土曜日の探鳥会で、ヒヨドリの初列風切羽根を拾いました。
夏は、野鳥の風切羽根(翼に生えている飛ぶために非常に重要な羽根。初列風切羽根と次列風切羽根、そして三列風切羽根の総称)が生えかわる換羽時期ですので、野鳥が少ない分、下を見て羽根が拾えたらラッキーです。
この、内弁のバフ色が斜めに長く入っていて、羽根が長く、茶色いのがヒヨドリの特徴です。
拾ったとき、ヒヨドリの初列風切の4番か5番だと思いました。段刻(だんこく)がないので、真ん中より少し内側の方です。そして、高田勝さんの写真羽図鑑で合わせてみると、初列(P)の3番になりました。しかし、高田さんのヒヨドリの初列風切が、全部で11枚となっているのには、以前から疑問を持っています。それは笹川昭雄さんの羽根図鑑では、初列は9枚となっているからです。
というより、スズメ目の鳥の初列風切は、9枚が原則なんです。本当は鳥の初列風切羽根は10枚なんですが、スズメ目だけは、一番外側のP10番の羽根が退化して、非常に小さいので、初列風切羽根にカウントしないのです。
それなのに、スズメ目のヒヨドリだけが、11枚というのは聞いたことがありません。これは昔、塩田さんとも話していたのですが、その疑問が解決しないまま、塩田さんも亡くなられたので、そのままになってしまいました。私は、高田さんの写真図鑑の羽根の写真を見て、P1はS(次列風切)1の間違い、S6はTe1の間違いと思っています。そうすると、Pは10枚になり、一番外側の小さい羽根を入れて10枚で、矛盾はなくなります。どうでしょうか、以前からの宿題でしたが、ちゃんと調べてみないといけませんね。
ちよっと、前回のムクドリの羽根から、専門用語が多く出てしまいました。ついつい、羽根になると熱が入ってしまいます。近々、羽根の基礎のお話をしておかないといけないと思っています。
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