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アクアマン/失われた王国

2024-01-12 | 映画

地上人とアトランティス人の間に生まれ、
異父弟と王座を争って勝ち取り、
結婚し、子を成し、アトランティスの王として、
そして海と地上の平和を守るヒーローとして活躍している
アクアマン、アーサー・カリー。

子育てに、国王業に多忙な日々の中でも、
己が王として何も成せていない、
何より地上とアトランティスの架け橋になれていないことに悩む日々。

一方で海賊の父がアクアマンとの闘いの中で落命し、
その復讐のためにアトランティスの手がかりを探す宿敵、ブラックマンタは
南極の凍土の中に失われた王国と、黒いトライデントを発見する。

黒いトライデントによって得られた力と知識、古代の技術によって
禁じられたエネルギーを手に入れたブラックマンタは、
大規模な地球温暖化を引き起こす。

姿を隠したマンタを探すため、
かつてマンタと取引していたこともあった弟・オームを
収監されていた牢獄から脱獄させ、行動をともにするアーサー。

黒いトライデントに秘められた失われた王国の秘密。
アーサーのすべてを壊し、焼き尽くすことを狙うマンタ。
アーサー、オーム、メラたちの、海と地上の平和を賭けた戦いが、始まる。

10年前の夏、「マン・オブ・スティール」から始まった
DCの映画ユニバース(DCEU/DCFUという呼び方も)。
マーベルのMCUに対抗する形で始まったものの、
さまざまな要因が重なった結果、今作で一旦ユニバースは終わり
次作より新たなユニバースを展開することになります。

結局、集合作である「ジャスティス・リーグ」は1作だけ、
ワーナー上層部、スタッフ、俳優による様々な問題から
常にトラブルが絶えないユニバースであったわけですが
特に単体ヒーロー作品にはMCUとは違う魅力を持つ
面白い作品も多く(もともとの原作の魅力も大きいわけですが)
前作「アクアマン」もそんな作品のひとつでございました。

「5分会話シーンが続くと爆発が起こってアクションが始まる」と言われた
観客を飽きさせない構成に、深海世界のカラフルさ、
ホラーを中心としたキャリアの監督ゆえの恐怖心を煽る絵作り、
なによりもアーサーとそれを演じるジェイソン・モモアの豪放磊落な好漢っぷり。

今作はそれらの魅力をそのままに、純粋に前作の続編として描かれる作品であり
他のDCヒーローが登場することもなく、
メラを演じるアンバー・ハードのプライベートの問題から出番は縮小されたものの
その分オームの出番が多くなり、兄弟によるバディものの印象が強く、
MCUで言えばマイティ・ソーのシリーズの味わいに近いものがあります。
しかしどこかに常に「喪失の痛み」が描かれるソーに比べ、
今作は(危機には当然陥りますが)ハッピーで明るい作品となっております。

これがいつものアメコミ映画のような
「次につながる」物語とならなかったのは残念ですが、
この世界はこの世界として、これからも続いていく。
(もし何かの機会があれば、また何らかの形で描かれることもあるかも…?)
そう思わせるような、悲壮感のない楽しい作品でよかったな、と感じました。


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