りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

蝶の国のコロンちゃん ―全3場― エンディング

2014年04月17日 23時28分31秒 | 新作(人形劇用)





  



  
       ――――― 第 3 場 ―――――

         場面変わる。(音楽流れる。)
         美しい花々が咲き誇る蝶の国。

  コロン「カマキリさん!蝶の国へようこそ!」

         エトワール、歌う。

        “ようこそ私たちの場所へ
         誰でもご招待するわ”

     コーラス“今 直ぐに
           ここへ
           みんな
           どうぞ”

         エトワール、歌う。

        “ここに来ればみんな友達
         優しい気持ち包まれ”

     コーラス“心
           触れて
           分かる”  

  コロン「みんな!新しいお友達のカマキリさんよ。」
  蝶1「カマキリ・・・?」
  ジョー「あの・・・えっと・・・こんにちは・・・」

         蝶たち、顔を見合わせる。

  蝶たち「蝶の国へようこそ、カマキリさん!」
  ジョー「・・・あ・・・(嬉しそうに。)うん!」

         ジョー、歌う。

        “初めてなのさ
         俺に友達ができた”

         エトワール、歌う。

        “ようこそ私たちの場所へ
         誰でもご招待するわ”

     コーラス“今 直ぐに
           ここへ
           みんな
           どうぞ”

         エトワール、歌う。

        “ここに来れば
         みんな友達
         優しい気持ち包まれ”

     コーラス“心
           触れて
           分かる”

  蜘蛛「フォッフォッフォ・・・よかったのぉ、カマキリのジョー。」
  ジョー「じいさん・・・」
  蜘蛛「ここにおるものたちは、みんなが友達じゃ・・・」
  ジョー「友達・・・」
  コロン「そうよ、カマキリさん!」

         蜘蛛、歌う。

        “誰でもみんな
         分かり合うことができる”

         コロン、歌う。

        “優しい気持ち
         少しだけお互い持てば
         友達になれる”

  ジョー「ようし!俺からのプレゼントだ!」

         ジョー、紙とカマを振り回して。
         (音“シャキーン!シャキーン!”)

  ジョー「ほら!!どうだ!!(紙ふぶきをまく。)」
  コロン「わあー!!綺麗!!」

         紙ふぶきが舞う。





       ――――― 幕 ―――――




  




    それでは次回からは“チュー吉くんと仲間たち”で会い
    しましょう~♪










― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪


    (どら余談^^;)


    4月15日(火)

    昨日は久しぶりの台詞練習日でした♪
    前回未完成だった部分も完成しての初めての練習
    でしたが、中々可愛い作品に仕上がっているのでは
    ないかな・・・と"^_^"

    必要に迫られ・・・小さい子向きの作品を数作書きながら、
    夏公演のもう1作を書き・・・今回練習作品の録音に向け、
    台詞練習しつつ・・・人形作りにそろそろ取り掛かった方が
    いいのではないかな・・・なんて思いながら、時間が出来
    るとついゴロゴロしてしまう私であります・・・^^;
























蝶の国のコロンちゃん ―全3場―

2014年04月13日 14時15分58秒 | 新作(人形劇用)



    
    




    〈 主な登場人物 〉

    コロン   ・・・   蝶の国に住む優しい女の子。

    カマキリのジョー

    蜘蛛じいさん   ・・・   コロンの友だち。

    蝶のエトワール

    蝶たち



 ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪



    ――――― 第 1 場 ―――――

         音楽流れ、幕が開く。
         と、蝶たちが住む蝶の国。
         蝶のエトワール(蝶1)歌う。

    エトワール“美しい蝶の国
           夢のよう
           楽園ね
           素敵
           憧れの
           蝶の国に住む私

           誰もが夢見る       コーラス“素敵
           蝶たちの                綺麗
           楽園よ                 夢のようね”
           皆 
           憧れる
           蝶の国の私たち”

         そこへ下手より、カゴと花束などを手に
         持ったコロン(蝶)登場。

  蝶1「コロン!どこへ行くの?」
  コロン「あら、みんな!」
  蝶2「そんなカゴ一杯、花の蜜やら何やら食べ物を持って。」
  蝶1「また蜘蛛じいさんのところ?」
  コロン「そうよ!」
  蝶1「ふうん。」
  コロン「じゃあね!」

         コロン、上手へ去る。

  蝶2「コロンの奴、蜘蛛と仲良しだなんて変わってるよなぁ。」
  蝶1「蜘蛛は蝶にとって天敵・・・だものね。」

         蝶たち下がる。                  

    ――――― 第 2 場 ――――― A

         場面変わる。
         舞台は蝶の国の入り口。
         入り口を塞ぐようにはった蜘蛛の巣に、
         蜘蛛じいさん眠っているよう。
         音楽流れ、下手よりカマキリ(ジョー)
         登場。格好つけてポーズをとる。歌う。

  ジョー「腹減ったなぁ・・・」

        “俺様はカマキリのジョー
         みんな一目置くぜ
         強くて格好良いぞ
         俺様のこのカマを見ろ
         誰も腰を抜かすぞ
         見てろよ 俺の強さ”

  ジョー「(蜘蛛を認め。)よぉ、蜘蛛のじいさん!」
  蜘蛛「・・・ん?」
  ジョー「じいさん、いい場所に住んでんなぁ・・・(蝶の国の方を覗
      き込むように。)」
  蜘蛛「なんじゃ・・・カマキリか・・・」

         ジョー、歌う。

        “ここでは俺が一番”

         蜘蛛、歌う。

        “ばか者 独り善がりで”

  ジョー「俺様はカマキリのジョーってんだ!」
  蜘蛛「ジョーだか何だか知らんが、そのカマキリが何の用じゃ?
     」
  ジョー「いやぁ、何、俺様ここんとこ何も食べてなくて、腹が減っ
      て腹が減って、今にも倒れそうなんだ。」
  蜘蛛「そんなことを言われても、わしは知らん。」
  ジョー「別にじいさんにどうこうしてもらおうってんじゃねぇんだ。
      ちょいとその・・・巣の向こう側に行かせてもらいたいなぁ
      ・・・なんて・・・」
  蜘蛛「駄目じゃ!!」
  ジョー「駄目?」
  蜘蛛「駄目じゃ!!帰れ帰れ!!」

         ジョー、歌う。

        “向こうにエサの山ある”

         蜘蛛、歌う。

        “この先 行かせられんわ”

  ジョー「何だよ、ケチ!!あんな沢山の蝶の一匹や二匹、じい
      さんのエサを少しくらい俺におすそ分けしてくれたって、い
      いじゃねぇか!!」
  蜘蛛「馬鹿もん!!ここの蝶たちはエサなんかじゃないわ!!」
  ジョー「・・・へ・・・?エサじゃないって・・・どう言うことさ・・・」
  蜘蛛「ここの蝶たちは、わしの友達じゃ。」
  ジョー「友達・・・?友達だって?(笑う。)」
  蜘蛛「分かったなら、さっさと帰れ!!しっ!!しっ!!」
  ジョー「ちぇっ!!何だい!!」

         ジョー、不貞腐れたように下手へ去る。

  蜘蛛「ふんっ!!わしの大切な友達を・・・ふざけよって!!そ
     れにしても今日はコロンの奴・・・遅いのぉ・・・。ふぁあ・・・(
     あくびする。)なんだか、わしゃ・・・眠くなってきてしもうたわ
     ・・・グー・・・(いびきをかいて眠る。)」

    ――――― 第 2 場 ――――― B

         そこへコロン、上手より走り登場。

  コロン「おじいさーん!!蜘蛛のおじいさん!!はぁーっ・・・お
      じい・・・さん・・・まぁ・・・寝ちゃったのね・・・」

         音楽流れる。

  コロン「ごめんなさい、待たせちゃって・・・」

         コロン、蜘蛛にシーツをかける。
         コロン、歌う。

        “誰もが友達       ※
         みんなが揃う
         素敵なひととき
         楽しく過ごす
         時間・・・

         私は見ての通り蝶の国の
         蝶だけどそんなこと関係ない
         みんなは不思議がるわ
         危ないこと
         止めなさいこの国を出ては駄目と
         そんなことないわ
         ほんの少し
         心を開いて
         回り見れば
         蝶だって蜘蛛さんだって
         変わりないわ
         生きてるのこの世界
         同じようにね”

         コロン、テーブルの上に食事の用意を
         始める。
         (背景、美しく花で飾られた部屋の様子
         に変わる。)

    コーラス“誰だって生きるもの
          同じ仲間
          強くても弱くても
          関係ない”

         コロン、歌う。

        “どんなに違ってても
         それは見た目
         覗いたら分かる筈
         心の中
         みんなが優しい心持てば
         相手を思って声をかけて
         あなただって私だって
         変わりないわ
         生きてるのこの世界
         みんな同じに”

  コロン「さぁできた!起きたら食べてね、おじいさん。おやすみな
      さい・・・」
  蜘蛛「グー・・・」

         コロン、上手へ去る。

    ――――― 第 2 場 ――――― C

         ジョー、下手よりコロンの様子を見て
         いたように登場。

  ジョー「なぁにがみんな同じだ!綺麗ごとばっかり!そんな訳な
      いだろ!いくら俺が仲良くしようと寄ってっても、みんな俺
      を見りゃ逃げ出すくせに・・・。だから俺はみんなをただの
      エサだと思い込むことにしたんだ!仲良くなんて・・・して
      ほしかねぇ・・・」
  蜘蛛「グー・・・」
  ジョー「おっと、蜘蛛のじいさん眠ってやがるぜ!今のうちに、こ
      の蜘蛛の巣の横を通って、そうっと・・・あの美味しそうな
      蝶たちを一匹残らずいただくとするぜ!へっへっへ・・・(
      笑う。)」

         ジョー、蜘蛛の巣の横から、蝶の国へ
         入ろうとする。

  蜘蛛「どこへ行くつもりじゃ!!」

         蜘蛛じいさん、蜘蛛の糸でジョーを
         グルグル巻きにして捕まえる。
         (音“シュルルルル・・・”)

  ジョー「わあっ!!何しやがんだ!!離せ・・・離しやがれ!!
      離せーっ!!」



 
    
     なんとなくカマキリさん、捕まってるように見えます?





  蜘蛛「悪いことをしようとした罰じゃ!!」
  ジョー「わ・・・悪いことって、俺まだ何も・・・!!」
  蜘蛛「今からするつもりじゃろう!!」
  ジョー「ち・・・違う・・・お・・・俺はただ・・・!!」

         その時、上手よりコロン登場。

  コロン「蜘蛛おじいさん!やめてちょうだい!」
  蜘蛛「コロン・・・」
  コロン「カマキリさんを離してあげて。」
  蜘蛛「しかし・・・」
  コロン「カマキリさんは何もしていないわ。」
  蜘蛛「じゃが、このまま逃がせば、おまえさんたち蝶が危ないん
     じゃ。」
  コロン「大丈夫!カマキリさんそんな悪いことはしないから。」
  蜘蛛「コロン・・・」
  コロン「今だって・・・ね?そうでしょ、カマキリさん!」
  ジョー「あ・・・ああ、そうさ!俺はただこの綺麗な蝶の国を覗い
      てみたいと思って・・・だから早いとこ、この蜘蛛の糸をほ
      どいてくれよ!!頼むよ、じいさん!」
  コロン「お願い、おじいさん!」
  蜘蛛「(溜め息を吐いて。)・・・仕方ないのぉ・・・(蜘蛛の糸をほ
     どく。)ほれ・・・」
  ジョー「はぁーっ・・・助かったぜ・・・。全くエライ災難だ・・・あ・・・
      れ・・・?(手を見て驚いたように。)血・・・?血が出てる・・・
      血が出てるじゃないかーっ!!痛い・・・痛いよーっ!!(
      泣き騒ぐ。)」
  蜘蛛「おまえが自分で騒いで、木の枝ででもすりむいたんじゃろ
     。そんな傷、つばでもつけときゃ直ぐ治るわ。」
  ジョー「何言ってんだ、じいさん!!血が出てんだぞ!!血だぞ
      !!血!!痛いよー!!(泣く。)」
  コロン「カマキリさん、見せてちょうだい。」
  ジョー「え・・・?(泣き止む。)」
  コロン「どこ?(カマキリの手を取る。)」
  ジョー「あ・・・」
  蜘蛛「コロン。」
  コロン「あら、本当だわ。血が出てる。」
  蜘蛛「ほっとけ、ほっとけ。」

         音楽流れる。

  コロン「駄目よ。ばい菌が入ったら大変だわ。カマキリのおじさん
      、ちょっと待ってて!今直ぐに手当てをしてあげますから
      ね。」
  ジョー「・・・手・・・当・・・?」

         コロン、ジョーの傷の手当をする。
         (手に包帯を巻く。)
         ジョー、歌う。

        “こんな気持ち
         感じたことない
         生まれて初めて
         何か不思議
         心の中が
         温かくなる感じ”

  コロン「はい!これでもう大丈夫よ!」
  ジョー「(手当てしてもらった手を見る。)」
  蜘蛛「コロンに感謝するんじゃな。」

         ジョー、歌う。

        “遠い昔
         感じたような
         包み込む愛”

  蜘蛛「おまえさんはいい子じゃのぉ、コロン・・・」
  コロン「おじいさん。」
  ジョー「・・・あ・・・傷の手当をありがとう・・・」
  コロン「カマキリさん・・・いいえ!どういたしまして!」

    

  







  ――――― “蝶の国のコロンちゃん”
                   エンディングへつづく ―――――
















   ※ この歌は皆さんよくご存知の曲を使用しております。
     どの曲にピッタリはまる歌詞か考えてみて下さいね♪

  

― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪



   (どら余談^^;)

   先日訪れた某ご飯屋さんで、ある県の有名ゆるキャラくん
  とバッタリ出会いました"^_^"
  その県の名産キャンペーンか何かで訪れていたのでしょうか
  ・・・子ども大人関係なく、沢山の人に囲まれ写真撮影会もどき
  の賑わいでありましたが、車椅子で近寄れなかった我が子に
  気付き、握手をしに近寄って来てくれました(^^)
  噂に違わず、とっても優しくて可愛い〇〇モンくんでした♪  





  4月9日(水)

  この時期、何かと色々変化があり・・・気持ちが置いていかれ
  ないように・・・と頑張って過ごしているうち、4月も3分の1が
  済んでしまいました・・・(>_<)

  別れや出会いが皆さんにもきっと沢山あったことでしょう。

  そんな日々の中、今日いつも小学校に出向いたら必ず
  「リトルパインの人」と声をかけてくれてた女の子と出会い
  ました"^_^"
  子どもが去年卒業して久しく、小学校とは公演でお邪魔する
  時以外疎遠になっていたので、その子とも会うことはなくなっ
  ていたのですが、いつの間にか小学生のランドセルから
  中学生のセーラー服姿と変わっても、気軽に「リトルパイン
  の人」と声をかけてくれたその子と、しばし校門までの道のり
  を、人形劇の話をしながら歩いたのでした(^_^)