ジェレミーの新刊「Dancing in the Moonlight」のつづきです。
今回は、筆者の「前書き」の続きをご紹介させていただきます。
ちょっと読んでいて、辛いところもありますが、最後までお付き合いくださいませ。
まだ読んでいない方は、以下ご注意くださいね!!
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私がジェレミーと知り合ったのは、グラナダシリーズの撮影の時だった。セットやクラパムにあるジェレミーのペントハウスのアパートで、色んなホームズの出版物の為に何度もインタビューをしていた。ジェレミーは自分の芸術に情熱を持ち、親切で心遣いができる人物だった。コナン・ドイルの原作に忠実であろうとする決意は印象的だ。彼の場合、台本を忠実にしようと固執しているだけではない。役を研究し、詳細をチェックできるようにセットにホームズの原作を持ち込んでいる。後に知ることになるのだが、この細部まで正確なアプローチは、ホームズの時だけではなかった。これがジェレミーのいつものやり方だったのだ。
彼に最後に電話をしたのは、死の1ヶ月前だった。その時、彼はもう自分が舞台や映画に出られないことを悟っていた。叶わなかったが、ディズニーアニメの「ターザン」に声優出演を願っていた。彼はBBCのチャンネル4でManic Depression Fellowshipの為に出演しようとしていた。ジェレミーは自分の病気の状態を公表することで、人々がこの状態に立ち向かおうという希望を与えられると信じていた。堂々とした、そして感動的な放送となった。そしてこれが、ジェレミーの最後の仕事となる。
グラナダシリーズの成功があったにもかかわらず、ジェレミーの革新的なホームズは何の賞も授与していない。シリーズは、今も地上波で再放送され、多くの新しいファンを生み出している。60年代のピーター・カッシングのホームズシリーズは、ビデオテープによって録画されているので、ほとんどが今やこすれてしまっている。幸運なことに、ジェレミーのホームズシリーズは、フィルムで撮影され、彼のホームズの輝きは失われないだろう。
現時点で、シャーロッキアンの団体の間で、ジェレミーの人生、仕事、そして彼の勇気に注目すべきだという気持ちが高まってきている。ジェレミーは内なる躁うつ病という魔物に直面しつつも、多くのことをなし得た。私たちは、多くの人々に幸せを運んだ、この注目すべき人物と彼の人生を賞賛すべきである。
この本の目的は、仕事の面だけでなくプライベートも含め、ジェレミーの様々な顔を紹介することである。しかし何よりもまず、彼の勇気ある側面についてご紹介したい。
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これで、前書きはご紹介し終わりました。
本当にこの作者は、ジェレミーのことを理解してくれているんだな、と感じます。
この本はジェレミーの死後10年以上経過して書かれている本なので、
「Bending the Willow」の当時は分からなかったことも、その後の調査などで色々新たになってきていることもあると思います。
私たちの知らないことも加筆してるんじゃないかと期待しています。
しかし、ジェレミーの死後、また彼の偉業が評価されていきているんですね。
本当にこのブログでも、グラナダの再放送で新たにファンになっている方もちらほら見ますし、
いまだに新しいファンを創出し続けているんですね。嬉しいことです。
ジェレミーの場合、仕事もそうですが、病気を抱えつつ懸命に生きていた、その姿に本当に勇気付けられます。
そういえば、ジェレミーがディズニーに出たがっていたという情報は以前ブログでご紹介していましたが、作品は「ターザン」だったんですね!
実は見ていないので、見てみようと思いました。
しかし、どの役だったんだろう。もしかして主役!?
ちなみに、BBCで「Manic Depression Felloship」の為に出演した、とありますが、この団体が、今回の本の出版元です。
では、次から本文に入りたいと思います。
来週は、いよいよNANAさんのジェレミー観劇日記をお送りします!
NANAさんは普通にジェレミーを観劇されただけでなく、楽屋にも何度か訪れて間近でジェレミーに会ってお話をされています!
いわば、本当に「生の」ジェレミー情報をみなさんにお届けできます♪
18日からクリスマスにかけて3回連載しますので、楽しみにお待ち下さい。
コメントのお返事遅れています。すいませんー。
今週末には、お返事させて頂きますね。
(最近嬉しいことに、コメントが沢山頂いてます。全てにお返事しているつもりですが、もししていなものがあれば、こそっと教えていただけると嬉しいです)
では、18日に♪
りえ(rie_002@goo.jp)
まだまだ「NHK版シャーロック・ホームズの冒険」復刊投票応援中です!
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