ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ザ・ビートルズ「ホワイト・アルバム」50周年記念エディションCDがようやく手元に

2018年11月17日 | ザ・ビートルズ
       
 11月16日付け北海道新聞夕刊の全国ランクの映画部門の第1位が「ボヘミアン・ラプソディ」だった。そして音楽アルバム部門の2位にビートルズの「ホワイト・アルバム」がランクされていた。Queenもビートルズもこれほど注目されていたのかと正直驚いた。そういえば50周年エディションはアマゾン・ジャパンでも一時「お取り寄せ」となっていたから、やはりたくさんの人が予約を入れていたのだろう。そして私の手元にもようやく届いた。9日全世界同時発売だったため、元々Tower Record on lineでは数日遅れで届くことになっていたが、結局手にしたのは1週間後になってしまった。
       
 私が購入したのはCDの3枚組である。ジャケットはエンボス加工を施したデジパック仕様。コラージュ・ポスターのミニチュアが封入されているが4人のポートレートはブックレットに印刷されているのみ。早速CD1を聞く。ノイズが無くとても澄んだ、かつ迫力あるサウンドだ。まるで目の前にビートルズがいるかのよう。今まで気がつかなかった細かい音を新たに発見できそうな気がした。今回もリミックスを担当したジャイルズ・マーティンは「『ホワイト・アルバム』のリミックスで楽器やリズムの定位を変えたか」という質問に答えて「かなりオリジナルと違う。私がベストだと思うポイント、心地よいと思うポイントに定位させている。センターにドラムスやベースを置き、ヴォーカルもセンターのケースが多い。」とインタビューで答えたそうだ(mora11月9日付け記事)。個人的にはその定位感の確認が楽しみだったのだが、オリジナルがどのようになっていたかよく覚えていなかったのであまり意味はなかった(笑)。しかしニューアルバムを聴くような新鮮な感覚でCD2まで通して聴くことができた。

 3枚目のCDは“イーシャー・デモ”である。ビートルズはインド旅行時に各自が書いた曲をスタジオ入りする前にジョージの家に持ち寄ってデモテープ作りを行ったそうだが、そのデモ演奏27曲が収録されている。この時点で後の完成版と変わらずと言って良いほど仕上がっていることに驚く。そして曲はアコースティック・ギター中心に演奏されているが、Everybody’s Got Something To Hide…のように,まるで別のバンドがビートルズの曲をアコギでカバーしているのかと思わせるほどグルーブ感のあるデモもあり、非常に楽しめた。

 前作から1年を待って発表されたビートルズの新作は50年前の今月22日にリリースされた。「50年後の追っかけビートルズ」の取組としては、今回はこのようなスペシャル・エディションが登場したのでイレギュラーな状況となったが、改めて同日にアナログ盤を聴く予定である。