夏は暑く、鳥影も少なく、そして木も茂っているので、バードウォッチングには適しません。
しかし、年に一回の自然換羽の季節です。自然換羽とは、風切羽根(飛ぶために重要な羽根)や尾羽根は、一年使うと傷むので、抜け変わるのです。それが、夏なのです。
本日、偶然にも二枚の風切羽根を拾いました。
左は、最初、ヒヨドリの初列風切と思い、捨てようと思いましたが、良く見ると、基部の白色が、ヒヨドリならバフ色(黄色いような色)だし、もっと内弁の真ん中辺りまで斜めにバフ色しているので、違うなと思い、とりあえず持って帰りました。
結局、ムクドリの右の翼の初列風切の7番でした。写真ではわかりにくいですが、先の方は、かなり磨耗しています。
そして右は、すぐ分かりますね。スズメの右の翼の初列風切ですね。すごく綺麗だったので、今日、抜けたところでしょう。3番くらいかなと思いましたが、帰って羽根図鑑で調べると、ちょうど図鑑のスズメのP3(初列の3番のこと)は換羽中の写真で参考にならず、P4は欠落していました。そこで、似た仲間のニュウナイスズメは図鑑に全部載っていたので、そこから考えると、この羽根は初列風切の4番と推測されました。
一枚の羽根が、何という鳥の、どこの羽根かわかったら、楽しいですね。また、野鳥の種類によって、その生活や習性の違いによって、一枚の羽根でも形が微妙に違ってくるので、面白いです。逆に、それによって、種類を特定するヒントにもなります。羽根は、いろんなことがわかる「知的遊び」なんです。イギリスでは、ポピュラーな遊びということです。
夏は暑いですが、探鳥会でも下をみて、羽根を探しましょう!!でも、あまり必死に地面を探していても見つかりません。私は「お告げ」のようなものがあって、何となしに見ると落ちているということがよくあります。
皆さん、羽根に興味を持ちましょう!もっと「羽根仲間」を増やしたいですね!!