goo blog サービス終了のお知らせ 

Runrun日記

~ わがままを控えて一日全う、ひび楽し ~ 団塊世代の独り言
(写真はクリックすると大きくなります)

最近読んだ本-古代からの伝言・壬申の乱篇

2012年09月05日 | 本と雑誌
八木 荘司 著 「古代からの伝言・壬申の乱篇」 角川書店
   第七部 壬申の乱  /  第八部 わが国家成る

090403

この時代の小説は
 杉本苑子 著 「天智帝をめぐる七人」 文春文庫
 井上靖 著 「額田女王(ぬかたのおおきみ)」 新潮文庫
 三田誠広 著 「炎の女帝 持統天皇」 廣済堂出版
 永井路子 著 「美貌の女帝」 毎日新聞社
とかを、過去に読んだことがある。

八木荘司氏は、情感にとらわれずこの時代のありがままを、忠実に描こうとしたのだろうか。

 「天智帝をめぐる七人」などを読むと、中大兄皇子は、石川麻呂を陥れ、孝徳天皇を難波の地に置き去りにし、有間皇子をだまし討ちにし、政権奪取した人のように思えてくる。しかし、八木荘司氏のこのシリーズでは、中央集権の国家を成し、律令制度を確立していく強い姿が描かれている。
「炎の女帝」の持統天皇や「美貌の女帝」の元明天皇・元正天皇のような怨念に満ちた姿か描かれていない。
藤原不比等は、中央集権・律令制度を完成させた人。娘を天皇の後宮にいれ、外戚となって政権奪取していく姿は描かれていない。

人には色々な一面が有り、歴史も見方を変えれば違った一面を持つ。それはどちらも正しい評価で、こうして我国は成った!

私のお気に入り度:★★★★☆
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。