ヒロヒコの "My Treasure Box"

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ビル・エヴァンス・トリオの最新リリース2作品〜 On A Friday Evening / Behind The Dikes

2021年08月10日 | ミュージック

 最近ビル・エヴァンスの新リリースCDを2枚購入した。ジャズは好きな音楽のジャンルではあるが、ここ最近は限られた時間の中あまり聴く機会が持てなかった。その中、エヴァンスの未発表音源が発売になるということで久しぶりに食指が動いたのである。

 ビル・エヴァンスの作品で私のお気に入りは定番のWaltz For Debby、Moon Beams、そしてハーモニカのトゥーツ・シールマンスと共演したAffinity。この3枚はLPとCDの両方で持っている。さらに亡くなる前年、もしくは数年前のアルバムI Will Say Goodbye、You Must Believe In Springも。総じて激しいものより、My Foolish Heartのようなロマンチックな演奏が好きだ。

    

 そこで新たな音源について。深い考察はできないので単に感想を。1枚目は On A Friday Evening。エヴァンスが、1975年6月20日、バンクーバーのクラブ Oil Can Harry's で行ったライブの音源である。ラジオ番組オンエア用に録音された演奏とのこと。そのオリジナル・テープが45年の時を経て日の目を見たわけだ。何より I Will – や You Must - と同じエディ・ゴメス(b)、エリオット・ジグムンド(ds)とのトリオ編成ということで聴いてみたいと思った。だが、全体的に力強い演奏が多くて、私好みではなかったのが残念。

    

 2枚目は Behind The Dikes。こちらはエディ・ゴメス(b)とビル・エヴァンス・トリオのドラマーとしては最長を務めたマーティ・モレルとのトリオによる1969年オランダでのライブ音源を集めたもの。2カ所の異なる場所でのライブと、最後の2曲は名アレンジャーのクラウス・オガーマンがアレンジしたオーケストラ演奏とトリオの共演。2枚組である。本音源には Waltz For Debby やスタンダードの名曲が並び美しい演奏が満載。とても気に入った。ブックレットも当時の事を振り返るゴメスやモレルのインタビューが載っていて読み応えがある。目下の所ヘビーローテーション中である。



2 コメント

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ビル・エヴァンス (SDTM)
2021-08-12 01:55:29
☆ この記事に触発されて.
ボロボロのipodに
  ビル・エヴァンスの曲をアップしました。
  一時期、ジャズ系の曲をituneに格納
  していたんですが、頭がゴチャゴチャ
  したのか、ipodに格納するのを
   やめていました。アップしてみたら、 
   120曲もあったんですね。じっくりと
   聞いてみるつもりです。
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Re: ビル・エヴァンス (ひろひこ)
2021-08-12 10:59:21
SDTM 様
いつも応援いただきありがとうございます。私もこれをきっかけに好きなアルバムをレコードで聞き直してみました。それにとどまらず、マイルスやチェット・ベーカーも。この暑い時期に聴くのも清々しさが感じられて良いな、と思いました。
ご自分のコレクションを楽しんでくださいね。
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