったがクロスコースやモーグルコースも
あるとの事で、飽きさせないような配慮がなされている

しかも岩手高原ってあれなんですかね?
ゲレンデ内に音楽流しているんだけど、ちゃんとDJを置いてるようで
DJブースから見えるであろうゲレンデの状況を実況したり
今受付けました風のリクエスト曲に応えたりと、かなりいい感じだった
(意外と選曲のセンスもイイのよ、ちょっと驚いた)

でその日の俺は、まぁ久しぶりのライディングって事もあったんで、
前半はあまりカッ飛ばさず、一本一本を丁寧に滑る事を心掛け
後半はキッカーを飛んだりしつつ、雪の感触を存分に味わったのだった

思い起こせば去年の今時期はレース(クロス)に出るっつって
黙々と滑り込んでて、そんなに楽しくなかったような気がするけど
(一応出たのよレースに、その時の事は別の機会にでも・・・)
やっぱフリーランはいいねぇー
近いうちに(時間を作って)絶対また行ってやろうと思った

ガンプラ派がハセガワの模型を作ってみる

2005年02月09日 | 【プラモデル】
少し前に始めたゲームの影響(エースコンバット5)や
会社の仲間の勧めもあって、最近ハセガワという
メーカーの戦闘機の模型なんか作っていたりする
【F-14Aハイビジリティ (1/72旧金型)】



とは言え模型と言えばガンプラ派(しかもHGUC)の俺は
航空機の模型と言えばファインモールドのスターウォーズ
シリーズを作ったくらいで、ハセガワの模型は今回が初めて
それだけに最初はガンプラとの勝手の違いに戸惑ったものだ

まずさ、このモデル、モールドが凸なのよ!?
 ↑これってガンプラじゃありえないからっ!
ヤスリがけによる合せ目消しを行うとモールドは潰れるし
墨入れだって「どうやってやるんだ?」という感じよ
しかもこのモデル、金型が古いためか、パーツ同士の合いが
イマイチだし、バリも今まで見たこと無いくらいスゴイし
説明書がモノクロで塗装箇所とか色とかよく分かんねぇし(泣)

まぁそんなこんなで、俺の持てる技術を総動員しつつ・・・
(大した技術は持ち合わせていないが)

・キャノピーフレームの塗装
・コクピット内の塗装、組立、デカール張り
・ランディングギアの塗装、組立
・ミサイル類の組立、塗装
・垂直尾翼の組立、塗装
他、各種パーツの切り出し、ヤスリがけ

・・・といった状態まで、なんとか作ってみた

しかしこれがガンプラだったら、とっくに足やら腕やら
何かしら"形"になっている所で、それに比べて戦闘機の模型
という物はやれキャノピーだのミサイルだのランディングギアだの
・・・それ単品ではおよそ全体を想像出来ない物ばかりだ
(唯一このモデルで形になった所はコクピットのみ)

「戦闘機の模型という物は何とも退屈だなぁ」と思いつつ
出来上がったパーツ同士を仮組してみたところ・・・

あれ!? これ結構カッコイイんじゃねぇの!?

なんかね、一つになって初めて形状の良さが分かったって感じだ
しかもこのキット、よく見るとパーツ同士の接合部分が
表に出にくくなってて(古いとは言え)よく出来てるじゃあないの!
これは、デカール貼ったら絶対カッコいいよ!?
もうね一気にこのキットの評価が変わったよ

ガンプラ派の貴兄諸君!是非一度騙されたと思って
ハセガワの航空機模型を作ってみてくれ!マジカッコいいから

(でも俺のようにイキナリF-14は難度が高かったかも
知人の話ではハセガワならマクロスシリーズが良いとの事)

サイズに泣く

2005年02月02日 | 【日記】
まぁいつもの事なんだけど、服のサイズがない訳よ

年明けから始まったウィンターバーゲンに行った時も俺好みな感じのコートを試着するが、肩はパツパツ袖は足りないで、まるで拘束衣状態→やむなく断念
なのに店員のヤツ「前空けて着れば大丈夫ですよー♪」って無駄無駄無駄ァー!そんなコート真冬は役に立たちませんからっ!

その店員更に曰く「大きいサイズは入荷してすぐに売れるので在庫が残らず、バーゲンに出てくる事はあまりない」との事

「今度春物が入荷になるんですがその頃来て頂ければきっとサイズがありますよー?」

「ほほう、いつ入荷すんの?」

「2月頭には入ってきますねぇー」

よぅし分かった!その頃来てやろうじゃないの!!

つぅ訳で昨日春物のコートを物色してきたしたらさ、これがまたいい感じなコートがある訳よ

なんつぅの?スーツにも、普段着にも合わせられるような色合いで、尚且つ腰の辺りがシェイプされてていわゆる「おっさん仕様」とは全然違う←ここ大事!

イカした感じのステンカラーコート!!いやぁ欲しかったんだよねぇーこういうヤツ♪

早速試着してみる…うん!やっぱ自分に合ったサイズってのはイイネ

「どう?ジジくさくね?」

「えー大丈夫ですよ?」

「あまり落ち着いたデザインだと、もうシャレにならない年齢なんで」

「え?そうなんですか?ってか私と同い年位ですよね?」

「30と…チョイ」

「えーーー!!…見えない」

「よし!買った!!

まぁそんな感じでやや衝動買いな感もあったがとりあえず春物コート、ゲットだぜ!