宣伝会議賞の結果を確認いたしましたので、
とりあえず一次審査を落ちた課題の反省、というものを
数回にわけてやってみたいな、と思って始めた反省会シリーズ、最終回です。
「SKAT」発売が4月後半、手に入ったのは5月頭、
そこからだらだらしていたので、2ヶ月間があいてしまいました。
その間ラジオCMコンテストとか色々と参加もしていたのですが。
というわけで「SKAT.18」掲載の結果から、
通過課題で没になった他の作品をいくつか選んで反省しようというのが
最終回である今回のテーマです。
・・・あ、通過作は「SKAT.18」読んでね。
第18回、どうぞ。
5:キヤノンマーケティングジャパン
課題:レンズ交換式カメラの魅力を伝え、使ってみたくなるアイデア
今回唯一の3次審査まで通過課題。
「みんなスマホで写真を撮る現状で、ミラーレス一眼を買う意味とは」について
考えることになりまして、通過した作品は「レンズの効果」に着目したものだったのですが
ほかにも色々考えていたのですよ、というものを。
「「おまえの父ちゃんのカメラすげえwww」
「いいなぁ」」
一番好きだったのはこれ。運動会でクラスメイトがこう感じていたら、というのを出したかった。
「シャッターチャンスに、電話やメールがくるかもしれない。と考える。」
こっちはスマホ撮影のマイナス点に着目したケース。
「ちょっと、メイク直してきます。」
「モデルの気分も、ブチ上げる。」
これは『撮られる側の気分』に着目したケース。
コスプレイヤーとかレースクイーン撮る人のカメラってすごいよね。
というか、3次通過した作品がこの課題で最初に投稿したものでした。
ファーストインプレッションって大事よね。
30:伝統的工芸品産業振興協会
課題:「伝統的工芸品」の意味をたくさんの人に知ってもらい、日常で使ってもらうためのアイデア
1次審査通過課題。
最低100年の歴史がある日常的に使う工芸品、が「伝統的工芸品」。
飾るものでなく使うものである、ということを認識してもらいたい、ということで
それに沿って考えてみました。
「(ラジオCM)
「それでは、新郎新婦による、伝統的工芸品の交換をお願いします」
「僕の生まれた土地の工芸品、一緒に使っていきましょう」
「私が育った土地の工芸品、一緒に使ってくださいね」
(拍手のSE)
二人のこれからの人生に、百年続く伝統の力を。
伝統的工芸品産業振興協会は、職人の技と思いを伝えます。」
「残念ですが、飾ってるだけじゃ、魅力のぜんぶはわかりません。」
「工芸品とは、使われるための、芸術品です。」
「戦争も、高度成長も、バブルも越えて、ここにあります。」
「不便だったら、100年も残っていません。」
協賛企業賞や2次、3次通過作も方向性はだいたい同じなので
どう表現するか、だったのだなあ。
44:PR TIMES(Jooto)
課題:毎日なんだか忙しい人がJootoを使ってみたくなるようなキャッチフレーズ
1次審査通過課題。
クラウド形式のタスク管理ツール、というわけで「どういうものか」「どう使うのか」に
焦点を当ててみました。(通過したのは「どう使うのか」のほうです)
仕事以外での使い道について考えたものもいくつか。
「お迎えまであと2時間、買い物くらいはできるかな。」
「パン生地が発酵してる間は、何をするのがいいだろう。」
「シチューを仕込んでる間に、これだけの準備はできそうかな。」
「パーティ料理の、準備にも。」
このへんは家事に活用してみる例。
「今日はここまでやりました、と自分をほめたくなるサービス。」
「目標がちゃんと見えるって、何するときも重要だ。」
「「忙しい」って気分だけでは、かえって何も進まない。」
「パソコンの横が、ふせんで埋まってしまったあなたへ。」
このへんはビジネスユース。
「「Jooto」のロゴって、
眼鏡の秘書さんが「がんばれっ!」ってしてくれてるように見えて、
僕は好きです。」
個人的に一番好きだったやつ。
第56回宣伝会議賞全課題、これで振り返りは終了。
(オージス総研、仕方ないとはいえ完全になかったことになって残念・・・)
あと4ヶ月、9月1日から第57回宣伝会議賞が始まります。
なんとかそれまで、いろんなコンテストに参加して(できれば受賞して)
コピー脳を鍛えて、今年こそ、グランプリをいただきたいものです。