Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミー

2016-06-17 | 漫画
「フラッシュポイント」よりも(刊行年で)10年ほど前。
DCユニバースの大統領がレックス・ルーサーだった時代。
(だいたい「バットマン:ハッシュ」の少し後くらい、でしょうか)

ヒーローたちとの軋轢をかかえつつ、改選を控えたルーサーにもたらされた、
クリプトン星の残骸・・・巨大なクリプトナイトの隕石が地球に迫っているという報。
この隕石接近をスーパーマンのせいにすることで、
スーパーマンの社会的抹殺と己の再選を同時に成し遂げるために策を練り、
スーパーマンに懸賞金をかけてヒーロー・ヴィランを集めるルーサー。

国家権力(なにしろ相手は大統領ですし)という強大な敵、
キャプテン・アトム、グリーンランタン(ジョン・スチュワート)、
キャプテン・マーベル(リブート前なのでまだシャザムではない)、ホークマン、
そしてパワーガールにカタナといったヒーローたち、
さらには懸賞金につられて集まったヴィラン連合軍。
そんな四面楚歌なスーパーマンを救うのは、最大のライバル、バットマン!
最強のヒーローと最高の探偵、二人の英雄vsアメリカ合衆国!
そして迫り来る隕石から、彼らは地球を救うことができるのか!

数々の名作を手がけてきた名ライター、ジェフ・ローブが
ストーリーアークごとに別アーティストを迎えて
このコンビの新たな冒険を描くこのシリーズ。
かつては互いに固い友情で結ばれた親友同士であり
「World's Finest」と呼ばれ、チームアップ誌も持っていたDC2大ヒーローですが
「クライシス」後の仕切りなおし(かつて邦訳もされた「マン・オブ・スティール」)で
「お互いの力量は認めるが、相容れない価値観を持つライバル同士」となっており
90年代の「JLA」でついに同じチームに正式所属するまでは
どちらかといえば対立する存在でした。
そんな流れから少し雪解けしての共演であり、
かつてのようにお互いに全幅の信頼を寄せての共演ではない、というあたりの
距離感も楽しめる作品となっているのも特徴といえるのではないでしょうか。

New52以降の展開になじんでいると混乱もするかもしれない1作ですが
ストーリーテリングの巧者であるローブのストーリーにどきどきしながら
楽しく読み進めていただきたい1作です。
(7月には続巻「スーパーガール」も出ます!)


スーパーマン/バットマン:パブリック・エネミー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福岡行ってきました | トップ | 天使になんてなれなかった »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

漫画」カテゴリの最新記事