bryog

仕事や身の回りのできごとを綴ってみます。

Jackie Old Coyote

2006-07-20 08:39:47 | 日常について
今日は普段の授業に追加して、18時半から2時間ほど、
Jackie Old Coyoteさんの講義を聴いてきました。

彼女は数少ないNative Americanの一人で、
今はHUNAPの客員教授をされている方です。

若いことはモデルとして活躍し、映画も数本出ているとか。
最近では「ラストサムライ」にもNative American役で少し出演しているそうです。
(関係無いですけど、ジョニー・デップもNative American出身なんですよね。)

今は良いオバサン(失礼!)といった感じの方でしたが、
はっきりとした英語で丁寧にプレゼンしていただきました。

内容は、Native Americanの自治権についてのお話。

アメリカにおけるNativeAmerican(昔は単純にIndianと呼ばれていましたね)の問題は、
なかなか微妙な問題を孕んでいるらしく、
今回のSummerではあらゆる角度から、イヤというほど彼らについて学びました。

さて、アメリカにはNativeAmericanとして、連邦政府が認定している数はどれくらいいるでしょうか?


・・・なんと、現在で563種族!
それぞれが独自の文化・言語・自主統治権をもって、機能しているそうです。
それぞれの種族で神聖な土地・儀式・習慣に基づいて生活しています。
とはいえ、絶対数でいえば人口の1%にも満たない数であり、
なかなか政治的な支援を得られにくい状況にあります。

NativeAmericanは、他の人種問題とは異なり、
もともとイギリスからの移民が彼らを排斥したという過去があるだけに、
(Native Americanとしては、
 「排斥されたのではなく、国家と国家としての対等な条約に基づいて
  我々の支配していた土地を渡し、特権保護の権利を得たのだ」という考えだそうですが)
税制上の優遇措置や、カジノの開催権利など、様々な保護政策をうけています。

ただ、長年アメリカ政府の「保護」政策という看板による「隔離政策」で
近代化に追いつかず、圧倒的な貧困に苦しんでいるのが実態だとか。

日本にいると、人種問題というもの自体をあまり意識する機会がありませんが、
やはり様々な人種が入り混じっている国だけに、
抱える問題は様々ですね~