父を亡くし、母の再婚相手との新しい家族関係に馴染めず、
車の修理と音楽に没頭する少女・チャーリー。
そんな彼女が18歳の誕生日に手に入れたおんぼろなフォルクスワーゲン・ビートル。
しかし、その車はもちろん、ただの車ではなかった。
異星から訪れた超機械生命体、トランスフォーマー、バンブルビー。
少女とトランスフォーマーの出会いが、新たな物語の始まりになる。
マイケル・ベイ作品というイメージが強い、実写映画版「トランスフォーマー」シリーズ。
その前日譚であり、リブート作という話もあるのが今作であり、
今回の監督となったのは「KUBO/クボ 二つの弦の秘密」を撮ったトラヴィス・ナイト。
アクションシーンはもちろんのこと、少女とロボット、そして少年との出会いを
良質なジュブナイルとして描いております。
それ故に今までのTF映画とは肌触りが違う作品であり、シリーズファンにとっては
少し戸惑う部分もあるのかなぁ、という気もします。
今作は87年が舞台であり、80年代ミュージックが効果的に使われている以上に
登場するトランスフォーマーたちのデザインも、
初代アニメ時代を彷彿とさせるものとなっています。
特にオプティマスプライムに関しては、完全に「コンボイ司令官」と呼びたくなる
あのころのデザインになっていたりもしていますので、
世代的にはこっちのほうがしっくりきています。
(といっても、本当はTFより前のミクロマン・ダイアクロン世代なんですけども)
今までのTFシリーズを深く考えずに見ていたので、
過去作との矛盾と言われてもいまいちわかってないのですが
これがリブート作となり、新シリーズが始まるのであれば
今までより広い層に向けたシリーズになるのかもしれないなぁ、と
お年寄りが多かった平日昼間の映画館で思ったりもいたしました。