♪りなりり日記♪

莉夏ちん(6歳)と莉々ちゃん(4歳)の成長記録と家族の日記

私があなたを選びました

2006-11-09 | 日記/2006.03~
最近のいじめ問題。

ニュースを見ていて莉夏の事を思いました。



数年後、もしこのような問題が莉夏にも降りかかってきたら、

気付いてあげられるだろうか、守ってあげられるだろうか。



出産後、「私があなたを選びました」という詩と出会いました。

子供に選ばれたという喜び、親になったという自覚。



自分の子だけでなく、
みんなのびのびと元気に巣立って行ってくれたらと願います



 莉夏ちん今日で1歳3ヶ月寝ながらハミガキ・目線は・・の図




~私があなたを選びました~


 おとうさん、おかあさん、

 あなたたちのことを、こう、呼ばせて下さい。

 あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、

 わたしは地上に下りる決心をしました。

 きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。

 汚れのない世界から地上に下りるのは、勇気がいります。

 地上での生活に不安をおぼえ、途中で引き返した友もいます。

 夫婦の契りに不安をおぼえ、引き返した友もいます。

 拒絶され、泣く泣く帰ってきた友もいます。

 あなたのあたたかいふところに抱かれ、今、わたしは幸せを感じています。



 おとうさん、

 わたしを受け入れた日のことを、あなたはもう思い出せないでしょうか?

 いたわりあい、求め合い、結び合った日のことを

 永遠に続くと思われるほどの愛の強さで、わたしをいざなった日のことを

 新しい”いのち”のいぶきを、あなたがフッと予感した日のことを

 そうです、あの日、わたしがあなたを選びました。



 おかあさん、

 わたしを知った日のことをおぼえていますか?

 あなたは戸惑いました。あなたは不安に襲われました。

 そしてあなたは、わたしを受け入れてくださいました。

 あなたの一瞬の心のうつろいを、わたしはよーくおぼえています。

 つわりのつらさの中でわたしに思いをむけて自らを励ましたことを、

 わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、

 わたしの重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、

 わたしはよーくおぼえています。



 おかあさん、

 あなたとわたしはひとつです。

 あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。

 あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。

 あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。

 あなたの思いはわたしの思い あなたとわたしは、ひとつです。



 おかあさん、

 わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。

 お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。

 たくさん食べたい誘惑と、本当によく闘っていますね。

 わたしのために散歩をし、地上のすばらしさを教えてくれましたね。

 すべての努力はわたしのため、あなたを誇りに思います。



 おかあさん、

 あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。

 初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか?

 わたしの顔はあなたをがっかりさせるのでしょうか?

 わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?

 わたしの性格にあなたはため息つくでしょうか?

 わたしのすべては、神様とあなたたちからのプレゼント

 わたしはこころよく受け入れました。

 きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。



 おかあさん、

 あなたにまみえる日はまもなくです。その日を思うと、 

 わたしは喜びに満たされます。

 わたしといっしょに、お産をしましょう。

 わたしがあなたを励まします。あなたの意志で回ります。

 あなたのイメージで下りてきます。

 わたしはあなたをこよなく愛し、信頼しています。



 おとうさん、

 あなたに抱かれる日はまもなくです。

 その日を思うと、わたしの胸は高鳴ります。

 わたしたちと一緒に、お産をしましょう。

 あなたのやさしい声が、わたしたちに安らぎを与えてくれます。

 あなたの力強い声が、わたしたちに力を与えてくれます。

 あなたのあたたかいまなざしが、わたしたちに励ましを与えてくれます。

 わたしたちはあなたをこよなく愛し、信頼しています。



 おとうさん、おかあさん、

 あなたたちのことを、こう、呼ばせて下さい。

 あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、

 わたしは地上に下りる決心をしました。

 きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。



 おとうさん、おかあさん

 いま、わたしは思っています。わたしの選びは正しかった、と。



 わたしがあなたたちを選びました。


 作者 ・ 鮫島浩二



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