棺の中からノック音やうめき声が…日本でコロナ死者をすぐ火葬しても大丈夫か
5/12 PRESIDENT online
長い記事なので、その一部を抜粋,全部読みたい方は上のリンク先にとんでください。
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日本では死後24時間以内の埋葬・火葬は法律で禁じられているが、コロナ禍で厚労省は死者からの感染防止の観点から「24時間以内の火葬も可」とした。
ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳さんは「この4月、ペルーで死亡診断された36歳女性が葬儀の際、息を吹き返したことがニュースになりました。日本で死後の葬送の前倒し化や簡素化が増え、万が一の事態を見逃してしまうおそれもあるのではないか」という――。
・・・ペルーでの事件・・・・
★交通事故死した36歳女性が眠る棺からノック音が……
葬儀中に“死者”が生き返った――。
ホラー映画さながらのニュースが南米ペルーで報じられ、現地では大きな騒ぎになっている。過去には死亡診断後、息を吹き返す事例はしばしば起きていた。そのため、日本では死亡診断後24時間以内での火葬を法律で禁止している。
近年でも死亡診断後の蘇生例がある。コロナ感染症における死の局面では「火葬の24時間規定」が特例的に外されたが、ごくわずかに残る蘇生の可能性を排除できないのが現実である。
南米におけるこの信じがたいニュースは4月25日、ペルー北部の都市ランバイエケで起きた。36歳の女性が重大な交通事故に巻き込まれ、死亡診断と検死がなされた。完全に死亡したものとして扱われた彼女は、およそ丸1日、遺体安置所に置かれ、そして26日に親類縁者を集めた葬儀が営まれた。
儀式が終わって埋葬地に向かう出棺の際のこと。親族が棺を持ち上げたその時、中から棺をノックする音が聞こえた。驚いた親族が棺を開けてみると、女性は弱々しい状態であったが目を動かし、棺を取り囲んでいる人々を見回したという。汗もかいていた。とたんに葬儀会場は大騒ぎになった。
女性は棺に入ったまま、トラックで病院に運ばれ、生命維持装置に繋がれた。医師が「呼吸」「体温」「血圧」「脈拍」のバイタルサイン(生命の兆候を示す指標)を測定すると、低いレベルではあるものの、彼女が生きていることが確認された。だが、容体は改善することなく、数時間後「正式に」死亡した。
この葬儀の様子はスマホで撮影されており、ニュースで報じられた。本当は昏睡(こんすい)状態だったのに見落とし、安易に死亡宣告がなされたとして、遺族は病院などに対して原因究明を求めている。
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最終的に亡くなったのだが、かわいそうに・・適切な救命処置が講じられていたら、助かったかも知れないのだ。
***********日本でそんなことが・あるわけない、と思われるかも知れないが・・直近では2000年にあった・・・
2000年11月@大阪、霊安室の男性が息を吹き返した
近年における蘇生例は、2000年11月に大阪の病院の霊安室に入れた男性が、実は生きていた事件がある。
大阪市西成区で65歳の男性が、心停止状態で発見された。救急隊が駆けつけた時には、既に心肺停止状態であった。病院でも心臓マッサージなどが施されたが、瞳孔の拡大などもみられ、医師は死亡診断。しかし、そのおよそ30分後、警察署員が霊安室に入ったところ、男性は息を吹きかえしていたといいう。男性は昏睡状態のまま、その4日後に死亡した。
この事件を受け11月20日付の毎日新聞朝刊では、日本救急医学学会前会長のコメントを掲載。そこでは、「心停止して瞳孔が拡大しても、数分間は蘇生の可能性がある。蘇生措置をしてから多少時間をおいて、心臓が動き出すこともありうる」と述べている。人間の生命は、時に奇跡を起こす。
知床半島沖における観光船海難事故でもみられたように近年、メディアでは「心肺停止状態で発見」「意識不明状態で発見」という表現が増えている。その理由には、AED(自動体外式除細動器)などの普及による蘇生の可能性が増えてきたことや、医師による死亡診断が確実に行われない限りは「ひょっとして」という可能性が排除できないためである。
ところが2018年3月には神戸市で、死後16時間で火葬していたミスが判明した。原因は葬儀社が火葬の予約時、誤って死亡日時を記入したためだった。このようにしてみれば、墓埋法3条の「24時間を経過してからの火葬ルール」も納得するものである。
しかし、ここ2年間にわたるコロナ禍においては、コロナで亡くなった人に対して24時間以内での火葬が認められている。墓埋法では、「他の法令に別段の定があるものを除く」と明記されており、これは主に感染症の蔓延(まんえん)防止の観点で適用される。
厚生労働省は2020年7月、新型コロナウイルス感染症での死亡時の遺体の扱いや葬儀、火葬に関するガイドラインを発表している。それによると、「24時間以内に火葬することができるが、必須ではない」としている。
平時であれば死亡後、枕経や通夜や葬儀・告別式を実施することが多いため、必然的に火葬までには数日を要する。しかし、とくにコロナ初年の2020年は、コロナ感染者の遺体からも感染する可能性が示唆された影響で死亡後は、すぐ火葬にする「骨葬」にする事例が出てきた。骨葬とは先に荼毘(だび)にふし、遺骨になった状態で葬式を実施することである。
また、コロナ禍を背景にして、葬式をしない火葬だけの「直葬」や、一連の儀式を1日で終える「一日葬」が増えている。こうした葬送の簡素化が増えていけば、ペルーの事例のように「万が一の事態」が起こりうることも懸念されるが、火葬炉の扉が閉まってからではどうしようもない。火葬炉の内側からノックの音がすることなど、あまり考えたくないことではあるが……。
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「通夜」(つや)は、近親者が、亡くなられた方々の枕辺で1夜を過ごす儀式である。お別れの儀式である。
しかし生命学からいえば、科学的。
蘇生の可能性を考えている。
古代は「殯(もがり)」といった。すぐに埋葬しないで、亡くくなった方をしばらく特別な部屋(社)にとどめおく儀式である。
これも、蘇生することを考えてのことだと何かで読んだ。
*私の話**
すぐ下の弟が危篤で、病院に呼ばれた時のこと。
母が来るまで生きていて欲しいと思った。
バイタルサインは不安定、時々ものすごく弱くなる。
で、彼の好きだったいくつかの歌をうたったり、思い出話を耳元でし続けた。(耳は最後まで機能しているとチベット仏教の本で知っていたので)
私が話や歌を止めると、すべての数値がさがって波がフラットになりそう・・・
甥が母を連れてくるまでの1時間ちかく、私、がんばりました。
で、母がきて,彼に話しかけた。
数値はまた良くなった。
でも、いつまでも持つものでも,と思って・・
「○○(弟の名前),兄ちゃんやじいちゃん(父・うちはすぐの弟と父は早々に他界、男が弱い家系)迎えにきているよ、兄ちゃんの後ろについていけば怖くない。道案内してくれる、迷わないから。○○は、この世で何も悪いことをしていない、がんばって病気と闘ったよ。だから、いいところにいって、神様や仏様にほめてもらえるよ。胸はって、兄ちゃんの後ろについていくんだよ」
と耳元で話した。
数値はみるみる下がって、波線はフラットになった。
旅だった・・・
私は、弟は立派に彼岸へ逝ったと思ったし、よいお送りができたなあ、と今も感じている。
という風に
亡くなりつつある人が、もう少しこの世にいたい、と思えば、周囲がそのような状況をつくれば、魂は留まるんだ、と思っている。
それとお迎え役のどなたかが来ないと旅立つ人も不安でいけないんだろう。
私たちはスピリチュアルな存在。
いいことをろくすっぽしない厚労省さんだけど、24時間はご遺族のそばに、あるいは、様子見をする、法律を元に戻そう。
殯は、通夜はすべきである。
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ウツギが咲き始めました.初夏の気配です。