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ゲームシナリオライターMistaの制作メモ@将棋ミステリー「千里の棋譜」PS4/Switch

将棋ミステリーADV「千里の棋譜」PS4、Switch版をリリース!
ゲーム制作、将棋、投資などの話題

1997年8月

2016-08-31 | ゲーム制作
2016年8月も終わろうとしていますが、8月は私の制作にとって思い出深い月であり、1997年の8月にRPG「Lost Memory」を作り始めたのが制作の端緒であり、遡るとそこからプロとしてゲーム制作を仕事にし始めた月となります。もう19年となりますね。19年というと、私がよく遠い過去としてゲーム中に使う年数で「19年前…」などとよくやりますが、同様の年月が経ちました。
当時は大学院1年でWindows95パソコンがたまたま研究室で与えられました(まだ研究用はUNIXの時代)、またRPGツクール95がリリースされた年であり、ツクールを入手した私は研究室のパソコンでせっせとゲームを作り始めたということになります。それが97年の8月1日だったと記憶しています。その後、大学院を休学してゲーム制作に打ち込むわけですが(本当に研究室で指導いただいた先生には申し訳ないことをしたのですが)、当時はとにかく前のめりでハングリーでしたね。元々から販売する気が満々でした。自分が作ったものが誰にどこまで評価されるのか、というのを確かめたい気持ちが強く、それにはお金を払ってもらうことでしか評価できないと思っていたのが一つ、あとは、現実的に同世代の友人などは新卒で働いているので、制作に時間をかけるからには彼らと同等以上の収入を得なければならないという焦燥感に似た気持ちがありました。旧版のCreaturesを作っていた時などは手伝ってくれていた大学の友人のTさんに「なんでこんなにリリースを急ごうしているのか分からない」と言われたことを思い出します。今は全く逆になっており、それはそれで問題だろうと思います。
途中、ゲームリパブリックにお世話になりFolksSoulなどのゲーム機に携わったり、モバイルなど大手企業と提携や受託で制作を行うこともありましたが、基本的にはオリジナル作の制作で正直あまりやっていることは当時と変わってないのですが、そうしたモチベーションに関しては大きく変化はあります。前のめり過ぎるのも時として問題ですが、でも、制作というのはそうあるべきなのかなと思いますね。ゲーム機などもファミコン時代はダメなゲームもありつつも、各社が色々なゲームをどんどん出したのが良かったでしょうし、丁寧に作ろうという意識よりも荒削りでも力のあるものを速く出すべきなのでしょう。
とはいえ、ここは理屈の問題ではないので、難しいところですが、理屈で割りきって進めるというのも技術でそれが自分に欠けているかなと思います。
昨日oboroさんとも話しましたが、モチベーション面で大きな変化は、今は長年の投資運用等の結果で、経済的にはゲーム制作で収益を得る必要がない点でこれにより現在の無料配布が実現されているわけですが、同時にそのことはビジネスを志向してハングリーだった97年の状況の真逆となります。では、お金のために制作をやってきたのかというと、これは全くそうではなく、収益とはあくまでも制作を継続的に行うために必要なものであり(もう一つはユーザーの評価の確認)、お金のためだけに制作を行ったことは一回もないことは断言できます。(これは多くのユーザーさんが同意してくれるでしょう)
しかし、となると、内面的な問題ということになり、ここに現状の難しさはあるでしょう。クリエイター系の職種だと、例えば、私の好きな漫画家さんなどでも一作書いても後が続かないケースや打ち切りでなくても連載が中断するケースがあります。一方で長く続けられる方も多いですし、これはクリエイター共通の課題として乗り越えねばならない壁なのだろうと思います。

というわけでたまにはネガティブなことを書きましたが、昔の制作を始めた夏の荒々しさを思い出すのと、これまでと違った新しい展開も模索していきたいですね。

沖縄でoboroさんと会う

2016-08-31 | ゲーム制作
昨年に引き続き、沖縄旅行に行ってきました。
沖縄在住の絵描きさんのoboroさんと今年も会ってきました。
「緋染めの雪」「千里の棋譜」などもはじめとして、一緒に制作を行い、もう長いお付き合いになりますが、東京と沖縄なので、なかなか会うことができないのですが、去年と今年は家族旅行の合間にちょこっと抜けだして、お話をしています。
普段からSkypeやメールでは頻繁にやり取りはするとはいえ、やはり制作仲間には会いたいですよね~。
現在の制作メンバーは皆素晴らしいクリエイターなのですが、唯一残念なのが日本各地に点在していることで、例えば、プログラマの来羅さんは関西在住だし、他、北海道、岩手、富山という感じでいずれも私も住む東京からは遠く、頻繁に会えないのが寂しい所です。ネットを介した最新スタイルとも言えますが、やはり近くで話し合えると尚良いですね。

さて、oboroさんとも会えて、旅行でもリフレッシュしたことだし、制作に加速をつけねばなりません。
沖縄は本当に良かったですね。沖縄に移住して海を見ながら、制作をしたいものですが、なかなか(笑)
写真は海洋博公園より。ファンタジーRPGの背景素材にできますね。



中村真梨花女流三段に千里の棋譜をプレーいただきました!

2016-08-19 | ゲーム制作
先日、将棋の森に中村真梨花女流三段がお越しになり、サプライズで皆さんに指導をいただくという機会があり、私も本職では千里の棋譜という将棋ミステリーを作っているんですよと自己紹介をさせていただきました。すると、早速プレーされて感想をいただきました!
一部、抜粋いたします。
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ストーリーに深みがあり、面白かったです。
将棋を知らない方でも入りやすい作りになっており、詳しい方でも楽しめる作りに
なっているのが、素晴らしいなと思いました。
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いやー、うれしいですね!
先日の渡辺竜王に続き、特に棋士の方々にプレーいただくのは格別な喜びがあります。
更にモチベーションアップして、続きを一気に作りたいと思います。
集計していませんが、PC版も入れると累計10万ダウンロードは行ったくらいですかね。

『千里の棋譜』公式サイト