老婆「さぁ、今こそ城にかけられた悪の呪縛をその手で解
いてくるのじゃ。」
コーラス゛今こそ立ち上がろう
この国の者の為に
呪縛を解き放とう
目覚めの時がきた”
老婆、歌う。
゛なんと立派な姿か
父母にも見せたかった
その堂々とした
王の立ち姿” コーラス゛立派な姿 王様”
老婆「さぁ、この城に代々伝わる王の剣を持って行くがよ
い。これで北の国の魔女の首に掛かっておる首飾りを
断ち切るのじゃ。そうすれば、城に掛けられた魔法は
解け、全ての者が解き放たれるであろう。」
アレクサンダー「(剣を受け取る。)僕が・・・」
老婆「(頷く。)王子よ、そなたが行かぬで誰があの城を
救う。」
アレクサンダー「おばあさん・・・」
老婆「今こそその時じゃ・・・」
コーラス゛王子こそ 我々みな
待ちわびた
生きる希望”
アレクサンダー「分かったよ、おばあさん!!僕がみんな
を助けに行く!!」
老婆「それでこそアレクサンダー王子じゃ。」
アレクサンダー「はい!!」
アレクサンダー、歌う。
゛立ち向かう時が来た
長い眠りから目覚め
前だけをただ見つめ
僕のすべき役目だ
果たす時だぞ
行こう!!”
暗転。
— 第 4 場 — A
(紗幕前。)
音楽流れ、下手スポットに北の国の魔女、浮かび
上がり歌う。(中央後方スポットにグリエルモ。)
北の国の魔女「一体この私をどれだけ待たせれば気が済む
の、お姉様!!この城にいつかきっと戻って
来ると思っているのに!!」
゛何故あなたにこだわるのか
この胸の苦しみを
忘れてしまえばいいのに
忘れることができず
いつまでも囚われたまま グリエルモ゛君を
ただあなたを憎んで 守るよ
その思いだけで いつも
今日まで来た 僕の側に
辛い過去に縛られて いてくれた君”
私は一人”
(グリエルモ、フェードアウト。)
コーラス゛今こそ
立ち向かう時だぞ”
上手スポットにアレクサンダー、浮かび上がる。
アレクサンダー「父上、母上・・・待っていてください!!
今直ぐ僕が、みんなのことを助けに参ります
!!グリエルモ!!待っていてくれよ!!
君が助けてくれたように、今度は僕が君を助
けに行くからね!!」
アレクサンダー、歌う。
゛僕がみんなを助ける番だ
命に代えてもきっと”
コーラス゛今まさに立ち上がれ 北の国の魔女゛ただ憎んで
王子たる名の下に 今日まで来た
この国の者達を 何もかも
自由への道示す時 手に入れた
今まさに” あなたに
我慢出来ないの
だから終わりに
したい”
アレクサンダー、歌う。
゛今までは知らされず
ただ生きてきたけれど
これからはこの僕が
守るから
大切な者達を”
(アレクサンダー残して舞台明るくなる。)
— 第 4 場 — B
舞台、城の中。
石造が立ち並ぶ。(その中にグリエルモの石造も
ある。)
アレクサンダー「(グリエルモの像を見つけ駆け寄る。)
グリエルモ!!ごめんよ、グリエルモ・・・
僕のせいでこんな・・・。でも待ってて!!
今直ぐ僕が助けるから。(王と后の像に近寄
る。像を見上げ。)・・・父上・・・母上
・・・」
音楽流れる。
北の国の魔女の声「誰!?」
アレクサンダー「はっ・・・」
下手より北の国の魔女、登場。
アレクサンダー「おまえ・・・おまえが北の国の魔女・・・」
北の国の魔女゛この城に無断で入る
不届きな奴は誰かしら” コーラス゛不届き”
アレクサンダー゛おまえこそ不届きな奴
僕の城 父母もみな
石にしてのさばり暮らす
この僕がおまえを倒す”
北の国の魔女゛何を可笑しな話ね コーラス゛なんて奴
この私を倒すなんて” 不届きな”
アレクサンダー゛おまえが僕の城を奪った恐ろしい悪魔だ”
北の国の魔女゛誰が悪魔かしら
何か証拠があってのことかしら
おもしろい”
アレクサンダー゛この僕が”
北の国の魔女゛やれるなら”
アレクサンダー゛倒す為”
北の国の魔女゛やってみろ”
アレクサンダー゛やってきたんだ”
音楽変わる。
北の国の魔女「(笑う。)面白い!!この私に敵うと思う
なら、かかってくるがいい!!」
アレクサンダー、剣を構える。
アレクサンダー「望むところだ!!」
(アレクサンダー、北の国の魔女、剣を交える。)
北の国の魔女「(笑う。)」
アレクサンダー、歌う。
゛おまえの悪事を
正す為にやって来た” コーラス゛正す為”
アレクサンダー「やあっ!!」
北の国の魔女「(笑う。)あらあら、どうしたの?手元が
震えているわよ!!」
アレクサンダー、歌う。
゛おまえが何も知らずにいた
今日までの長い時を今”
北の魔女、歌う。
゛再びやり直そうと言うのか
愚かな奴だ”
北の国の魔女「(笑う。)」
アレクサンダー「はっ!!やあっ!!」
北の国の魔女「ほらほら、どうしたの?」
アレクサンダー「くっそう・・・僕が・・・僕がみんなを
守るんだ・・・!!石にされた僕の大切
な人達を・・・!!」
北の国の魔女「(笑う。)勇ましい話だこと。」
アレクサンダー「おまえのような悪い奴を、許す訳にはい
かない・・・」
北の国の魔女「ほう?それで・・・?」
アレクサンダー「僕の大切な者を返せ!!やあっ!!(北の
国の魔女の首飾りを切る。)」
首飾りが千切れ散らばる音。(゛バラバラバラ”)
(曲終わり。)
北の国の魔女「ギャーッ!!何てことするの、この小僧!!
私の大切な首飾りを・・・何てこと!!・・・
何てことをしてくれたの!!私の魔法の鍵を
壊すなんて!!これで今まで掛けた全ての
魔法が解けてしまうわ!!おまえなぞ・・・
この私の魔法でこの世から消してやる!!
(杖を振り上げる。)」
アレクサンダー「わあーっ!!」
—————゛アレクサンダーの秘密”5へつづく—————
12月2日(日)
多分・・・随分と長い間ご無沙汰をしてしまいました^^;
世はすっかりと冬・・・の筈ですが、なんとも暖かい日が
続いております。
昨日もボランティアに行ってきたのですが、短編の作品
にもかかわらず、終わった時には汗ダクダクの私なのでした
ここ数か月、ボランティア公演を重ねながら、来年度の
第12回公演が決まったり、リトルパインが市長表彰を
頂くことになり、その表彰式に出席させてもらったり、
新作を書きながら、相変わらずドタバタと過ごしておりま
した(◎_◎;)
12回公演の詳細はまた今度に・・・^^;
公演が終わった新作も色々と溜まってきました・・・(-_-)
順番にご覧頂こうと思います。
長-い目でお待ちくださいませ<(_ _)>
では・・・
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(どら余談^^;)
皆様、お久しぶりでございます。
いつの間にやら季節は梅雨・・・
本公演もいよいよ来月にと迫ってまいりました(◎_◎;)
ドタバタと準備に追われている間に、本公演前後に
3か所程、ボランティア公演の依頼が入り・・・
益々追われた感満載の今日この頃ではありますが・・・
今回は珍しく人形作製がスムーズに進み、毎回本番
間近にならないと、本番用のお人形で練習が出来ない
ような状態だったのが、あと一人で完成なのでーす
「嬉しい・・・(T_T)」
団員達が今までにも増して、大道具小道具などの準備
を素早く進めてくれ、それに負けてられないと私も
頑張ったからなのですが・・・^^;お陰で本番用の
人形やセットで早くから練習が出来、喜ばしい限りです
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ・・・
それでは、少しその成果をご覧下さい
「シャーロットの翼」より・・・
(左)アレック (右)シャーロット
(左)アレック (右)ビリー
彼らがどういった役どころであるか・・・は・・・
ご想像にお任せ致します^^;
胴体が空洞のお人形なので、なかなか真っ直ぐに立って
くれなくて、写真に撮るのがちょっと大変でした(-"-)