ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

‘Three Sides Live / GENESIS’~ジェネシスのブルーレイ盤ライブ(その2)

2015年04月13日 | プログレ
(前回の続き) 残念だったのは、インタビュー映像などが途中でインサートされて曲が短く編集されていることである。1曲目のBEHIND THE LINEはオープニング部分の歌に入るまでの演奏が一部カットされている。ME & SARAH JANEも後半の良いところでインタビュー場面に変わってしまう。

 ところがこのBlu-ray盤では、オーディオだけではあるがそれらの曲がノーカットで収録されているのである。BEHIND THE LINES~DUCHESS、ME & SARAH JANEなどの全貌を聞くことができる。収録時間48分。もっともそれらはCDやLPではすでに全編聴くことができるのだが、Blu-rayでは5.1サラウンド(DTS-HD Master Audio 96Kの表記あり)なのが特筆である。これはとても嬉しかった。英国盤LPにのみ収録されていたD面のライブ音源(実際にはABACABツアー以前のライブ時のもの)の一部もやはりサラウンドで聞くことができる。さらに、映像本編の方もサラウンド音声を選択でき、画面も丁寧にノイズを除去した様にとてもきれいだ。改めて通して鑑賞したら、30年以上前の初めて見た時の興奮が蘇ってきた。

 ジェネシスはこの後4本のライブ・ビデオをリリースする(不確か)のだが、当然これにはその当時しか演奏されなかった曲も収録されているし、TURN IT ON AGAINは後のアンコール用ロングヴァージョンではないオリジナルに近い形での演奏である。ファンとしてはバンドの歴史上欠かすことのできない映像作品であると思うが、何と言っても送料込み1,500円程度で購入できたのがお薦めの最大の理由である(アマゾン・ジャパンの海外ショップへの注文の場合で到着まで約半月かかるのと、日本語字幕なしが我慢できる条件付き)。