リハーサル

今日は朝早くからリハーサル。テレビでよく見る方々の「すっぴん」が見られる貴重な機会です(＃^.^＃)　と云うのも嘘ではないのですが、正しくは「素顔」が見られる、と表現した方がいいですね。
今回の現場は、撮影日とは別にリハーサルのみの日があるのですが、「本読み」と「立ち」の段階で、演出の方からそのシーンの意図が説明され、同時に役者への要望が語られます。反対に役者側からは、質問がなされたり自分なりの解釈が語られたり、お互いが納得するまで意見交換がなされ、演技が繰り返される訳ですが、単なる文字として書かれた台詞が、役者の肉体と声で文字通り肉付けされると、思わぬ迫力や説得力・味と云った物が加わって、まるでモノクロ写真がカラー写真に変わるような鮮やかさが加わる事になります。目を通すだけでも充分に面白い脚本なのですが、想像以上の大胆な表現に、時には大笑いになる事も...。そんな真剣かつ和気あいあいななやりとりの間に垣間見える、スタッフの方々や役者陣の「素顔」に親しみを感じたり尊敬の念が湧いたり、と私には実に有意義な時間なのです。とは云え、そうそうたるメンバーが居並ぶ中で、ちょっと萎縮気味な私。
そして...。早めにリハーサルを終え、社長兼マネージャーのKと一服中、演出のSさんが喫煙ルームに入ってこられました。自然と今回の作品に付いての話題になり、リハーサルの時に出来なかった質問をさせて頂いたり...。実は、前回の収録の際に顔を合わせてはいましたが、撮影の指示以外で直接お話しするのは初めて。その会話の中でSさんが「今回は、皆さんに縁の下の力持ちをお願いしている」「芝居どころが少なくて申し訳ないね」と云った内容の事をおっしゃられ、私も冗談ぽく「じゃあ、その内に作って下さい」とお願いをしました。自分でも、随分大胆なお願いをしたな、と思ったのですが、Sさんが真剣な顔で聞いて下さった事、そう云う場が持てた事が嬉しかったのです。
初めての現場は知らない人だらけで緊張する物ですが、回を追うごとにこうやって少しずつ周りとのコミュニケーションが取れ始め、いろんな意味で「気持ちのいい現場」に変わって行くのです。と云うか、自分で変えて行かないといけないんですよね。さぁ明日は撮影、頑張ります！