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Bonne Pêche !

フライフィッシングの釣行記録

男鹿川はどうなったのか?

2015-10-26 20:26:52 | フライフィッシング
24日(土)男鹿川の様子を見てきました。
9月10日の関東・東北豪雨が鬼怒川と宮城県大崎市の渋井川で堤防を決壊させ、流域一体に甚大な被害をもたらした事は、皆様ご存知のとおりです。
鬼怒川支流の男鹿川の被害も大きく、芹沢では土石流により民家が流されたとの報道もありました。また、地元の方のブログでは川は壊滅的な被害を受け、回復するのに100年かかる、とのコメントも見られます。
ここ数年、通いつめた男鹿川がどうなったのか、この目で見てきた現状を報告します。

下流から見て行きましょう。

川治温泉キャッチ&リリース区域



水は白っぽく濁っていますが、流れが大きく変わったところはないようです。

五十里湖

膨大な量の流木が不気味です。

地蔵岩堰堤


対岸に堆積した砂


鉄塔下C&Rエリア


鉄塔上流部


尺ヤマメポイント1

黒々として川底が見通せなかった淵。ある年の6月、立て続けに尺ヤマメが釣れたポイントで、この川に通うキッカケとなった場所。だいぶ浅くなってしまいました。

アテラ沢合流部



淵の底にいつもヤマメの姿がありましたが、淵はほとんど砂に埋まってしまいました。

わさび園裏尺ヤマメポイント

左の大岩横のプールは、春先にニンフやドライで大きなヤマメを狙えた場所で、32センチの実績あり。だけど、全て埋まっています。

両岸の紅葉



モミジに罪は無いけど、綺麗な紅葉がなんだか恨めしい

わさび園上の瀬






膝丈ぐらいの早瀬が長く続く場所で、対岸の枝の下を狙うとヤマメが釣れたものでした。フライマンがよく入るポイントのため、遠目から速い流れに上手くフライを流さないと魚は出てくれません。ロングティペットのプレゼンテーションの違いが出る場所でしたが、流れがすっかり変わってしまいました。流心が対岸から手前側に移っています。

芹沢橋上

美渓を誇った男鹿川核心部でしたが、ご覧のとおり淵も瀬もなく、砂が川底を全て平らに覆い尽くしています。

芹沢



土石流によって家が3軒流されました。
芹沢ファンという言葉もあった人気の小渓流が跡形も無い姿に。

入山沢

蕎麦屋の古代村へ渡る橋の上流。


見通沢合流点


合流点上の橋上流

別荘裏

入山沢釣堀下の核心部の始まる場所。別荘裏のプールでは、春先ヤマメがライズを繰り返し、楽しい思いをさせてくた。上流の淵では尺ヤマメ。1度掛けてバラしたのを翌週釣り上げた。

入山沢の紅葉




サイカチ橋上流

橋の上から見る限り、被害は見受けられません。

不動滝


不動滝上流


総括。
芹沢、入山沢で土石流が多発し、両河川を壊滅させると同時に、男鹿川へ大量の土砂が流れ込んで入山沢出会いから五十里湖までの間に甚大な被害をもたらした。現在この区域の復旧の見通しは立たず。本当に100年の月日が必要かも知れない。釣りよりも前に、川が復活するかどうか。ただし、入山沢出合いから上流は、被害は見られず、釣りは可能と思われる。
今のところ漁協としては来年の遊漁をどうするか決めていない。

最後に写真をもう一枚。

サイカチ橋の上からですが、白い頭を水面から出した石の下にイワナがいます。見づらいとおもいますが、まあまあのサイズです。あの豪雨を生き延びたイワナに託して、この川の復活を希みつつ漁協の判断を待ちましょう。



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