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エルエルラボブログ

広島の不動産に関わる出来事や、思っていること、その他もろもろ適当に書いていく予定です。

「苦しかったときの話をしようか」森岡毅著(ダイヤモンド社)

2022年10月04日 | 
久々のブックレビューです。
著者の森岡毅氏はUSJのV字回復の仕掛け人としてビジネス界では有名。
林修の番組等でTV出演も複数回あるので「ああ、あの人か」と心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
私が感服したのはコロナ初期に「そこまで言って委員会」に出演されたときのこと。
TDLが自主休園を決めたことに対して「TDLは来園者に対して極上のエンターテイメントを提供するという社会的使命がある。安易に休園を決めるのではなくて、コロナ下でも使命を果たせるようギリギリまで知恵を絞るべきではないか」的なことを発言していました。世の中の風潮に安易に右に習えをしない彼の主張に我が意を得たりと思った記憶があります。

また、森岡氏といえばUSJが有名ですが「旧グリーンピア三木」の経営改善のエピソードもめちゃくちゃ面白い。山の中にぽつんとある保養施設にいかに来客を促すか。彼ならではのアイディアが凝縮されています。YOUTUBEでも見れると思うのでぜひ検索してみてください。

さて本書ですが、「就活・転職・起業などキャリアに悩むすべての人に役立つ本質的ノウハウ」(本書帯より)がこれでもかと詰まった内容で、自分らしく働きかつ社会から認められるための人生の指針が書かれています。
内容をうまくお伝えするのは私の技量では手に余るのですが、めちゃくちゃ簡単に要約します。

「自分の弱みを精一杯克服しようと努力しても、成功した人を見たことがない。成功の要諦は自分の強みを徹底的に強化すること。そして自分の強みとは必ず自分の好きなことの中にある」
これが本書の最大の本質で、自分の強みをどう知るか、自分をマーケティングするとは?、自分の弱さとどう向き合うのか?といったふうに続きます。

学生時代・あるいは社会人初期にこの本に出会っていれば私の人生も大いに変わったのでは?と思わなくもないですが、当時の私は根拠のない自信と楽観をベースに人生というものを全く真剣に考えていなかったので、読む気すら起こらなかったかもしれません。
今大学2年生の息子にもぜひ読ませようと思うのですが、似たような結果になるかもしれないですね。

自己啓発系のビジネス本を何冊も読む人がいますが、あまり効果があるように見えません。それよりもこの1冊を座右の書として事あるごとに繰り返し読むことをオススメします。

森岡毅氏は知性と教養があり、戦略的でかつ強烈な情熱を併せ持った稀有な人物です。こんな人がいる日本はまだまだ捨てたもんじゃないなと思います。彼の最新のプロジェクトは沖縄北部に一大テーマパークを誕生させること。実は沖縄とハワイは年間観光客数はあまり変わらないそうです。が、消費金額には雲泥の差がある。彼のプロジェクトで沖縄がどう変化するのか。今から楽しみです。



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