映画『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のDVDを見る。
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』の口直しのつもりだった。
本作は、90分程度にコンパクトにまとめられてるから見やすかった。
それ以外、あんまり私が褒めたい点が無い。
全体的に、ご都合主義を感じてしまった。
まず話の前提がよく分からない。
あの殺人鬼って、主人公・エディの血を数滴飲んだくらいで新たなヴェノムになれたのか。
それに、何でいきなり、衝撃波の声を出せるような女の人が出てくるか。
恐らく、シンビオート達を手こずらせるというメタ的な理由が大きいのだろう。
明らかに廃れた教会なのに、鐘だけバリバリ健在なのもそうだろう。
ピンチを作る演出なのは分かるが、もうちょっと練ろうよ。
エディとヴェノムの掛け合いに愛嬌があるという、世の意見にも一理ある。
ただ、それも根本的なところで何かオカシイ。
どこまで行っても人喰いなんですよねヴェノムは。
それを我慢してる間でさえ、どこかの鶏小屋襲ってたりする。
エディとケンカして他人に取り憑いて回ってる時も、事実上その相手を殺してると言える。
まあ要するに、もともと私がヴェノムのグロ描写に付いて行けてないのが最大の問題点ではある。
カーネイジの色合いが、本当に気持ち悪くて。
ヴェノムはなぜか「赤はヤバイ」とか言ってたが、あれ、赤じゃなくて肉の色だよ。
逆にいっそ、もっと激しいゴアシーンに振り切ってくれたらそこで見るの止めたんだが、そういう直接の残酷描写はなぜか無く、中途半端な印象が残った。
カーネイジは、原作のアメコミで重要キャラだそうだが、そのファンの人たちはこの扱いでいいと思ってるんだろうか。
で、なぜか最後は、『ノー・ウェイ・ホーム』と話がつながってた。
また思い出す羽目になった。つらい。
それでは。また次回。