Bonne Pêche !

フライフィッシングの釣行記録

終渓 ー 最後にドラマ

2022-09-12 09:33:44 | フライフィッシング
9月10日(土)、いつもの川へ。
渓流釣行は今期これが最後です。
何も土曜日に行かなくても、ですが、スケジュールの都合つかず。

平日と違って北上する国道は空いていた。
でも、釣り場は混んでいるんじゃないか、入る場所がなかったらどこへ逃げようか。
なんて考えながらハンドルを握っていた。
なので、3カ所ある候補のうち、最初の場所が空いていると、他の様子も見ずにすぐに入渓。
できたら2番目に入りたかったけど、朝一番乗りを優先しました。



どうせ昼からは誰かの後を釣ることになるから、いつもより時間をかけよう。
流れの筋を狙う時は、ティペットを逆U字に曲げて落としたら、ラインを一度上げてフライの乗る流れと同じ筋に置き直す。
そうやってフライにライン側の動きの影響を与えない。
肩を狙う時は、同じく逆U字に落とすけど、U字を狭くしないで、落ち込みに向かうフライとはラインを別に置いて、流れよりも気持ちフライをゆっくり流す。
対岸の巻きは、投げやすく流しやすいスタンスを慎重に選んで、なるべく短いドリフトで狙う。
そんな事を意識しながら丁寧に、自分の技術を確認しながら釣り上がった。
フライは定番のピーパラ。嫌われた時はエルクヘア・アントか黒のCDCダン。

釣れるかな?の心配は小ぶりなヤマメが消してくれた。



しかしそれからは我慢の時間。
見ても出ず。出ても乗らず。
ここまで生き抜いてきた百戦錬磨の魚たちは相当に手強いです。
チビイワナを挟んでやっと出たのがこのサイズ。



ここには大きいのはいなさそうです。
だから2番に入りたかったんだけどね。
結局、釣れたのはこれだけ。さすがに渋い。

道路に上がり戻る途中で支度中の釣り人に遭遇。
これから入ると言う。
どうだった、と聞かれたので、小さいのが何匹か、と答える。
下から友人が入って途中で合流する、と。
止めてあったのはそちらの車ですか。じゃ、釣れないね。
なんと答えていいか分からず。
どうも、と曖昧に挨拶して別れた。


たっぷりと時間を使って昼食、昼寝、休憩、散歩。
座り心地のいい椅子と何か本でも持ってくれば良かった。

3時を待ちきれなくて車に乗って釣り場へ向かう。
しかし、下から上までどこも満車。
仕方なく第4の選択肢。
釣れる距離は短かく魚影薄いけど、誰も入っていない可能性が高い場所へ。

しばらくは反応なし。
まぁ、いつもそうだし。
支流を超えると反応があった。
ふたつの流れが合流するYパターン。
1投目ピーパラ。出たけどちゃんとくわえてくれない。
2投目は投げずにエルクヘア・アントにチェンジ。
お茶を飲んだりして間を空けてから、2投目投射。
が、何も起こらず。
そんな事が2度続いた。

退渓点が近づいた長いプール。
以前いいイワナが出たところだけど、何も反応ないまま経過して、頭の流れ込みまで来た。
流心の向こう側の小さな落込みからの筋。


フライを黒のcdcダンに替え、流心を超えてサイドから狙った。
キャスト上手くいって下流から真っ直ぐに魚が出た。
フッキングして強い流れの中を寄せてくる。
いいサイズのヤマメだ。
よしっ!。
最後気持ち良く終われる、とランディングネットに手を伸ばした瞬間にバレた。


なんでっ、、、。
しばし茫然自失。
横から合わせる形になったので、針の掛かり所が悪かったのかなぁ、、、。
少しは上手くなったと思っていたのに、、、。
せっかく有終の美を飾って気分良く帰れると思ったのに、、、。

退渓点までは少しあるから、そこまで釣って帰ろう。
来期への宿題。
課題をもらったんだよ。

濡れてもみくちゃになったフライを直して、
腰かけた石の上から立ち上がるまでずいぶんと時間がかかった。

その後は反応あるはずもなく、いよいよ退渓点が近づいてきた。
なんとか気持ちを入れ直して、目の前の流れにキャストする。


横に立たないように、左下からアップキャスト。
すると、水面が割れた。



いいサイズだ。さっきと同じくらいのヤマメだ!!
助かった!!
落ち込んだままシーズンを終わらずに済んだ。
ああ、ありがとう。
目がちょっと悪くなってるみたいだね。
もう、誰の針にもかかっちゃ駄目だよ。



ホッとした気持ちで景色を目に焼き付けた。