車まばらな深夜の高速、すいすい走るのいいことに
鼻歌交じりでかっ飛ばし、右に左に追い抜かす
ごきげんラジオで流れてる、イカしたバンドにノッてきて
速度もついついノッちゃった、おや後ろがチカチカ光ってる
後ろへ流れる景色の中で、ぐいぐい迫るパトライト
さっきは誰も居なかったのに、速さはこちらの三倍か
赤くて速さが三倍だとは、こいつが噂のニュータイプ!?
「前の黒色乗用車、路肩に寄って止まりなさい」
ちくしょう、こいつはツイてねぇ! 周りは途端に御行儀良い
俺だけ悪者? ああそうかい! 右手でハンドルぶん殴り
通る車が指差す中で、免許証持って連れられる
見逃したっていいだろう? だから警察嫌いだよ!
――――ってぇ経験は、皆さんにはありませんか?^^;
いや、あったら大変ですがw
要は、『警察に捕まる』ことで、警察は市民を監視する敵だ!
清濁併せ呑むってことも覚えやがれ! という向きが多いようにお見受けします。
その癖、事件に巻き込まれたとか、危ない人がうろつく治安の悪い場所など、都合の良い時には頼りにします。一体、警察は敵なのでしょうか、それとも味方なのでしょうか?
何の職業でもそうですが、ひとくちに『警察官』と言っても様々な方がみえます。市民を守る正義感に燃える方、淡々と職務を遂行して治安と秩序を保つ事に使命を感じる方、ただ欲しかった力を手に入れてヤ○ザ並みに威張り散らす方。
ただ、私個人の考えとしては、基本的に警察官に対して人間味を求めてはいけない、マシーンの様な存在だと思っています。
腰に銃をぶら下げていますが、どんな凶悪事件であっても、その『人』の意思で発砲されてはならないと思うからです。公安委員会のトップの意志として発砲、逮捕、救助などが行われるのであって、一介の警察官が情状酌量を考えてはならない、それを考えるのは次の職種(裁判官など)の範疇であると思います。
つまり、一市民にとって都合の良い事をしてくれても、都合の悪い事をされてしまっても、それは警察組織の規律が成す事であって、警察官個人を恨む筋ではないということです。
ただ、感謝についてはどうなのでしょう。
昔、ある田舎の駐在さんとお話をしていて、こんな本音が出たことがあります。
「以前、川で子供が溺れて、すぐ交番に連絡が頂けました。
一刻の猶予も無いのですぐさま現場に急行し、制服のまま川に飛び込んで救助し、事なきを得ました。
運良く子供さんが助かったのは、本当に良かった。
しかし、周りの誰からも『警察官なのだから、助けて当たり前』と接され、少し悲しくもありました。
もしこれが一般の方でしたら、その方は未来多き子供さんの人生を救った英雄になるでしょう?
親御さんは何度も頭を下げてお礼を繰り返し、御近所もよくやってくれたと褒め称え、
警察や消防から感謝状が出たり、新聞に載ったりするかもしれません。
しかし、警察官の私が救助しても、当たり前の事を当たり前の人間がしただけという扱いです。
警察官とは、そういった存在なんですよ」
警察官というのも、なかなか報われない職業だなと思わざるをえません。
また、法律的に『緊急避難』という物がありますが、これは警察官には当然認められていません。
この場合の緊急避難とは、例えばこんな状況です。
あなたはある船に乗っていましたが、難破して船は海上でバラバラになってしまいます。
海に投げ出されて気がつくと、目の前に一枚の板が浮いています。
その板は人間一人なら支えてくれますが、二人が掴まると沈んでしまい、二人とも死んでしまいます。
ちょうど、あなたの反対側から、もう一人がその板に掴まろうとしています。
周りを見渡しても、他に掴まる物は無く、一面の海です。
その板で二人両方は助かりませんので、どちらか一人しか生き延びられません。
あなたは、相手を突き飛ばして見殺しにしました。
やっと救助隊が到着して、生存者はあなただけ。良心の呵責に耐えられなかったあなたは、帰還してから正直に顛末を明かします。
果たして、あなたは殺人罪に問われるか、否か。
問われない、と法律で決まっています(カルネアデスの舟板、と呼ばれるケース)。
ただしこの緊急避難、職種によっては認められないのです。
事故に於ける避難誘導義務を持つ人は、相手を突き飛ばして生き延びた後、罪に問われます。
警察官もなかなか、損な役回りなのですね。
今度は別視点。
高圧な物言いをされる警察官が多々見受けられますね。
そういったイメージから、警察を『敵』と見なす方も多いことでしょう。
では、何故高圧な物言いをするのか。もちろん、元からそういった傾向の方が警察官になられるケースもあるのですが、心理学的な視点ではまた別の考え方もあります。
人間は、環境によって求められる性格を形成してしまう傾向があるのだそうです。
確かアメリカで昔、こんな実験がありました。
学生から募ったように記憶していますが、何十人か集めた人たちを二等分して、『看守役』と『囚人役』に分かれてロールプレイング(その役目を演じること:演じる対象の心理を考察するのに使われる)を何週間かやらせました。
すると、『看守役』グループは普段の態度も横柄になり、強い物言いをする性格になりました。
逆に『囚人役』グループは、自分を卑下したり、消極的な行動をするようになり、両者の違いが余りにも大きかったので、予定には無かったのですがそれぞれ役目を交代してもらいました。
そうすると、『元看守役・現囚人役』は弱気な人間に、『元囚人役・現看守役』は強気な人間と、さっきの全く逆になってしまいました。
かなり長い期間を見込んだ実験だったのですが、性格の豹変が余りにも劇的過ぎて、若い彼らの人生に良くない影響を与えかねないとして、期間途中でこの実験は打ち切られてしまったんです。
つまり、権力を持ち、自分に逆らう者を全て悪者に仕立て上げられる『警察官』という環境が、警察官個人の性格に少なからず影響を与えているのではないか、と考えられます。
いろいろ理不尽さを感じて腹が立つ場面もあるかと思いますが、警察官には警察官の事情があるようです…………。
ちなみに。
書かなくてもいい事ですが、風俗店で働く女性達に言わせると、仲間内でも『困ったお客』と言えば『警察官とお坊さん』だ、と口を揃えるらしいです^^;
←例のアレです!! お気が向かれましたら。
鼻歌交じりでかっ飛ばし、右に左に追い抜かす
ごきげんラジオで流れてる、イカしたバンドにノッてきて
速度もついついノッちゃった、おや後ろがチカチカ光ってる
後ろへ流れる景色の中で、ぐいぐい迫るパトライト
さっきは誰も居なかったのに、速さはこちらの三倍か
赤くて速さが三倍だとは、こいつが噂のニュータイプ!?
「前の黒色乗用車、路肩に寄って止まりなさい」
ちくしょう、こいつはツイてねぇ! 周りは途端に御行儀良い
俺だけ悪者? ああそうかい! 右手でハンドルぶん殴り
通る車が指差す中で、免許証持って連れられる
見逃したっていいだろう? だから警察嫌いだよ!
――――ってぇ経験は、皆さんにはありませんか?^^;
いや、あったら大変ですがw
要は、『警察に捕まる』ことで、警察は市民を監視する敵だ!
清濁併せ呑むってことも覚えやがれ! という向きが多いようにお見受けします。
その癖、事件に巻き込まれたとか、危ない人がうろつく治安の悪い場所など、都合の良い時には頼りにします。一体、警察は敵なのでしょうか、それとも味方なのでしょうか?
何の職業でもそうですが、ひとくちに『警察官』と言っても様々な方がみえます。市民を守る正義感に燃える方、淡々と職務を遂行して治安と秩序を保つ事に使命を感じる方、ただ欲しかった力を手に入れてヤ○ザ並みに威張り散らす方。
ただ、私個人の考えとしては、基本的に警察官に対して人間味を求めてはいけない、マシーンの様な存在だと思っています。
腰に銃をぶら下げていますが、どんな凶悪事件であっても、その『人』の意思で発砲されてはならないと思うからです。公安委員会のトップの意志として発砲、逮捕、救助などが行われるのであって、一介の警察官が情状酌量を考えてはならない、それを考えるのは次の職種(裁判官など)の範疇であると思います。
つまり、一市民にとって都合の良い事をしてくれても、都合の悪い事をされてしまっても、それは警察組織の規律が成す事であって、警察官個人を恨む筋ではないということです。
ただ、感謝についてはどうなのでしょう。
昔、ある田舎の駐在さんとお話をしていて、こんな本音が出たことがあります。
「以前、川で子供が溺れて、すぐ交番に連絡が頂けました。
一刻の猶予も無いのですぐさま現場に急行し、制服のまま川に飛び込んで救助し、事なきを得ました。
運良く子供さんが助かったのは、本当に良かった。
しかし、周りの誰からも『警察官なのだから、助けて当たり前』と接され、少し悲しくもありました。
もしこれが一般の方でしたら、その方は未来多き子供さんの人生を救った英雄になるでしょう?
親御さんは何度も頭を下げてお礼を繰り返し、御近所もよくやってくれたと褒め称え、
警察や消防から感謝状が出たり、新聞に載ったりするかもしれません。
しかし、警察官の私が救助しても、当たり前の事を当たり前の人間がしただけという扱いです。
警察官とは、そういった存在なんですよ」
警察官というのも、なかなか報われない職業だなと思わざるをえません。
また、法律的に『緊急避難』という物がありますが、これは警察官には当然認められていません。
この場合の緊急避難とは、例えばこんな状況です。
あなたはある船に乗っていましたが、難破して船は海上でバラバラになってしまいます。
海に投げ出されて気がつくと、目の前に一枚の板が浮いています。
その板は人間一人なら支えてくれますが、二人が掴まると沈んでしまい、二人とも死んでしまいます。
ちょうど、あなたの反対側から、もう一人がその板に掴まろうとしています。
周りを見渡しても、他に掴まる物は無く、一面の海です。
その板で二人両方は助かりませんので、どちらか一人しか生き延びられません。
あなたは、相手を突き飛ばして見殺しにしました。
やっと救助隊が到着して、生存者はあなただけ。良心の呵責に耐えられなかったあなたは、帰還してから正直に顛末を明かします。
果たして、あなたは殺人罪に問われるか、否か。
問われない、と法律で決まっています(カルネアデスの舟板、と呼ばれるケース)。
ただしこの緊急避難、職種によっては認められないのです。
事故に於ける避難誘導義務を持つ人は、相手を突き飛ばして生き延びた後、罪に問われます。
警察官もなかなか、損な役回りなのですね。
今度は別視点。
高圧な物言いをされる警察官が多々見受けられますね。
そういったイメージから、警察を『敵』と見なす方も多いことでしょう。
では、何故高圧な物言いをするのか。もちろん、元からそういった傾向の方が警察官になられるケースもあるのですが、心理学的な視点ではまた別の考え方もあります。
人間は、環境によって求められる性格を形成してしまう傾向があるのだそうです。
確かアメリカで昔、こんな実験がありました。
学生から募ったように記憶していますが、何十人か集めた人たちを二等分して、『看守役』と『囚人役』に分かれてロールプレイング(その役目を演じること:演じる対象の心理を考察するのに使われる)を何週間かやらせました。
すると、『看守役』グループは普段の態度も横柄になり、強い物言いをする性格になりました。
逆に『囚人役』グループは、自分を卑下したり、消極的な行動をするようになり、両者の違いが余りにも大きかったので、予定には無かったのですがそれぞれ役目を交代してもらいました。
そうすると、『元看守役・現囚人役』は弱気な人間に、『元囚人役・現看守役』は強気な人間と、さっきの全く逆になってしまいました。
かなり長い期間を見込んだ実験だったのですが、性格の豹変が余りにも劇的過ぎて、若い彼らの人生に良くない影響を与えかねないとして、期間途中でこの実験は打ち切られてしまったんです。
つまり、権力を持ち、自分に逆らう者を全て悪者に仕立て上げられる『警察官』という環境が、警察官個人の性格に少なからず影響を与えているのではないか、と考えられます。
いろいろ理不尽さを感じて腹が立つ場面もあるかと思いますが、警察官には警察官の事情があるようです…………。
ちなみに。
書かなくてもいい事ですが、風俗店で働く女性達に言わせると、仲間内でも『困ったお客』と言えば『警察官とお坊さん』だ、と口を揃えるらしいです^^;
←例のアレです!! お気が向かれましたら。