ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

‘Three Sides Live / GENESIS’~ジェネシスのブルーレイ盤ライブ(その1)

2015年04月12日 | プログレ
 Three Sides Liveはジェネシスの81年アメリカ&ヨーロッパ・ツアーのライブ・アルバムである。それ以前に彼らはライブ・アルバムとしてGENESIS LIVE、 SECONDS OUTを出している。前者はピーター・ゲイブリエル時代のラジオ放送用音源で、メンバー達はあまり気に入っていなかったようだが、オーバーダブを一切行っていない迫力のある演奏で私はとても好きだ。後者はフィル・コリンズをフロントマンとしてからギタリストのステーヴ・ハケット先生が脱退するまでの期間の演奏を集めたライブで、選曲もグッドであるし、ゲスト・ドラマーのビル・ブルフォードやチェスター・トンプソンが加わりながらの名演ばかりで、名作ライブ盤とされている。そして本作はハケットが抜けて3人になってからアルバムABACAB発売後のライブである。当初LPとして2枚組のABC面がライブで、D面にはスタジオ録音の楽曲が収録されていた。が、実はその構成は米国盤(含日本盤)用であり、本国英国盤のこのアルバムには4面目にもライブ音源が収録されていた。その英国盤が発売当初にはなかなか手に入らず苦々しく思っていたところ、後年2度目にロンドンに行った時にCDショップでそれを見つけ、とうとう入手できた。当時はいろいろ苦労をして欲しいアルバムを買っていた時代だった。

 さて、そのライブ・アルバムの映像版がこれである。最初はVHSのビデオで発売され私も迷わず注文した。(どこに注文したのか覚えていないが、USA版でとにかく通販であった。)待ちに待って到着した日が、たまたま当時勤務していた職場の寮の宿直日で、やむを得ずものすごく大型だったビデオデッキを当直室に持ち込み、寮生と一緒に見た。ヴァリライトが出始めの頃だったと思うが、IN THE CAGEのクライマックスでライトが一斉に中央のフィル・コリンズを照らし出す絶妙の動きに、一緒に見ていた(ジェネシスなど全く知らない)寮生も驚きの声を上げたものである。また、AFTERGLOWのエンディングでステージ後方から映し出されるタイトルどおりの夕焼けのような赤いライティングも、78年初来日時のステージを思い出させてくれ感動的だった。(続く)