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スパイダーバース

2016-06-10 | 漫画
ニューヨークの街角から宇宙の彼方まで、無限に広がるマーベルユニバース。
同時にこの世界は、無限に広がる多元宇宙、マルチバースでもあり、
それぞれの宇宙のマーベルユニバースは、それぞれ固有の特徴を持っています。
・・・そして、それぞれの宇宙を、それぞれのヒーローが守っています。

もっとも知られている「ピーター・パーカー」のスパイダーマンは
アース616と呼ばれる世界の住民であり、
一方、アース1610では黒人の少年、マイルズ・モラレスが
ピーターの遺志を継いでスパイダーマンとなり、
アース982ではピーターとメリー・ジェーンの娘、メイデイ・パーカーが
父のクローン、ベン・ライリーの遺したコスチュームを着てスパイダーガールを名乗り、
アース65ではピーターのかわりに蜘蛛に噛まれたグウェン・ステーシーが
スパイダーガール(スパイダーグウェン)として戦っています。
さらに動物の世界、アース25では放射能を浴びた豚に噛まれた蜘蛛が
豚のヒーロー、スパイダーハムとして悪と戦っているのです。

・・・そんな多元宇宙のスパイダーメンたちに迫り来る危機。
動物神の魂”トーテム”を喰らう最強の敵、インヘリターズが
平行世界のスパイダーマンを狩り、喰らっている。
この超強敵に立ち向かうには、あらゆる世界のスパイダーマンを集め、
団結して立ち向かうしかない!

インヘリターズを突き動かす空腹と「予言」、そしてその鍵となる
「他者(アザー)」、「花嫁(ブライド)」、「嫡子(サイオン)」とは?
イギリス、インド、そして日本のスパイダーマンも集合し、
スパイダーマン最大の戦いがいま始まる!

・・・というわけで2015年のアメコミ界で最大の話題作といってもよかったであろう
(うちでもレオパルドン登場時の騒ぎを記事にいたしましたね)
「スパイダーバース」がついに、ついに!邦訳で発売されました。
1年ちょっとでの邦訳刊行というのはめったにあることではなく、
しかも175ページ+別紙解説+村田雄介(「ワンパンマン」「アイシールド21」)描き下ろし表紙で
2200円+税というヴィレッジブックスとしては破格のお値段での刊行であり
たちまち重版出来となっていることもうなずける一冊となっております。

コマの端っこにいる隠れキャラ的なものも含めても
(デッドプール風とか他社人気キャラ系とか・・・)
86人(うち人じゃないのも数体)のスパイダーマンが出てくる今作。
気になるのはもちろん東映版・・・もなのですが
中身がDr.オクトパスと入れ替わっていた時期の「スーペリア」スパイダーマンに、
彼女の”発見”が今回の事態の引き金となった、
ピーターと同じ蜘蛛に噛まれた韓国系アメリカ人のスパイダーウーマン、シルク
(それ故にピーターとお互い惹かれあう(性的な意味で)なんて設定も)、
そして「クローンサーガ」から紆余曲折ありつつ生き残ってきた
スカーレットスパイダーことケインのアース616勢に
見た目もイカした「大いなる力にはノー・フューチャーが伴う」スパイダーパンク、
(「SPIDER-UP,OR DIE!」)
そしてどこから見ても某汎用人型決戦兵器的な何かのスパ//ダーといったメンバーたち。

そんな彼らにスポットを当てた「エッジ・オブ・スパイダーバース」、
そして今回の本筋で拾えなかったサイドストーリーを集めた
「ワールド・オブ・スパイダーバース」の邦訳も決定、と
(しかも表紙は今回の表紙と繋がるというおまけつき!)
「あなたの親愛なる隣人たち」の物語はまだまだ楽しめる模様。
さらにこの夏から来年にかけて、アベンジャーズが宇宙の敵に立ち向かう
大型クロスオーバー「インフィニティ」も邦訳決定、
さらにはこの流れでいけば今回のラストで触れられたあのイベントからの展開も
邦訳がされそうな気配・・・と、ヴィレッジブックスのマーベル邦訳は
まだまだ先の展開が楽しめそうでございます。


スパイダーバース



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