11月12日(現地時間)、数多くのヒーローを原作者として生み出した
伝説のコミックライター/エディターであるスタン・リーが
95年の任務を終え、宇宙へと戻っていきました。
第2次大戦前から後のマーベル社で働き、
雑用係からライターに。
さまざまなジャンルのコミック原作を書くもなかなか結果が出ず、
61年に「どうせ売れなくて最後なら書きたいものを書いてやる」と
新しいヒーロー像を描いた「ファンタスティック・フォー」を開始。
先行していたDCの「フラッシュ」「グリーンランタン」とともに
アメリカンコミックス第2の黄金時代、『シルバーエイジ』の幕を開けました。
そこから「ハルク」「X-MEN」「アイアンマン」「スパイダーマン」と
続々とヒーローを生み出し続け、現在のマーベルの基礎を作り
編集長として辣腕を振るうこととなります。
名誉職として退職後もさまざまな出版社や映像会社でヒーロー作品の企画を動かし
(ここ日本でも「機巧童子ULTIMO」や「HEROMAN」「ザ・リフレクション」を作りましたね)
2000年以降はマーベル作品の映画化には顔を見せるカメオ俳優として有名にも。
(「ヴェノム」にも出ていましたね・・・)
95年という生涯のほとんどを「ヒーローを生み出すこと」に費やした人生。
正直、水木しげると同じく「この人が死ぬ」という埒外にいたような感じで
哀しみというよりも「あ、スタン・リーも死ぬんだ・・・」というショックが先にくるというか。
これからのマーベル映画にもまだまだカメオ出演しそうでもあり、
(たぶん「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」までは出るんじゃないかな、と予想)
その「死」を本当に実感するには、もう少し時間がかかりそうですが、
彼がその土台を築き、大きく育てたマーベルユニバースをこれからも楽しんで、
そして彼の口癖であった「Excelsior!(向上せよ!)」という言葉を胸に
一歩でも前へ、先に、歩んでいくことができれば、と思っております。