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むしろミュウ以上の伝説

2016-07-26 | 音楽
ポケモンGO配信開始に沸いた7月22日。
その裏で、ネットにアップされた記事がありました。

ZARDデビュー25周年記念特集【THE POP STANDARD】 vol.7(最終回)

なんと、ビーイングのボス、伝説のプロデューサーにして
メディアにほとんど姿を現すこともなく、実在すら疑われていた
長戸大幸氏の独占インタビューが公開されていたのです。

90年代前半に一時代を築き、現在も一線級のミュージシャンたちが活動を続ける
音楽制作集団、ビーイング。
B'z、TUBE、ZARD、WANDS、T-BOLAN、DEEN、B.B.QUEENS、
織田哲郎、FIELD OF VIEW、大黒摩季、Mi-Ke、REV、ZYYG、BAAD、
倉木麻衣、GARNET CROW、doa、BREAKERZなどなど、
TVのタイアップなどを通じて、彼らの音楽に触れていない人は
おそらくいないのでは、と思っております。

しかし、元々はスタジオミュージシャンや作詞作曲家が集まった
音楽制作工房的な存在であり、基本的には裏方志向。
またメインカルチャーたる大衆音楽がメインの仕事であるがゆえに
サブカル好みの音楽ライターたちからは存在を軽視あるいは黙殺され
(渋谷系の10倍以上の市場規模も影響もあるんですがね・・・)
90年代音楽史的な評論からはまるでないもののように扱われ、
マスコミの取材などはほとんど受けないという姿勢からか
93年ごろにはバッシングの対象となるなど
(これは裏になにかあったのでは、とする見方もありますが)
なかなかその実像というものが伝わらない側面がありました。

今回の長戸氏インタビューはZARDの制作についての話を中心にしつつ
ビーイングのプロデュースの方法論などについても話を進めていて
「これって、今のうちにしっかり取材をして90年代から現在に至るまでの
ビーイングについてしっかり証言とデータを集めていかなくてはいけない、
そんな段階に来ているのではないか?」との思いを強くいたしました。

どなたか志とコネと文章力のあるライターの方、
長戸大幸氏をはじめ、ビーイングスタッフやミュージシャン(元、の方も含む)に
取材をして、ビーイング史などを書籍化していただけないですかね・・・
(俺がやりたいのは山々ですが、あらゆるものが不足しているので・・・)
B'zに関しては雑誌インタビューなどをまとめた本は出ているのですが、
それはあくまで一側面のうちのごく一部、にすぎないわけですし。
(ビーイング年表は「B'z The Best "Treasure"」特典本に98年までは載りましたけど)
アメリカのモータウンなどのレーベル史に匹敵するドラマが、そこにある気がするのです。

再来年、2018年はビーイング設立40周年、B'zデビュー30周年イヤーになります。
そのときまでには、形になっていることを願います。
(B'z初期作リマスターも、そのときには是非・・・)

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