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「痞子英雄」金鐘奨で五部門授賞!!

2009年10月20日 16時09分37秒 | 台湾ニュース

 金鐘奨とは、台湾の政府広報や放送事業などの振興を担当している行政院新聞局が1965年に創設したテレビ大賞です(創設当初はラジオ大賞のみ。今でもラジオ部門は残されているが、テレビ大賞としての認知度の方が高い)。
 優れたテレビ番組やその出演者らが選ばれ、一部門5枠のノミネート対象から、毎年蔡優秀者(番組)が選ばれ、表彰が行われています。

 今年の金鐘奨(テレビ)の受賞発表式が16日夜行われ、公共電視台で放送された連続ドラマ「痞子英雄」が、ドラマ部門の最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞など、なんと!ノミネート作品中最多となる五部門を受賞しました!

 「痞子英雄(Black&White)」は、対照的なタイプの若き二人の刑事が主役のアクションドラマ。
 ナンパで女たらし、でも心に悲しい過去を秘めている「痞子」を、F4の周渝民、ヴィッグ・チョウが、真っ直ぐで正義感に燃える熱き「英雄」を、ドラマ初挑戦にして主演となった大型の二世新人、趙又廷・マークが演じています。
 ストーリーは、このメンツなら恋愛中心のトレンディードラマ、と相場の決まっていた台湾ドラマの常識を覆す、明るく楽しく、そしてかつてない極めて本格的なアクションドラマ。

 ちなみに、「痞子」というのは、しょうがないヤツ、というような意味の中国語、ドラマではあだ名のように使われています。「英雄」は、日本語読みするとちょっと変な感じですが、男性の名前としては自然な中国語で、ドラマではマークの役名そのままです。

 台湾ドラマ史上最高の出来と言われるこの「痞子英雄(Black&White)」は今回、合計10部門という最多のノミネート、中でも、ドラマ部門の最優秀主演男優賞には、ヴィッグ・チョウとマークのどちらもがノミネートされるという前代未聞のフィーバーぶりで、大きな注目を集めていました。

上の写真:
共演者の陳意函、アイビー・チェン(左)と張鈞(右)と共にレッドカーペットに登場した英雄こと趙又廷・マーク
「どっちが受賞すると思う?」との司会者の質問に「僕は新人、絶対周渝民だ」と大真面目に答えた


「痞子英雄」のグループとは別に一人でレッドカーペットに表れたヴィッグ・チョウ
同じ質問には「う~ん、彼じゃないかな~」と

  その今年の目玉だったドラマ部門の最優秀主演男優賞を受賞したのは、趙又廷・マークでした。
 戸惑いながら壇上に引っ張り上げられたマークは、「夢にも考えていなかった。僕はまだまだ未熟、資格なんてないと思っている。でも、全ての人に心から感謝したい」と一気に話しきった後、大粒の涙を流しながら、こう続けました。
 「でも、僕が一番ありがとうと言いたいのは、この9ヶ月間、ずっと僕を支えてくれた、周渝民、僕の大切な兄さん、仔仔です」と、一緒にノミネートされていたヴィッグ・チョウに呼びかけ、すさまじい勢いで涙を流しました。

 この主役の二人、片や芸能界歴もうすぐ10年というアジアのスター、片やこれまで演技経験のなかった全くの新人。
 ゴシップ誌は「同時にノミネートされ、マークが賞をさらった事で二人の関係は決定的に悪化!!」「受賞者名簿は発表前に流出していた!!」などと書き立てましたが、真相は分かりません。
 素晴らしい作品を共に作った仲間ですから、噂が真実でない事を信じたいですね。


マークの父であり、俳優である趙樹海(左)
「妻はいつも『趙樹海の奥さん』と言われていたが、今では『趙又廷のママ』と言われる。
私たちはそれを誇りに思う」と、二人して号泣


「痞子英雄」を手がけた蔡岳勲・監督(右)と、妻でありプロデューサーの于小恵さん(中)
最優秀監督賞、最優秀作品賞を受賞し、満面の笑み。
泣きまくり赤い目のマークは一人で深刻そう

 蔡監督は、これまでにも、日本でも話題になった、コミック「花より男子」をドラマ化した「流星花園」や、台湾版「白い巨塔」などを手がけ、若干41歳にして台湾ドラマ界のトップを走り続けてきた巨匠。
 倒れるまでメガホンを握り続け、何日も徹夜で編集室に閉じこもりながら、8700万元という映画並みの制作費を自ら捻出し、台湾のエンターテイメント産業に新しい息吹を吹き込むこの「痞子英雄」に賭けてきました。

 「痞子英雄(Black&White)」は、早ければ来年春にも日本での放送が予定されています(詳細はまだ未定)。華流ファンの方も、そうでない方も、今までの台湾ドラマとは一味も二味も違うこの大作を、ぜひ観賞してみてください!(華)

 10/18(日)の台湾博物館では、後半の30分を使い、16日の金鐘奨授賞式の模様、および、7月に行った蔡岳勲・監督、趙又廷・マークへのインタビューの内容などをご紹介しています。

「特定の番組を聴く」からどうぞ!(金鐘奨の話題は30分目から)



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
10/18(日)の台湾博物館 (fm99.8)
2011-01-08 18:25:23
初めまして。
今日初めてこのサイトを見つけました。
10/18(日)の台湾博物館を聞くことはもうできないでしょうか?
蔡岳勲・監督、趙又廷・マークへのインタビューをぜひ聞きたいのですが。
宜しくお願い致します。
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