ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

’86年の自分と共演する1〜昔のカセット・デモ音源をCubaseへ

2019年03月21日 | 音楽制作
 前々回の投稿を受けて、これからの記事はCubaseについて触れてはいるが、その使い方は現在勉強中の自分であるので、他の皆様にはあまり参考にもならない内容だということをまずはお断りしておく。即ち自分の記録用として本ブログに載せるものである。

 発端は昨年末発売になったカーペンターズのアルバム。昔のカレンの声だけを生かし各曲のバックの演奏を新たに差し替え新譜としてリリースした。過去と現在、数十年の時の流れが各曲の中に共存している。そして私自身も30年以上前に4チャンネルのカセットテープに録音した自作のデモ作品がたくさんあり、何とかそれを甦らせたいと思っていた。リチャード・カーペンターも恐らく過去の作品をデジタル的に取り込んで再構築したと思われるが、私もカセットテープの音をCubaseに移して手を加えようと考えたのである。

 30年前の私は社会人としてある程度の機材を揃え、TASCAM PORTASTUDIO 244をメインの録音機としていた。倍速駆動でdbx搭載の4チャンネル・カセット・テープレコーダーである。これを駆使して曲作りやデモテープ作りに勤しんでいた。その中で今回選んだのは、「もうひとつの風景」というタイトルのプログレ風の曲である。メモでは1986年1月録音となっている。作品として一応形になっており結構気に入っている曲だが、何と若々しい自分のヴォーカルが最後まで録音されている。バッキングもシンセを中心に4チャンネルという制限の中でいろいろな音を入れている。その上、全く自信なさげな私のエレキギターの音も録音されており、当時は自分なりに頑張ったものだと感心した。高音もしっかり出ているこのヴォーカルを生かし、さらに各楽器の音を整理して楽曲らしくまとめてみるというのが今回の作業である。

・手順その1: 「カセットテープ音源をZOOM R16にダビングする」
     
 244はもう手元にない。それに代わる4chカセットデッキYAMAHA CMX100を調達した(その記事はこちら)。カセットの4チャンネル出力をR16の入力に繋げ、テープの再生音をR16で録音する。CMX100にはスピード・コントロール機能があるので、この時に出力側でできるだけピッチを正しく再生することが重要だ。(注: Cubaseにもピッチ調整機能があるので録音後の音源で実践してみたが、不自然な感じになってしまった。やはり最初のダビングが肝心である。) チューニングしたギターを抱え音程を耳でチェックしながらダビングを開始。R16は最大8チャンネル同時録音が可能なので、4チャンネルの録音は余裕だ。無事終了。これで、R16の中にカセットテープの音源がWAVファイルとしてコピーされた。(以下続く)

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