去年の夏に育てたベランダ菜園のトマトや茄子は
季節の終わり頃には水やりを止め、枯らしてからゴミ袋に詰めた。
彼は枯れていくのが見るに堪えないらしく、よく私を責めた。
責められても仕方ないし、と私は聞く耳持たずだったけど‥
おばあちゃんが亡くなり、おじいちゃんが後を追うように亡くなり
二人の住んだ家は長男である叔父さんが建てた家だけど
独身の叔父さんは二人が亡くなる少し前から遠くの地に働きに出ていて
今は主がいないこの家。
おじいちゃん家だし、お仏壇もあるからお墓参りには必ず寄るけど
上がるたびに害虫が増えている現実をつきつけられ悲しくなる。
おじいちゃん家なんて、おばあちゃんがいつだって綺麗にしてる
そんなものだったのに、当たり前だけど、そんなものではなくなった。
この家を今後どうするのかと、お母さんが何度聞いても
叔父さんは「好きなようにする」としか答えてくれない。
そりゃ長女とはいえ叔父さんが建て、お母さんは住んだこともない家。
こちらとしてもぜひ叔父さんの好きにして欲しいところだけど
思いではそこかしこに詰まっている。
それが目の前で枯れていくのが、辛いんだよね‥
季節の終わり頃には水やりを止め、枯らしてからゴミ袋に詰めた。
彼は枯れていくのが見るに堪えないらしく、よく私を責めた。
責められても仕方ないし、と私は聞く耳持たずだったけど‥
おばあちゃんが亡くなり、おじいちゃんが後を追うように亡くなり
二人の住んだ家は長男である叔父さんが建てた家だけど
独身の叔父さんは二人が亡くなる少し前から遠くの地に働きに出ていて
今は主がいないこの家。
おじいちゃん家だし、お仏壇もあるからお墓参りには必ず寄るけど
上がるたびに害虫が増えている現実をつきつけられ悲しくなる。
おじいちゃん家なんて、おばあちゃんがいつだって綺麗にしてる
そんなものだったのに、当たり前だけど、そんなものではなくなった。
この家を今後どうするのかと、お母さんが何度聞いても
叔父さんは「好きなようにする」としか答えてくれない。
そりゃ長女とはいえ叔父さんが建て、お母さんは住んだこともない家。
こちらとしてもぜひ叔父さんの好きにして欲しいところだけど
思いではそこかしこに詰まっている。
それが目の前で枯れていくのが、辛いんだよね‥