フィンランドの叙事詩『カレワラ』を読んでいます。
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫
フィンランドの昔7~9世紀頃、名も知られない百姓や猟師、漁民などによって作られ、長い間語りつがれてきた伝説、民話、民謡のようです。1835年頃、編集された。
<第十一章~第十五章>
レミンカイネンは紅顔でやくざな息子です。サーリに美しき乙女達とがいると聞いて、妻を求め出かけます。身分よき家の乙女ばかりで、初めは嘲笑われるが、次第に親しくなった。しかし、彼が目当てとするクッリッキは耳を貸しません。彼は暴力によって彼女を奪い、連れ去ってしまいます。クッリッキは、泣いて彼の闘争好きを責め、戦争に行かないことを約束させます。クッリッキも村に踊りに行かない事を誓う。奪略婚か!
レミンカイネンの帰りが遅くなった時、クッリッキは村へ遊びに行ってしまいます。レミンカイネンは怒り、ポホヨへ戦争に行こうとします。母は止めても聞きません。ちょうど髪をすいていたレミンカイネンは、もし彼が傷つけられたら、刷毛から血が流れだすだろうと云います。
彼は支度をし、ポホヨラに至り、魔法の歌をもって全ての人達をポホヨラの館より放逐します。ただ一人賤しい羊飼いマルカハッツだけは残してしまいます。
レミンカイネンは、ポホヨの老婦人ロウヒに、その娘が欲しいと云います。カレワラって婚活の物語か?老婦人は、重婚はいけないと云うが、クッリッキとは別れると云うと、条件をつけます。雪靴をはいてヒイシ(悪の力)の大鹿を捕らえてこい。
レミンカイネンは、狩りに出かけるが、失敗します。
大鹿を追いかける様は、面白い。まるでコミック誌だ!
レミンカイネンは、森の神々(タピオ)に祈願しついに、ヒイシの大鹿を捕獲します。すると、今度はヒシイの牧場に住む栗毛の駿馬を生け捕りしろと言われます。それを果たすと、トウオネラ(黄泉)の河の白鳥を射れと言われます。なんとしても娘をやりたくないのだね。
ところが、トウオネラの河には、かの羊飼いマルカハッツが待ち伏せしており、毒蛇をもって投げ、レミンカイネンをトウオネラの深き川に投げ込みます。そしてトウオニ(黄泉の神)の息子がレミンカイネンを切り刻んでしまいます。
レミンカイネンの家では、優しき母と可憐なる主婦クッリッキが、心配で家の中を行きつ戻りつし刷毛を眺めています。ついにある日、刷毛から血が流れだします。
母は、急いでポホヨラへ行き、ポホヨラの老主婦ロウヒに仔細を尋ねます。しかし最初は偽りをいって教えてくれません。レミンカイネンの母の追及に、ついに教えます。母はトウオネラに向かいますが、我が子がどうなっているか分かりません。もろもろの樹に尋ね、道に尋ね、月に尋ね、ついに太陽に尋ねレミンカイネンの最後を教えてもらいます。
母は、匠のイルマリネンに熊手を作ってもらい、それで我が子の身体のすべての肉・骨・血管を搔き集め、つなぎ合わせます。それでもレミンカイネンは生き返りません。蜜蜂に花の蜜をとって来てもらい塗ります。蜂に小鳥に、「月を過ぎ、日光の領土も過ぎ、大熊星の肩を越え、七つ星の背を越えて、創造主の穴倉へまで」行ってもらい、よき軟膏をとって来てもらいます。
その軟膏にて、レミンカイネンは蘇生します。
レミンカイネンは、なおもロウヒの娘を嫁にしたいと云いませが、母に説得されて我家に帰ります。
やんちゃな息子と母親の愛。すごい話ですね。
エジプトの神話に、セトにより分割ばらまかれたオシリスの遺体をイシスが探しだして、繋いで復活させたという話ありますね。
思い出してしまいました。
これを元に書いたシベリウスの音楽に、『四つの伝説(レミンカイネン組曲)』があります。
1 レミンカイネンと島の乙女たち
2 トウオネラのレミンカイネン
3 トウオネラの白鳥
4 レミンカイネンの帰郷
私の備忘録として、あらすじをかいて行きます。長くなりそうです。
森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ」 講談社学術文庫

<第十一章~第十五章>
レミンカイネンは紅顔でやくざな息子です。サーリに美しき乙女達とがいると聞いて、妻を求め出かけます。身分よき家の乙女ばかりで、初めは嘲笑われるが、次第に親しくなった。しかし、彼が目当てとするクッリッキは耳を貸しません。彼は暴力によって彼女を奪い、連れ去ってしまいます。クッリッキは、泣いて彼の闘争好きを責め、戦争に行かないことを約束させます。クッリッキも村に踊りに行かない事を誓う。奪略婚か!
レミンカイネンの帰りが遅くなった時、クッリッキは村へ遊びに行ってしまいます。レミンカイネンは怒り、ポホヨへ戦争に行こうとします。母は止めても聞きません。ちょうど髪をすいていたレミンカイネンは、もし彼が傷つけられたら、刷毛から血が流れだすだろうと云います。
彼は支度をし、ポホヨラに至り、魔法の歌をもって全ての人達をポホヨラの館より放逐します。ただ一人賤しい羊飼いマルカハッツだけは残してしまいます。
レミンカイネンは、ポホヨの老婦人ロウヒに、その娘が欲しいと云います。カレワラって婚活の物語か?老婦人は、重婚はいけないと云うが、クッリッキとは別れると云うと、条件をつけます。雪靴をはいてヒイシ(悪の力)の大鹿を捕らえてこい。
レミンカイネンは、狩りに出かけるが、失敗します。
大鹿を追いかける様は、面白い。まるでコミック誌だ!
レミンカイネンは、森の神々(タピオ)に祈願しついに、ヒイシの大鹿を捕獲します。すると、今度はヒシイの牧場に住む栗毛の駿馬を生け捕りしろと言われます。それを果たすと、トウオネラ(黄泉)の河の白鳥を射れと言われます。なんとしても娘をやりたくないのだね。
ところが、トウオネラの河には、かの羊飼いマルカハッツが待ち伏せしており、毒蛇をもって投げ、レミンカイネンをトウオネラの深き川に投げ込みます。そしてトウオニ(黄泉の神)の息子がレミンカイネンを切り刻んでしまいます。
レミンカイネンの家では、優しき母と可憐なる主婦クッリッキが、心配で家の中を行きつ戻りつし刷毛を眺めています。ついにある日、刷毛から血が流れだします。
母は、急いでポホヨラへ行き、ポホヨラの老主婦ロウヒに仔細を尋ねます。しかし最初は偽りをいって教えてくれません。レミンカイネンの母の追及に、ついに教えます。母はトウオネラに向かいますが、我が子がどうなっているか分かりません。もろもろの樹に尋ね、道に尋ね、月に尋ね、ついに太陽に尋ねレミンカイネンの最後を教えてもらいます。
母は、匠のイルマリネンに熊手を作ってもらい、それで我が子の身体のすべての肉・骨・血管を搔き集め、つなぎ合わせます。それでもレミンカイネンは生き返りません。蜜蜂に花の蜜をとって来てもらい塗ります。蜂に小鳥に、「月を過ぎ、日光の領土も過ぎ、大熊星の肩を越え、七つ星の背を越えて、創造主の穴倉へまで」行ってもらい、よき軟膏をとって来てもらいます。
その軟膏にて、レミンカイネンは蘇生します。
レミンカイネンは、なおもロウヒの娘を嫁にしたいと云いませが、母に説得されて我家に帰ります。
やんちゃな息子と母親の愛。すごい話ですね。
エジプトの神話に、セトにより分割ばらまかれたオシリスの遺体をイシスが探しだして、繋いで復活させたという話ありますね。
思い出してしまいました。
これを元に書いたシベリウスの音楽に、『四つの伝説(レミンカイネン組曲)』があります。
1 レミンカイネンと島の乙女たち
2 トウオネラのレミンカイネン
3 トウオネラの白鳥
4 レミンカイネンの帰郷
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