りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

“勇気の石” ―全5場― 2

2011年08月23日 10時03分54秒 | 脚本


  
              ピエローラとミカエル。


 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


  ヒョウ「(飛び上がって、吊り橋を揺らす。)」
  ピエローラ「わあっ!!(欄干にしがみつく。)」
  ヒョウ「(笑う。)怯えるのが得意なピエロは、しばらくそこで震えて
      な!!先ずはこっちの、柔らかそうな子どもの方から・・・」
  ミカエル「い・・・いやだ!!」

         ヒョウ、両手を広げ、段々ミカエルを追い詰める。

  ミカエル「助けて!!ピエローラ、助けてー!!」
  ヒョウ「あいつに助けを求めたって、あんなとこにしがみついてん
      だ。こっちに渡ってなんてこれるもんか!!」

         ヒョウ、吊り橋の上で、ミカエルの腕を掴む。

  ミカエル「いやだーっ!!」

         その時ピエローラ、思い切って立ち上がり、橋を
         駆け抜け、ヒョウに体当たりする。と、ヒョウ叫び声
         を上げて、吊り橋の下へ落ちる。   ※

  ヒョウ「あっ!!わ・・・わあーっ!!」

  ミカエル「ピエローラ!!(ピエローラにしがみつく。)」
  ピエローラ「ミカエル!!」
  ミカエル「怖かったよ、ピエローラ!!」
  ピエローラ「ごめんよ・・・すぐに助けられなくて・・・」
  ミカエル「いいんだよ。ありがとう・・・。それよりピエローラ・・・吊り
        橋を渡れたじゃないか・・・。」
  ピエローラ「あ・・・(振り向いて、渡って来た吊り橋を驚いて見る。)
         本当だ・・・。僕、渡れたんだ・・・こんな高い所に掛って
         た橋を・・・。ミカエルが食べられるんじゃないかと、
         夢中で渡ったからだ・・・。」
  ミカエル「なんだって、やろうと思えばできるんだね。」
  ピエローラ「本当だ・・・本当にそうだ・・・。

         音楽流れ、ピエローラ、ミカエル歌う。
         紗幕閉まる。

      ピエローラ“なんだってできるんだ
              やろうと思えばなんでもできるんだ”

      ミカエル“やってやれないことはないんだ”

      ピエローラ“勇気を少しだけ”

      ミカエル“勇気を少しだけ”

  ピエローラ「少し自信が付いたよ、僕。」
  ミカエル「本当に?」
  ピエローラ「どんどん登るぞ、あの山の頂上目指し!!どんな高い
          所だって、頑張ればなんてことない・・・そんな気が
          してきたんだ。さあ、勇気の石を見つけに行こう!!」

         ミカエル、ピエローラ下手へ走り去る。

       ――――― 第 3 場 ―――――

         音楽流れ、紗幕開く。と、中央に大木(カラカラ)。※2
         真黒な鳥(フルフル)飛んできて、カラカラにちょっかい
         を、かける。カラカラ、木の枝を揺らして抵抗する。
         (カラカラ、フルフル歌の掛け合い。)

      カラカラ“うるさい!!”

      フルフル“動いてみろ”

      カラカラ“花咲かしてみろ”

      フルフル“うるさい
            あの空飛んだら”

      カラカラ“緑におおわれ”

      2人“うるさい あっちいけ!!”

  フルフル「ふん!!(飛び去る。)」
  カラカラ「(枝を揺らす。)」

         下手より、ミカエル走りながら登場。

  ミカエル「早く!!早く、ピエローラ!!もう少しで頂上だよ!!」
  ピエローラ「待って、ミカエル・・・」

         ピエローラ、下手より登場。

  ミカエル「こっちこっち!!(大木にぶつかる。)わあっ!!いって
        ぇ・・・」
  ピエローラ「大丈夫?ミカエル。」
  ミカエル「うん・・・。何だよ、こんな道の真ん中に・・・。でっかい木
        だなぁ。」
  ピエローラ「本当だね。」
  カラカラ「ごめんよ・・・」
  ミカエル「え・・・?何か言った?ピエローラ。」
  ピエローラ「ううん、僕は何も言わないよ。さ、行こう。」
  ミカエル「うん・・・(何だか解せないように、回りを見回す。)」
  カラカラ「どこへ行くんだい?」
  ミカエル「誰!?」
  ピエローラ「ミカエル?」
  ミカエル「誰かいるよ、ピエローラ!!」
  ピエローラ「誰かって・・・ここには僕たち2人だけだよ・・・。」
  ミカエル「だって・・・」
  ピエローラ「きっと木の葉が風にそよいで、何か喋ってるように、
          聞こえたんだよ。」
  ミカエル「でも・・・」

         そこへフルフル、飛んでくる。

  フルフル「こんにちは。」
  ミカエル「わあっ!!出た!!」
  フルフル「失礼だなぁ、そんなお化けみたいに・・・。(笑う。)」
  ミカエル「・・・ごめん。」
  ピエローラ「君、話せるんだね。」
  フルフル「そうだよ。」
  ピエローラ「山の頂上へ行くには、この道でいいのかな?」
  フルフル「いいよ。」
  ピエローラ「ありがとう。行こう、ミカエル。」
  フルフル「・・・何しに頂上へ行くの?」
  ピエローラ「勇気の石を探しに行くんだ。」
  カラカラ「やめといた方がいい。」
  ミカエル「誰だよ、さっきから!!」
  ピエローラ「ミカエル?」
  カラカラ「(目を開ける。)ごめんよ。驚かせるつもりはなかったん
        だ。」
  ミカエル「わあっ!!木が喋ってる!!(ピエローラの背後へ
        隠れる。)」
  カラカラ「僕はカラカラ・・・」
  フルフル「(カラカラの言葉を遮るように。)僕はフルフル!!」
  カラカラ「よろしく。」
  ピエローラ「よろしく。でも、どうして勇気の石を探しに行くのは、
          やめといた方がいいんだい?」
  フルフル「そこに住む魔法使いに、姿を変えられるかも知れな
        いからさ・・・」
  ピエローラ「魔法・・・?」

 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


    おまけフォト(^^)
  
   これは、旧バージョンの“勇気の石”の、カラカラフルフル場面
  の変わりにあった、ロボットくんと少女の場面です(^.^)
  カラカラフルフルの写真がなかったので、オマケで載せてみま
  した~^^;

 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪

         音楽流れ、カラカラとフルフル歌う。

      フルフル“2羽の美しい羽を持つ鳥”

      カラカラ“顔を合わせると喧嘩ばかりしてた”

      フルフル“見兼ねた魔法使いのおじいさんが”

      カラカラ“仲良くできないならと御仕置きをした”

      フルフル“美しい羽は真っ黒”

      カラカラ“飛んでいくことのできない木に”

      2人“喧嘩しないように変えられー!!”

  2人「あぁあ・・・もう一度、美しい羽で、あの大空を飛び回りたい
     なぁ・・・」
  フルフル「カラカラが悪いんだ!!カラカラが僕に言い掛かり
        ばっかり・・・」
  カラカラ「フルフルが勝手に張り合ってきたんだろ!?自分の
        方が綺麗な羽だって・・・」
  フルフル「カラカラだ!!カラカラのせいだ!!」
  カラカラ「フルフルだ!!フルフルのせいだ!!」
  ピエローラ「待って!!喧嘩ばかりしてても、仕方ないだろ?
         お互いがお互いを認めないと・・・」
  ミカエル「そう思うんだったら、仲直りすればいいじゃない。」
  ピエローラ「ミカエル・・・」
  ミカエル「そんなの簡単じゃないか。もう一度元の姿に戻って、
        大空を飛びたいんなら、御仕置きされるようなことは
        やめればいいじゃない。ね?ピエローラ、そうでしょ?
        喧嘩なんかしてても、何もいいことはないと思うけど
        ・・・。」
  ピエローラ「そうだね。友達なら、喧嘩するより仲良くする方が、
         楽しいと思うよ。」
  カラカラ、フルフル「友達なんか・・・」
  ピエローラ「張り合ったりしても、何にもならないだろ?」

         音楽流れる。

      カラカラ“友達なんか・・・”
  
      フルフル“そんなのじゃない・・・”

      ピエローラ“でもお互いのことが
              気になるだろ”

      ミカエル“それが友達と言うもの
            喧嘩しててもいいことないだろう”

         スモーク流れ、カラカラとフルフル消える。
         (曲調変わる。)    ※3

  カラカラの声「ごめんよ・・・フルフル・・・」
  フルフルの声「僕の方こそ、ごめん・・・カラカラ・・・」

         ミカエルとピエローラ、顔を見合わせて
         微笑む。

  ミカエル「あの2人、仲直りしたみたいだね。」
  ピエローラ「そうだね。」

         スモークの中から、2羽の綺麗な羽の鳥が
         飛び出す。

  ミカエル「わあっ!!カラカラとフルフル・・・?綺麗な羽だなぁ
        ・・・」
  カラカラ「ありがとう!!君達のお陰で、魔法が解けたんだ!!」
  フルフル「もうこれからは仲良くするよ!!ありがとう!!」
  カラカラ「僕達は友達なんだ、ありがとう!!」
  フルフル「ありがとう!!」
  カラカラ、フルフル「さよならー!!」
  ミカエル「もう喧嘩するなよー!!さよならー!!(大きく手を
        振る。)」

         2羽の鳥、嬉しそうに飛んで行く。

  ピエローラ「ねぇ、ミカエル。カラカラとフルフルの勇気に気付い
         たかい?」
  ミカエル「勇気・・・?」
  ピエローラ「そう。素直に“ごめんなさい”と言えることも、勇気
         の1つなんだ。力が強いことばかりが勇気のある証拠
         じゃないんだよ。」
  ミカエル「ピエローラ・・・」
  ピエローラ「さぁ、行こうか。」
  ミカエル「うん!!」

         (紗幕閉まる。)

      ピエローラ“勇気の石 求めて山に行こう
              共に行こう 友達だから君と僕は”

      ミカエル“力を合わせれば
            何でも叶う筈さ 勇気の石がある
            湧いてくる勇気”

         2人、下手へ走り去る。









          さあ、いよいよ山の頂上です。
          ミカエルとピエローラは“勇気の石”を
          手にすることができるのでしょうか・・・?
          では、完結編へ続きます。












  ※ 毎回のことですが・・・^^;
    この場面も、本来は音楽が盛り上がり、ヒョウとミカエルの
    追い掛け合いの、緊迫した状況が繰り広げられているの
    ですが・・・“字”だけの為、どこまで伝わっているのか・・・
    一杯想像して、お楽しみ下さい<(_ _)>

  ※2、確か、チュンコちゃん作品で登場した“大木”さんは、この
    作品の“大木”さんを使用したものです(^.^)

  ※3、今回の作品、この場面だけでなく、どうしても“ドライアイ
    ス”を使いたい個所があり、人形劇と言う、小さな空間では
    あるのですが、その知識に乏しい為、本当に試行錯誤しな
    がら色々と考え、ほぼ、ぶっつけ本番で、チャレンジしまし
    た~^^;
    
    結果ですか・・・?
    この場面の写真はありませんが、次の場面での“ドライアイ
    ス”具合を、ご確認下さい(^_^;)
    この作品後も、何度かチャレンジしましたが・・・あまりにも
    結果がヨロシクない為、“ドライアイス”の使用は、しなくな
    りました~(>_<)
    ・・・が、来年の記念公演作品で、どーしても“ドライアイス”が
    欲しくて・・・「え~、またするん?」と、団員に言われながら、
    再びチャレンジの予定であります^^;v
    はてさて結果はどうなりますやら・・・(~_~メ)


 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪

      
        おまけフォト^^;
       
     “楽しい森の仲間たち”公演時に、配布したチラシ。




                              どら。


 







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“クッキー” ―全5場― 完結編

2011年08月22日 22時30分02秒 | 未発表脚本


      ――――― 第 5 場 ―――――

          音楽流れ、そこへ上手より、元気よく足踏み
          しながら、クッキー登場。歌う。

          “確かめなくちゃ 本当のこと
           僕は信じてるよ 君のこと
           真実は一つ 答えは君だけが知ってる
           悩んだって仕方ない
           彼女に会って 答えを聞かなきゃ!”

          (少ししんみりして。)

          “だけど・・・ちょっと聞くのが怖い・・・”

          (首を振って、気弱を振り切るように。)

          “ううん!!僕は信じてるよ 君のこと!!
           だからちっとも怖くない!
           愚図愚図考えてないで行動するんだ
           僕に出来る時間は今夜だけ!!”

  クッキー「色々考えてるうちに、すっかり遅くなっちゃった・・・。
        けど、いくら考えても、どうして僕がおもちゃ工場にいた
        のか分からない・・・全然・・・。やっぱり、ベティに会って、
        本当のことを聞くしかないんだ・・・!怖くても勇気を持っ
        て、知ることが僕の為なんだ!!(上手方を見て。)
        あ・・・見えてきた・・・!懐かしい赤い屋根のお家だ・・・
        !あの2階の一番端っこの部屋が、僕とベティのお城
        だ・・・!もう少しで会えるんだね・・・。やっぱり嬉しいな
        ・・・。僕一人の力で、ここまで来たんだ・・・。僕の足で
        歩いて、僕の心で考えて・・・ベティの側に・・・!(その
        時、首を傾げて、不審な顔をする。)・・・あれ・・・?
        どうしたんだろう・・・。なんだか体が・・・。(突然、跪く。)
        足が・・・動かない・・・なんで急に・・・?あ・・・もう陽が
        昇るんだ・・・。時間切れだ・・・。僕が愚図愚図してたか
        ら・・・こんな所まで来といて・・・もうこれ以上、君の側
        に行けないなんて・・・(最後の力を振り絞るように。)
        ベティ!!ベティ!!・・・僕はここだよ!!君に会う為
        に、ここまで来たんだ!!ベティ・・・ベティ・・・!!気付
        いておくれよ・・・!!ベティ・・・僕だよ・・・クッキーだよ
        ・・・!!(倒れこむ。)」    ※

          クッキー、フェード・アウト。

  クッキー心の声「あの楽しかった日々は、もう二度と戻らないんだ
            ね・・・。君にとって僕は、大勢のおもちゃたちの
            1つだったかも知れない・・・。だけど、僕にとって
            君は、僕の唯一の友達だったんだよ・・・。」

          舞台明るくなる。と、中央、くまのぬいぐるみ
          (クッキー)が1つ、転がっている。
          一時置いて、下手より1人の少女(ベティ)、
          走りながら登場。何かを探すように、回りを
          キョロキョロ見回す。

  ベティ「(クッキーを認め。)クッキー!!(駆け寄り、クッキーを
      抱き上げる。)夢の中で、誰かに呼ばれたと思ったの!!
      あなただったのね・・・。随分捜したのよ・・・。もう会えない
      かと思ったわ・・・。コンサートの帰りに、あなたをどこかへ
      置き忘れたことに気が付いて・・・。パパやママは“どこへ
      でも持って行くから、こんなことになるんだ、諦めなさい”
      と、言ったけど、私は諦めきれなかった・・・。だって、
      あなたは私の大切なお友達だもの・・・!!本当によかっ
      た・・・!!(クッキーを抱き締め泣く。)」

  クッキー心の声「ありがとう、ベティ・・・君のお陰だよ・・・。」

          クッキー、突然光り出す。

  ベティ「(驚いて、クッキーを見つめる。)・・・クッキー・・・?」

          一時置いて、クッキー元に戻る。

  ベティ「・・・なんだったのかしら、今の・・・。」

          その時、上手より1人の少年、登場。
          ゆっくりベティの側へ。

  少年「・・・その人形・・・好き?」
  ベティ「・・・え?」
  少年「・・・初めまして・・・。(微笑む。)」
  ベティ「・・・誰・・・?」
  少年「僕、ずっと君と友達になりたいと思ってたんだ・・・。」
  ベティ「・・・私のこと・・・知ってるの?」
  少年「うん・・・。昔からね。」
  ベティ「・・・私、あなたのことなんて知らないわ・・・。」
  少年「だって今までは、僕は君に声を掛けることが出来なかった
      んだもの・・・。動くことが出来なかったからね・・・。」
  ベティ「・・・どうして?病気だったの・・・?」
  少年「・・・う・・・ん・・・そんなとこ・・・。そのぬいぐるみ・・・とっても
      大事そうに抱いてるね・・・。」
  ベティ「この子はね・・・パパが私のお誕生日プレゼントに買って
      くれたの。私の一番のお友達よ・・・。どこへ行くのも一緒
      ・・・。私、小さい頃、とても泣き虫だったの・・・。でも、
      クッキーが家に来てからは、メソメソしなくなったわ。だって
      悲しいことがあっても、クッキーがいつも笑顔で聞いてくれ
      たから・・・。もう、中学へ上がるんだから、いい加減クッキー
      は卒業しなさいって、パパやママは言うけど、私は今まで
      ずっと側にいたクッキーと離れるなんて絶対出来ない・・・。」
  少年「・・・ベティ・・・。(呟く。)」
  ベティ「あなた・・・優しい目をしてるのね・・・。なんだか、クッキー
      に似てる・・・。(クスッと笑う。)」
  少年「そ・・・そうかな・・・。僕と・・・友達になってくれる・・・?」
  ベティ「ええ、いいわ!これから家へ来ない?」
  少年「・・・本当に?」
  ベティ「ママが焼いてくれたマフィンがあるの!朝ご飯まだでしょ
      ?」
  少年「・・・うん!」
  ベティ「早くいらっしゃいよ!(下手方へ走りながら。)ママ!!ママ
      !!お客様よ!!」

          ベティ、下手へ走り去る。

  少年「(嬉しそうに呟く。)・・・ベティ・・・君のお陰で、僕の心が人間
      になれたんだよ・・・。」

          少年、下手方へ行きかける。
          いつの間にか、上手より妖精登場し、クッキーの
          様子を嬉しそうに見ている。

  妖精「クッキー!」
  クッキー「(振り返って、妖精を認める。)あ!妖精さん!」
  妖精「よかったわね。」
  少年「はい!・・・僕もどうして心と体がバラバラになったのか
      わからないけど・・・。でも・・・あなたが僕に、一晩の命
      をくれたから!!あなたのお陰です!!・・・それに、
      ベティの優しい思いが、僕を人間にしてくれたんですよ
      ね?」

          そこへ、他のおもちゃ達(ロボット、
          犬のぬいぐるみ、バービィ人形)、
          人間になって上手より登場。

  ロボット「よかったな!」
  バービィ人形「おめでとう!」
  少年「(みんなを認め。)みんな!!一体どうして・・・!?」
  ロボット「(妖精を見て。)彼女はみんなに平等だ・・・ってことさ!
       な!?」
  妖精「ま・・・まぁね・・・。」
  犬のぬいぐるみ「(ボソッと。)本当は、魔法のかけ間違いだ・・・
             って、僕たち口が裂けても言わないワン!」
  バービィ人形「もう!“ワン”はやめてよね!あなたは人間なの
           よ!」
  犬のぬいぐるみ「(頭を掻きながら。)つい癖で・・・ワン・・・。」

          みんな、声を上げて嬉しそうに笑う。
          音楽大きくなり、みんなで歌う。

          “自由だ!!自分で動ける不思議な感じ
           僕らが歩けば風が頬に当たる
           叶わないことに思いを馳せることもないんだ
           だって自分で叶えることができるんだから!
           なんて不思議で楽しくて
           夢見てるみたいだ 
           これから続く自由な未来!

           自由になれた!!今まで味わったことない
           驚くような発見に出会えるかも知れない
           なんて不思議でワクワクする
           やっと手に入れた未来へ続く夢の時!!”



           音楽盛り上がり、其々彼方に思いを馳せ
           見遣る。



           ――――― 幕 ―――――

        



     







    ※ 人形劇では考えられない“長セリフ”・・・^^;
      一杯並ぶ字数に、ビックリでした~(>_<)

 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


  それでは、いつものように・・・ここで次回作品のご案内を(^^♪
  次回は、たまたま今回の作品と、同じノートに仕上げを書いて
  いた、少し頭を使う作品・・・と言うか、大好きな“辻褄合わせ”
  を最後に行った作品・・・とでも言いましょうか・・・^^;
  実は、来年の7周年公演作品が、内容は全然違うのですが、
  お話しに対するアプローチの仕方が同じだな・・・と、感じた、
  作品です(^^)・・・こんなお話し・・・好きなんでしょうね~^^;
  


                                 どら。










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“クッキー” ―全5場― 2

2011年08月20日 22時00分30秒 | 未発表脚本


      



       ――――― 第 3 場 ―――――

          犬の吠える声が聞こえる。段々大きく。
          舞台明るくなると、犬のぬいぐるみ、楽しそうに
          ぎこちない足取りで駆け回る。

  犬のぬいぐるみ「わん!!わん!!わん!!わぁ、なんて気持ち
             いいんだろう!!野原を駆け回るって、こんな
             感じなんだワン!!足の裏がくすぐったいワン
             !!幸せだなぁワン!!」

          その時、下手より一匹のノラ犬、でかい態度で登場。
          犬のぬいぐるみを認め、ふてぶてしく近寄る。

  ノラ犬「ここは、おもちゃ犬の駆け回れるような場所じゃないぜ!」

          犬のぬいぐるみ、驚いたように振り返り、ノラ犬を
          認める。

  ノラ犬「この野原は、俺たち本物のお犬様の遊び場なんだ!!
       ただの人形野郎はさっさと出てってもらおうか!!」
  犬のぬいぐるみ「けど・・・僕だって、駆け回りたいんだワン・・・。」
  ノラ犬「愚図愚図言ってると、この鋭い牙で、その取れ掛けの
       尻尾を食い千切ってしまうぜ!!(笑う。)」
  犬のぬいぐるみ「(尻尾を押さえて。)い・・・嫌だよ!!」
  ノラ犬「人形は人形らしく、お家に帰っておもちゃ箱で大人しく
       してろ!!」

          ノラ犬、犬のぬいぐるみを脅かすように歌う。

          “おもちゃはおもちゃ
           所詮 俺らと違うんだ!
           ただ黙って大人しくしてればいい
           そうすれば人間は可愛がってくれるかもな!!”

          犬のぬいぐるみ、怯えるように慌てて下手へ
          走り去る。
          ノラ犬、声を上げて笑う。

          “ここは俺様だけの場所!
           他の誰も踏み込めない
           俺の聖域 俺の家
           ぬいぐるみはぬいぐるみ
           所詮 ただの飾り物!
           黙って大人しくしてればいい
           だけど自由は俺たちのもの!”

          その時、上手よりロボット登場。ノラ犬を認め、
          ゆっくり側へ。

  ロボット「へぇ・・・偉いんだなぁ、おまえ・・・。」
  ノラ犬「誰だ!?(ロボットを認めて。)なんだ・・・またまた・・・
       今度はおもちゃロボット様のお出ましだ!(笑う。)」 
  ロボット「おもちゃだろうが、本物だろうが、おまえがとやかく言う
        権利はないんだ!!誰だって、自由に動き回りたいと
        思ってるんだ!!折角、叶った願いを、おまえにどうの
        こうの言って欲しくないね!!おまえだって、自由に
        行動できるだけで、所詮、ただの野良犬じゃないか!!
        卑しい考え方しかできない、ただ自由に動けるだけの
        おまえより、俺たちの方が動けない分、ずっとずっと心
        は豊かなんだよ!!」
  ノラ犬「煩い!!(ロボットの胸元にパンチする。)いってぇ・・・!!
       (手を押さえる。)」
  ロボット「(笑って。)俺の体は超合金だ!!殴りたければ、いくら
        でも殴っていいんだぜ!おまえの手が耐えられるならな
        !!」
  ノラ犬「くっそう・・・!!それじゃあ、おまえはおもちゃで幸せだって
       のか!?覚えてろよ!!」

          ノラ犬、下手へ走り去る。

  ロボット「・・・ふん・・・。おもちゃで幸せ・・・な訳ないだろ・・・。馬鹿
        野郎・・・。今夜、初めて自分の意思で動ける時を味わっ
        て・・・今までの自分にうんざりしてたんだ・・・。それでも
        クマ公が言うように、人間が俺たちのことを、友達と思っ
        て大切にしてくれたなら、幸せだと思えたかも知れない
        ・・・。俺みたいに・・・」

          ロボット、スポットに浮かび上がり歌う。

          “今まで暮らしてきた毎日が
           ただつまらなくて無意味に思え
           心はあっても自由になれない
           自分の形が悔しくて・・・
           だけど生まれかわったなら
           もう一度楽しいと思えることに
           出会えるかも知れない
           新しい友に巡り会うことが
           できるかも知れない・・・
           ただのロボットでもいいんだ
           素晴らしい出会いがあったなら・・・”

          暗転。

       ――――― 第 4 場 ―――――          

          明るくなると、舞台中央、バービィ人形、椅子に
          腰を下ろし(鏡に向かって、座っているよう。)
          お肌の手入れをするように、マッサージしながら
          歌う。(途中、立ち上がり踊る。)

          “まずクリームを手に
           お肌に万遍なくつけたなら
           両手でくるくるマッサージ
           トントン叩いて適度の刺激
           そして美しくなりましょう!
           誰もが羨む綺麗なお肌
           誰もが見惚れるナイスボディ!
           お肌の手入れが済んだなら
           お次は1、2、1、2、美容体操
           ウエスト捻ってより細く
           そして美しくなるのよ私!
           誰もが羨む綺麗なお肌
           誰もが見惚れるナイスボディ!”

          そこへ、下手より一匹のノラ猫、気取った足取りで
          登場。

  ノラ猫「誰がナイスボディなのかしら、お人形さん・・・」
  バービィ人形「(ノラ猫を認め。)誰よ、あなた・・・。」
  ノラ猫「いくら、お手入れに励んでも、所詮お人形のあなたは、
      それ以上のものにはなれない・・・ってことよ・・・。違う
      ?」
  バービィ人形「酷い言い方しないで!」
  ノラ猫「あら・・・だってそうじゃない。私たちは、磨けば磨く程
      美しくなるけれど、あなたは磨いても磨いても・・・綺麗に
      なるのかしら・・・?私は努力すればするだけ、その成果
      が見えるんだもの、いくらだって頑張るわ!あなたは・・・
      (バービィ人形を、上から下まで見るように。)まぁ、精々
      頑張って頂戴。今と、どこが変わる訳でもないとは思う
      けど・・・。(笑う。)」

          ノラ猫、鼻歌を歌いながら、ゆっくり上手へ去る。

  バービィ人形「・・・なによ・・・偉そうに・・・。いいじゃない・・・!!
           私が好きでやってることに、とやかく口出ししない
           で!!(涙を拭うように。)」

          その時、下手よりロボット、犬のぬいぐるみ登場。
          バービィ人形を認め、側へ。

  ロボット「バービィ!何やってんだよ、こんなとこで!お肌の手入
       れとやらは習ってきたのかよ?」
  犬のぬいぐるみ「・・・どうしたワン?泣いているのかい?」
  バービィ人形「・・・嫌なの・・・。」
  ロボット「え?」
  バービィ人形「もう嫌なの!!一晩だけの自由なんて沢山!!
           私はこのまま、自由に動ける体が欲しい!!
           こんな髪の毛にされても、黙ってるしかできない
           お人形なんて真っ平よ!!」
  犬のぬいぐるみ「僕だって・・・野良犬にあんなこと言われて、
            悔しかったワン・・・。けど、それは・・・仕方ない
            ことだワン・・・。」
  ロボット「・・・そうさ・・・。それが俺たちの運命なんだから・・・。
       何、暗い顔してんだよ!!ただのおもちゃだって、いい
       ことあるだろ?探してみろよ!初めて子どもたちが、
       俺たちを箱から取り出して、見た時の嬉しそうな顔・・・
       。俺たちと楽しそうに遊ぶ、友達の笑顔・・・。それを、
       一番間近で見れるのは、俺たちおもちゃの特権じゃ
       ないか!」
  犬のぬいぐるみ「・・・そうだワン!」
  バービィ人形「・・・それは自由と引き換えにしてもいい程、
           素敵なことなの・・・?」
  ロボット「勿論!!」

          ロボット歌う。途中、犬のぬいぐるみ、バービィ人形
          加わる。

          “体はただのおもちゃでも
           心は自由だ誰よりも
           みんなの思いを感じとる
           それは何より僕たちの得意!
           何も悲しむことはない
           何も嘆くことじゃない
           色んな思いに心を馳せて
           心の自由で飛び回る
           こんな素敵なことは
           僕たちだけに与えられた
           僕たちだけの特権だから!!”

  ロボット「さあ!!残りの時間を楽しもう!!メソメソしてるなんて
       勿体ないぜ!!」
  犬のぬいぐるみ「そうだワン!!」

          バービィ人形、大きく頷く。
          3人、下手へ走り去る。












       それぞれの思いを胸に、一夜の自由を楽しむ
       おもちゃたちです。・・・が、クッキーはどうして
       いるのでしょうか・・・?それでは“3”へつづきます。












 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

  
    難しい言い回しが好きで、最近でこそ子ども向きを意識
    して、なるべく簡単完結に言葉を選んで書いたりするのです
    が、以前は好き放題、思いのまま書き連ねていたので、
    今読み直してみると・・・「こんなん子ども分からんやん・・・」
    と言ったような言葉も使用していて、あまりにも・・・と感じた
    言葉に関しては、実は、書き直して載せていたりします^^;




                                  どら。









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“勇気の石” ―全5場―

2011年08月20日 19時04分29秒 | 脚本



  
            (左)ピエローラ、(右)ミカエル。


  これは、まだ幼稚園の講堂をお借りして、春公演を開催している
  頃、その舞台を2階客席から撮った、ビデオ写真です。残念な
  ことに、半分以上、上から違う作品を重ね撮りしてしまってて、
  ラスト近くのビデオしか残っていませんでした(;_;)・・・が、
  もう1本、同じ幼稚園で、お誕生日会か何かの時に、公演させて
  頂いた時の、ビデオが残っていましたので、合わせて紹介して
  いきたいと思います(^^)v
  ・・・が・・・(再びすみません・・・^^;)、テープが劣化していて、
  なぜか、白黒状態になってしまっています~(>_<)今時・・・
  見難い写真ですが、お許し下さい<(_ _)>
  



                                   どら。




 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 


     〈主な登場人物〉

  ミカエル ・・・ 本編の主人公。
           勇気を確かめたいと思っている少年。

  ピエローラ ・・・ 得意な芸を持たない、サーカス一座のピエロ。

  ヒョウ ・・・ 何か悪いことをしてやろうと考えている。

  カラカラ ・・・ 綺麗な羽を持つ鳥。
           魔法で、大木に変えられている。

  フルフル ・・・ 綺麗な羽を持つ鳥。
           魔法で、真黒な羽に変えられている。

  老人 ・・・ 山の山頂に住む魔法使い。


 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


        音楽流れ、幕が開く。

  ――――― 第 1 場 ―――――

        紗幕前、ミカエル歌い踊る。

     コーラス“勇気の石 誰にもある
           心に秘めた 求める勇気の石
           誰でも”

     ミカエル“勇気を確かめる
           僕には心に思いがある
           勇気を確かめる
           誰にも負けない心がある

           あの空 はばたく勇気
           僕にもある筈 きっと
           あの山 手に入れる今
           目指すんだ 勇気の石”

        紗幕開く。と、ピエローラ、玉乗りの練習を
        しているが、上手く乗れない。

  ピエローラ「よっ・・・おっと・・・」
  ミカエル「(ピエローラを認め)何してるの!?」
  ピエローラ「わあっ!!(引っ繰り返る。)」
  ミカエル「ごめんなさい!!脅かすつもりじゃなかったんだ!!
        大丈夫?」
  ピエローラ「いってぇ・・・。うん。(立ち上がる。)」
  ミカエル「何してたの?」
  ピエローラ「玉乗りの練習さ。」
  ミカエル「玉乗り・・・?」
  ピエローラ「そう。僕は今、そこの広場に来てるサーカスの団員
         でピエローラ。」
  ミカエル「ふうん・・・。僕はミカエル。どうして練習なんかしてる
        の?」
  ピエローラ「僕は玉乗りが苦手なんだ。どうしても地面より、高い
         所が怖くて・・・。少しでも練習すれば、上手くなれる
         かなぁ・・・って・・・」
  ミカエル「そうなんだ。大変だね。じゃ、僕行くよ。さよなら!」
  ピエローラ「さよなら。(再び玉乗りの練習を始める。)」

        行きかけたミカエル、何かを思いついたように、
        ピエローラの側へ走り寄る。

  ミカエル「ねぇ、ピエローラ!!」
  ピエローラ「わあっ!!(玉乗りの玉から落ちる。)いってぇ・・・」
  ミカエル「ごめん!!」
  ピエローラ「どうかしたの?ミカエル・・・」
  ミカエル「うん。僕、今からあの山のてっぺんにある“勇気の石”
        を探しに行く所なんだ。」
  ピエローラ「勇気の石・・・?」
  ミカエル「その石があれば、どんな勇気も湧いてくると言われて
        る。でも、その石のある場所に行くのは、すごく大変
        なんだって。だから簡単には行けないんだ。」
  ピエローラ「へぇ・・・。で、どうしてミカエルは、その勇気の石を
         探しに行くんだい?」
  ミカエル「僕は勇気を確かめに行くんだ!」

        音楽流れる。(紗幕閉まる。)

  ピエローラ「確かめに・・・?」


  
   ピエローラとミカエル。(後ろに“ベンチ”が置いてあるの、分かり
  ますか・・・?いやに平面的な“ベンチ”ですけど・・・^^;)  ※


 
  ミカエル「そう!僕にはもう勇気があるんだ!!だから、その勇気
        が本物かどうか確かめに行くんだ!!」
  ピエローラ「勇気は確かめたりするものじゃないよ、ミカエル・・・」
  ミカエル「(聞いていないように。)ね!ピエローラも一緒に行かな
        い?」
  ピエローラ「え?」
  ミカエル「勇気があれば、高い所が平気になって、玉乗りだって、
        上手くなるんじゃない?」
  ピエローラ「勇気があればいいってもんじゃないよ、ミカエル。僕は
         練習が足りないだけなんだ。もっと沢山練習すれば、
         玉乗りだってきっと・・・」
  ミカエル「勇気の石があれば、そんなのすぐに上手くなるよ!!」
  ピエローラ「僕は、そんな石いらないよ。」
  ミカエル「どうして?」
  ピエローラ「ねぇミカエル、勇気は石があるから湧いてくるとか、
         そう言うものじゃないよ。」
  ミカエル「でも、その石があればピエローラは勇気が出るかも知れ
        ないんだよ?僕は無事に、その山のてっぺんまで、行く
        勇気があるのかを確かめたいんだ。だから一緒に行こう
        よ!!ね、ピエローラ!!」

        ミカエル歌う。

        “勇気の石 それさえあればもう”

  ピエローラ「勇気の石なんか、ある筈ないよ。そんな石がなくても、
         勇気は自然に湧いてくるものなんだ。」

        “勇気の場所 そこに着いたなら”

  ピエローラ「勇気を確かめる場所なんかないよ。みんなが言う、
         ただの誤魔化しなんだ。」
  ミカエル「勇気の石があれば、何もかも上手くいく気がする。ただ
        の誤魔化しでも、その場所に行けたら、何かいいことが
        待ってる気がする!!だからピエローラ!!僕と一緒
        に、その石を探しに行こうよ!!勇気の石がある場所
        に、2人で行こうよ!!ね?いいでしょ?」

        2人歌う。

        “勇気の石を見つけるんだ”

        2人、上手へ去る。

  ――――― 第 2 場 ―――――
              
        音楽流れ、紗幕開く。と、中央、吊り橋が掛っている。
        吊り橋の上に一匹のヒョウ、ゴロンとなっている。


  
            (吊り橋の上) ヒョウくん。


  ヒョウ「・・・退屈な毎日だなぁ・・・。腹も減って、ペコペコだぜ、全く
      ・・・。何か面白いこと、ないのかよ・・・。毎日、毎日こう
      やって昼寝三昧・・・。あぁあ・・・」

        ヒョウ歌う。

        “退屈毎日・・・
         退屈だ今日も・・・
         退屈だ昨日・・・
         退屈だ明日も・・・
         体が鈍っちまうぜ・・・”

  ヒョウ「(上手方を見て。)おっ!!向こうからやって来るのは、
      美味そうな人間じゃないか!!」    ※2
 
        ヒョウ、欄干の陰に身を潜める。


  
   

        そこへ上手より、ミカエル、ピエローラ登場。

  ミカエル「随分山を登って来たね。」
  ピエローラ「そうだね・・・」
  ミカエル「僕、こんな高い所まで、今まで登ったことないよ。」
  ピエローラ「同じく・・・。僕は地面より高い所に登ると、足が竦んで
         震えてくるんだ・・・。ほら、現に今だって・・・」
  ミカエル「大丈夫だよ!!高いって言ったって、足はちゃんと地面
        に引っ付いてるよ。(吊り橋に気付く。)わっ!!見て!!
        吊り橋があるよ!!」
  ピエローラ「なんてこった・・・宙に浮いてる橋だ・・・」
  ミカエル「みたいだね・・・(回りを見回して。)これを渡るのかな・・・
        。でも・・・(下を覗き込む。)高いなぁ・・・」
  ピエローラ「ぼ・・・僕に、この橋を渡れって言うのかい?無・・・
         無理だ!!無理に決まってるじゃないか!!どこか
         違う道を探して・・・」
  ミカエル「平気だよ!!僕が先に渡って、お手本を見せてあげる
        から!!(渡り始める。)ほら、こうやって下を見ないで
        一歩一歩渡っていけば・・・。」
  ピエローラ「(欄干に摑まって。)無理だ!!無理だ!!戻って
         違う道を探して進もう!!僕には渡れないよ!!」
  ミカエル「大丈夫だって!!思い切って渡っておいでよ!!」
  ピエローラ「いいや・・・絶対に渡れない・・・渡らない!!」
  
        ミカエル、反対側まで渡り切ろうとする。その時、
        今まで隠れて、2人の様子を見ていたヒョウ登場。


  
  (2人とも、吊り橋上にいる為、ちょっとお顔が見えていません。)


  ヒョウ「やぁ、お2人さん・・・」
  ミカエル「ヒョウだ!!(思わず後退りする。)」
  ピエローラ「ヒョウ・・・!?」
  ヒョウ「こんな人里離れた、誰もいない山の中を、何の用があって
      お2人さんはウロウロしているのかな・・・?」
  ミカエル「何の用って・・・ぼ・・・僕たち、あの山の頂上まで行きた
        いんだ・・・」
  ヒョウ「ふうん・・・あの山のてっぺんかあ・・・。そりゃあ、あの山の
      てっぺんに行くには、この道を真っ直ぐに登って行くのが、
      一番の近道だ・・・」
  ミカエル「あ・・・ありがとう・・・。早く・・・早くピエローラ!!こっち
        へ渡って来て!!」
  ピエローラ「う・・・うん・・・(へっぴり腰で、橋に摑まりながら、渡ろ
         うとするが、足が出ない。)」
  ミカエル「ピエローラ、頑張って!!」
  ピエローラ「・・・そんなこと言われても・・・ちょっと待って・・・今、
         そっちに・・・」
  ヒョウ「おっと・・・だが残念だなぁ・・・」
  ミカエル「・・・え?」
  ヒョウ「おまえさん達2人は、あの山のてっぺんには行けないぜ。」 

        音楽流れる。

  ミカエル「・・・どうして・・・?(後退りする。)」
  ヒョウ「どうして?(舌舐めずりする。)これから・・・俺様の食事に
      なってもらうからさ!!」
  ミカエル「ピエローラ!!」
  ピエローラ「ミカエル!!」









       大変!!お腹を空かせたヒョウに狙われてしまった
       ミカエルとピエローラ・・・一体どうなるのでしょうか・・・?
       それでは“2”へと参りましょう。













 ※ この頃は、人形劇の舞台と言えども、セットにもそれなりに
   力を入れ(・・・今が決して手抜き、と言うわけではございま
   せんのであしからず・・・^^;)“ベンチに座る”と言う動作を
   付けたい・・・と思えば、より本物に近いベンチを作り、後で
   出てきますが、吊り橋や岩と言ったものも、全て“・・・ような
   もの”ではなく、その物的な大道具を準備していました^^;
   勿論、準備はとても大変でしたが・・・。
   確かこのベンチも、素材は“木材”だったと思います。

   今では、程良い力の抜き加減を習得し、本物に近い偽物・・・
   を、準備できるようになってきました(^.^)

 
 ※2、この“ヒョウ”くん、いつもお腹を空かせています(^_^;)




― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


  (どら余談^^;)

    実はこのお話し、この後の場面が2種類あります(^.^)
    先に書いた方の場面が、静かな感じの場面だったので、
    子どもたちが長丁場を、中々集中して見れないのでは・・・
    と、新しい場面に書き変えました。新しい場面は、“派手”
    に・・・を念頭に置き、作り直しました~(^^♪
    残念ながら、新しい場面の写真がなく、派手に羽ばたく
    2羽の鳥さんが、登場する新しい方の場面はお見せでき
    ませんが、お許し下さい<(_ _)>
    下の写真は、先に書いた方の場面の写真で、中央にいる
    のが、その場面の登場人物(?)のロボットくんです(^.^)
    このロボットくんの操作は、私がしていたのですが、丈を考え
    ずに作ってしまった為、とーっても背が高く・・・、操作に苦労
    した一品でした^^;    

    今回は新しい場面での掲載になりますが、このロボットくんの
    登場場面脚本も、機会があれば、またご紹介致します(^^)v


                                  どら。


  









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“クッキー” ―全5場―

2011年08月19日 17時17分14秒 | 未発表脚本


   〈主な登場人物〉

  クッキー ・・・ くまのぬいぐるみ。

  妖精 ・・・ 不思議の森の妖精。

  ロボット

  犬のぬいぐるみ

  バービィー人形

  ベティ ・・・ 人間の女の子。 クッキーの持ち主。

  ノラ犬 

  ノラ猫


 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


       ――――― 第 1 場 ―――――


         幕が開く。
         舞台上手方、スポットに、引っ繰り返ったクマの
         ぬいぐるみ(クッキー)浮かび上がる。

  クッキー心の声「・・・どうしちゃったんだろう・・・。僕・・・どうして
             こんな所で、転がってるのかな・・・。昨日までは
             ふかふかのベッドで、ベティと一緒に眠ってた筈
             なのに・・・。ここはどこなんだろう・・・。」

         音楽流れ、舞台明るくなると、下手方に1人の
         妖精立ち、踊る。後ろの方に、おもちゃ(ロボット、
         犬のぬいぐるみ、バービィ人形)が、転がっている。
         妖精、クッキーを認め近寄る。  ※

  妖精「まぁ、可哀相に・・・。」
  
  クッキー心の声「誰・・・?」

  妖精「私は不思議の森の妖精!」

  クッキー心の声「・・・ようせい・・・?」

  妖精「あなた捨てられたのね?」

  クッキー心の声「・・・どうして・・・?」

  妖精「ここは、おもちゃの再生工場よ。子どもたちが、もう遊ばなく
      なった人形や、ロボットや、車のおもちゃが毎日、山のよう
      に送られてくるの。もう直ぐ、あなたの順番がきて、あなた
      は新しいぬいぐるみに生まれ変わるわ。」

  クッキー心の声「え・・・?生まれ変わる・・・って・・・じゃあ、今の
            僕はどうなるの?」

  妖精「そうね・・・残念だけど、今のあなたは消滅しちゃう・・・って
      こと。」

  クッキー心の声「じゃあ、ベティとの楽しかった思い出は?いつも
            一緒に遊んで、一緒に眠った・・・あの楽しかった
            思い出も、全部なくなってしまうの?」

  妖精「そうよ。」

  クッキー心の声「そんなの嫌だ・・・。淋しいよ・・・。」

  妖精「でも生まれ変われば、また新しい友達と出会えるわ!」

  クッキー心の声「僕、生まれ変わるなんて嫌だ・・・。ベティのこと
            忘れてしまうなんて嫌だ・・・。(泣く。)」

  妖精「でも、これは仕方のないこと・・・。そんなに泣かないで。」

  クッキー心の声「もう一度、ベティに会いたいよ・・・。」

  妖精「困ったわね・・・。(しばらく考えて。)分かったわ・・・。あなた
      に一晩の自由をプレゼントするわ!」

  クッキー心の声「(泣きやんで。)え・・・?」

         妖精、歌いながら手に持っていた棒を、クッキーの
         方へ振り上げる。

         “さぁ 起きなさい! 目覚めなさい!
          今夜一夜の自由を楽しみなさい!”

         クッキー、手足を動かし、ゆっくり起き上がる。

  クッキー「動く・・・僕・・・自分の体が・・・。(茫然と手を見る。)」
  妖精「ベティの所へ行きなさい!最後のお別れを言いに・・・!
      但し、あなたが自由に動けるのは夜明けまで!陽が昇る
      と、あなたはまた元のただの人形に戻るわ。だから必ず
      それまでに、ここへ戻って来ること!でなけりゃ、新しく
      生まれ変わることもできず、ゴミ箱行きよ。」
  クッキー「(頷く。)・・・分かったよ・・・。ありがとう、妖精さん!」

         クッキーゆっくり立ち上がり、歩こうとするが、何か
         動きがぎこちなく、足が縺れたりする。
         その時、おもちゃ達の声が聞こえる。
         (途中、クッキー横へ座り込み、その様子を楽しそう
         に見ている。)

  ロボット心の声「おい!おい!俺も動けるようにしてくれよ!」

  バービィ人形心の声「私だって自分の力で動いてみたいわ!」

  妖精「え・・・?(振り返って、おもちゃ達を認める。)」

  ロボット心の声「頼むよ!!俺にも一晩の自由をくれよ!いいだろ
            ?」

  バービィ人形心の声「お願い!」

  犬のぬいぐるみ心の声「一度でいい、自分の足で野原を駆け巡っ
                 てみたかったんだワン!」

    ロボット、バービィ人形、犬のぬいぐるみ心の声を揃えて
                「プリーズ!!」
  
  妖精「(溜め息を吐いて。)・・・仕方ないわね・・・。いいわ!!
      今夜は特別よ!!」

         妖精歌いながら、順番におもちゃ達の間を回って、
         持っている棒でおもちゃを触ると、次々にゆっくり
         起き上がる。

         “起きなさい! 目覚めなさい!
         今夜一夜の自由を楽しみなさい
         今まで夢見て 夢で終わると思っていたこと
         今宵だけは夢を実現にして
         思う存分楽しみなさい!

         立ちなさい! 歩きなさい!
         自分の足で大地を踏み締め
         その肌触りを 心ゆくまで味わいなさい
         今宵だけは誰の手も借りず
         思いのままの自由を楽しみなさい!”  ※2

         おもちゃ達、ぎこちなく動き出す。

  ロボット「(動きがガクガクして。)ありゃりゃ・・・大分あちこち壊れ
        てら・・・。結構、乱暴に扱われてたからな・・・。」
  犬のぬいぐるみ「僕だって見てくれよ!ワン!(後ろを向く。)」
  バービィ人形「(声を上げて笑う。)やだ、尻尾が取れかけてる!」
  犬のぬいぐるみ「そう言う自分だって、その髪の毛はどうした
             ワン?」
  バービィ人形「・・・え、髪?(後ろ髪を、前へやるように見ると、
           長さが左右全く違う。)やだ、酷いわ!!キャシー
           の仕業ね!!あの子、近頃ママに内緒で、なんで
           も切りたがる癖があったのよ!!私の自慢の
           ロングヘアーが・・・」
  ロボット「兎に角!俺たちは自由になったんだ!!」
  犬のぬいぐるみ「ワン!」
  バービィ人形「ええ・・・そうね!」

         音楽大きく、おもちゃ達たどたどしく歌い踊る。

         “自由だ 自分で動ける不思議な感じ
          僕らが歩けば風が頬に当たる”

  バービィ人形「髪がなびくわ!」

         “叶わないことに思いを馳せることもないんだ
          だって自分で叶えることができるんだ!
          なんて不思議で楽しくて
          夢見てるのかな今宵一夜のドリームナイト!”

         ロボット、横に座って楽しそうに、おもちゃ達の様子
         を見ているクッキーに気付いて近寄る。

  ロボット「おい、クマ公!おまえもこいよ!(クッキーの手を引っ張
        って、舞台中央へ。)」
  クッキー「え・・・?え・・・僕・・・。」

         “自由になれた 今まで味わったことない
          驚くような発見に出会えるかも知れない
          なんて不思議でワクワクする
          折角手に入れた 一夜だけのドリームナイト!”

  妖精「必ず今夜中に帰ってくること!!」
  ロボット「OK!」
  犬のぬいぐるみ「ワン!」
  バービィ人形「ええ!」

         おもちゃ達、ぎこちない走り方で、其々嬉しそうに
         上手へ去る。

  妖精「いってらっしゃい!!(手を振る。)」

         妖精歌う。

         “なんて不思議でドキドキする
          夢じゃないわ今宵一夜のドリームナイト!!”

         暗転。(曲調変わり、2場へ続く。) ※3

       ――――― 第 2 場 ―――――  

         明るくなる。
         上手より、音楽に乗り行進するように、ロボット、
         バービィ人形、犬のぬいぐるみ、クッキー順番に
         並んで、ぎこちない足取りで登場。歌う。

  ロボット「さぁて、俺たちに与えられた自由の時間は限られてる!
        思いっきり有意義に過ごそうぜ!」
  バービィ人形「当たり前じゃない!」
  犬のぬいぐるみ「それで?これからみんな、どこへ行くんだワン
             !?」

       バービィ人形“私は見たいものがあるわ!”

  ロボット「なんだい?」

       バービィ人形“人間のお肌のお手入れの仕方を習うの!”

  ロボット「おまえ、人形だろ?そんなの必要ないじゃないか。」
  バービィ人形「ほっといてよ!そう言うあなたは、何処へ行くつもり
           !?」

       ロボット“俺は行きたい場所がある!”

  犬のぬいぐるみ「何処だワン?」

       ロボット“風呂場でなくて本物の海で泳いでみたい!”

  バービィ人形「あなたロボットよ?海水に浸かったら錆びちゃうわ
           。」
  ロボット「・・・そうか・・・忘れてた・・・。畜生・・・!迂闊だったな!」

       犬のぬいぐるみ“僕だってやりたいことがあるワン!”

  ロボット「野原を駆け巡るんだろ?」
  犬のぬいぐるみ「ご名答ワン!」
  バービィ人形「くまさん!あなたはこれからどうするの?」
  クッキー「僕は・・・僕は決まってる!!ベティに会いに行くんだ
        !!」
  ロボット、犬のぬいぐるみ、バービィ人形「ベティ!?(顔を見合わ
                            せる。)」
  ロボット「誰だい、それ・・・?」
  クッキー「ずっと一緒に暮らしてきた人間・・・僕の友達なんだ!」
  ロボット「人間が友達なんて、有り得る筈ないさ!!」
  クッキー「有り得るよ!!」

       クッキー“僕にはいつだって優しかった
             僕のこといつも側に置いてくれた
             なんでも話してくれたし
             どんなことでも一緒にやったよ”

  バービィ人形「そんなの嘘よ!」
  ロボット「人間なんて、遊ぶ時だけ箱から出して、飽きれば部屋の
        隅にほったらかしさ!!」
  犬のぬいぐるみ「それで尻尾持って、振り回されるんだワン!
             お陰で僕の尻尾はこのとおり!」

         ロボット、犬のぬいぐるみ、バービィ人形歌う。

         “人間なんて 人間なんて
          信用するな 心を開くな
          あいつら自分のことしか考えてない
          おもちゃにも心があること
          僕らだって色々思うこと
          そんなこと考えたこともないんだ”

  クッキー「違うよ!!」

         クッキー歌う。

         “僕の知ってるベティは
          優しくて思い遣りがあって親切で・・・
          誰よりも僕のこと考えてくれた
          一番の友達だったんだ”

  バービィ人形「けど、あなた捨てられたんじゃない!だから
           おもちゃ工場に転がってたんでしょ!?」
  クッキー「でも・・・!!」
  犬のぬいぐるみ「・・・でも・・・なんだい、ワン!?」
  クッキー「だから・・・だから僕はベティに会いに行かなけりゃ・・・!
        会って、本当のことを確かめなくちゃいけないんだ!!」

         クッキー、上手へ走り去る。

  ロボット「あ・・・おい、クマ公!!ちょっと待てよ!!」

         3人、其々困惑した顔つきで、見合わせる。
         暗転。
   









           クッキーはベティに出会うことが出来るので
           しょうか・・・。
           それでは“2”へ参りましょう・・・。












  ※ 今作品は、舞台用として書いているので、人形劇作品
    では有り得ない、“動作”などのト書きが入っていることが
    あります。想像などして、お楽しみ下さい^^;

  ※2、先にお話しした通り、未発表作品には曲が付いていま
    せん。なので、“歌詞”を曲に合わせる作業がないので、
    やたら“詩的”な歌詞が載っていますが、気にせずお読み
    下さい(^_^;)曲が付くようなことになれば、その曲に
    無理矢理合わせる為、人形劇作品のように、たまに“字
    余り”“字足らず”のような歌詞を、付けることになります^^;

  ※3、“暗転”と言う言葉、人形劇の舞台ではそう言った転換
    方法が出来ない為、久しぶりに書いたような気がします。
     



 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


   基本的にハッピーエンドが大好きです(^^♪
   どうしてもハッピーで終われなさそうなお話しでも、
   どうにかしてハッピーに終われるように・・・と考えてラストを
   迎えます^^;
   辻褄を合せるのに苦労することがない・・・とは言い切れませ
   んが、辻褄が合った時の快感は、何ものにも代え難い・・・
   エンディングの醍醐味です♥
   はい・・・勿論、今回のお話しも然り・・・です(^^)v



       
                                  どら。 









   
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