選ばれし特別な人だけが輝きを放っているのでもなく
ありったけの言葉を駆使し
饒舌に語り 多くの人を説き伏せられる人が
拍手喝采に値するでもなく
表立っていなくても 有名でなくても
小さきものに心とめ
それぞれの善を慈しみ 多くを語らず
誰かに影響を与えようなどと思うこともなく
それなのに周りの人は いつのまにか
自分の中の大事な思いにハッと気付かされていたりする
人はよくダイヤモンドの原石に例えられるけど
それぞれに与えられた多くの課題を解く中で
ときに あっちにぶつかり こっちにぶつかり
転び、汚れ、傷つくを繰り返しながら
次第に不要なものを手放してゆけるのかもしれない
手放す度 曇りや 翳りが取り払われてゆき
元々備わっていた光が顕れし時、
それを 磨かれた と表現するのかもしれない
ならばこの広い世界には一体どれくらいの
個々の美しい煌めきが満ち満ちているのだろう