今日は、「Bending the willow」の概略に戻ります。
ジェレミーの晩年を支えたリンダ・プリッチャードさんとのお話です。
今回は、171ページを中心にご紹介しています。
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リンダは、チャリティー・マラソンを終え、思った。「さて、ここからどうしよう」
あの冒険も終わり、ジェレミーをきらきら光るスポットライトの中に残し、彼女は日常の影にひっそり戻る時だ。彼女は、二人の住む世界が違ったことを認めた。
「でも、ジェレミーとの交流を失う心配は無かったの。私たちの交流は、続いていて、クラパム・コモンのジェレミーの家の近所にある「Tea Time」という小さなカフェで、コーヒーを飲みながら頻繁に会っていたわ。
私たちが、お店に最初に来て、最後に出て行った日も何度かあったわ。1992年の後半、ジェレミーが躁鬱病で入院すると聞くまでは、少なくとも1週間に一度は会っていた。この瞬間から、私たちはジェレミーの病気との闘いに巻き込まれていったの。」
リンダはジェレミーに会うまで、躁鬱病のことは耳にしたことがなく、理解していなかった。が、今や彼女は、出来る限り躁鬱病について調べ、兆候や疾患について学ぶという、新たなマラソンに出る決心した。
リンダは、調べ始めてすぐに、この病気についてあまり理解されていないことを知った。
「当時のジェレミーのホームドクター(一般開業医、GP)でさえ、古いやり方で、診察していたのよ!」
悲しいことに、躁鬱病にかかっているジェレミーでさえ、あまり病気のことは知らなかったのだ。リンダの助けを借り、新しい医者の存在もあって、ジェレミーは、病気の正体をもっと知るようになった。
こういった事が起きている間も、ジェレミーは俳優であり、公の場に立たなくてはならなかった。このことで、ジェレミーは多大なストレスを受けた。
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ジェレミーの大ファンであったリンダ・プリッチャードさんが、ガンの為のチャリティー・マラソンをして、成功させました。
ジェレミーも奥さんをガンで亡くしているため、このチャリティーにはすごく協力していました。
そして、このマラソンも終わり、二人はどうなるかというと・・・・。
普通は、ファンの人とは、もう交流も途切れるかな、と思うのですが、ちゃんと続いてるんですよねー。
大スターでありながら、ジェレミーの優しさ、親しみやすさを感じます。
二人がよく行ったというクラパム・コモンの「Tea Time」は、もう閉店しているそうです、残念。
何のお店になっているんでしょうか、ロンドンに行くとき、調査してきますね。
クラパム・コモンという大きな公園に面した、優しいグリーンの可愛いカフェでした。
それにしても、カフェの開店から閉店までお店にいるって、すごい!(笑)
二人の間で、話題は尽きなかったんですねー。
そういえば、イギリスに行く予定なので、向こうの医療制度について調べているんですが、
イギリスは、まずホームドクター(GPといいます)の診断を受けてから、それぞれの専門医に紹介されるシステムを取っています。
いきなり専門医には、行けないのです。必ずホームドクターを通じて。
でも、それって重大な病気を見逃すことにならないでしょうか。
今回みたいに、躁鬱病についてあまり知らないホームドクターに判断してもらって、果たして本当に的確な診療科を紹介してもらえるんでしょうか?
その他にも、予約なしでお医者さんへ行けないなど、不都合なことが沢山あります。
(風邪でどうしても診てもらいたい時でも、飛び込みではいけないのです!必ず、予約がいるそうです)
反面、国民皆保険ですし、診察にはお金がかかりません。薬代のみで良いのです。
これは、国民にとって医療費の心配が少なく、無駄な診療を省いて、良いことですよね。
そういえば、ジェレミーが躁鬱病を患っていた頃、この病気への世間の認知は薄かったです。
翻訳の辞書にも、病名が載っていないこともあり(単なる鬱病と表示している辞書もありました)、まだまだ知られていない病気でした。
本当に、ジェレミーの場合は、公の場で仕事があるので、この病気と闘いながらでは辛いことも多かったでしょう。
でも、こうしてリンダさんがいつも励まして、側にいてくれたんですね。
あ、この章から読み始めた方には、リンダさんを恋人かと思う人もあるかもしれません。
私も最初はそうかなと疑ったことがありましたが、今は「仲の良いお友達」だったんだろうと思います。
リンダさんは、もちろんジェレミーの大ファンですから、異性として愛していたでしょうが、
ジェレミーの方は、仲の良い友達として感じていたように思います。
また、その点も読み進めて、考えていきたいですね。
さて、今週は色々イギリスに向けて準備していました。
まだ5ヶ月あるわと思っていても、ほんとにすぐですよね。
私の場合、英語という厚い壁がぁぁぁ・・・・・
やっぱり、ここはクィーンズイングリッシュですし、グラナダ・ホームズで勉強しかないですよね?
ちょうど、日本語訳がついた本も新発売したところですし。
そうだ、住居は、大学の学生寮に申し込むつもりです。
むこうはちゃんと家族用の部屋も用意してくれていて、それなら今の住居と変わらない広さで住めそうです♪
当たれば良いなぁ。もし当たれば、大英博物館近くに住めそうです。
コメント有り難うございます♪明日、お返事させて頂きますねー。
次の更新は、来週の金曜日です。
では、また♪
りえ(rie_002@goo.jp)
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」としました。ジェレミーとリンダさんが一緒に写ってる写真を見ても、嫉妬したくて済みそうです。
日本から出るということは、色々違いがあって大変ですね。風邪を引いて、すぐお医者さんにいけないなんて・・・不安な感じもしますね。でも、医療制度のこと、大変勉強になりました。楽しみですよね~なんだかんだと言っても・・・・・。まるで、私までイギリスに行くかのように、ワクワクしてます。
頭の中は、色んな事で一杯でしょうが、無理せずに。
リンダさんはご自身で本をだしてらっしゃって、1冊はジェレミーとの日々をつづった本、
そしてジェレミーの写真集。こちらは、オークションでプレミア付きで、もう値段が高くて、今からでは手が出ません。
ジェレミーとの日々をつづった本をぱらぱら読んでみて、どうもそうじゃないかなぁと思いました。
リンダさんは、猛烈に好きなんですが、ジェレミーの対応が、友達の域を超えてない気がします。
ジェレミーの家に同居というか、時々住んでいたのだって、介抱の為に、リンダさんが押しかけ女房みたいな感じで、結構無理矢理、家に来ています。
イギリスの医療制度は、なかなかすごですよね。当初は、うまく回っていたみたいなんですが、
医療費も抑制できるでしょうし、今は結構悪評みたいですね。
ですので、私たちが行く時は、別に海外保険をかけて、日系医療にすぐに診察できるようにしておくつもりです。
大人だけなら、イギリスの医療制度だけでも良い気がしますが、何しろ子供がいるので、緊急時にも対応出来たら心強いですし。
>まるで、私までイギリスに行くかのように、ワクワクしてます。
有り難うございます♪
みなさんと楽しみながら準備したいと思います。
本当に現実のものとなってきたのね。ちょっと淋しいような、うらやましいような。
やはりうらやましいわ。ぜひ楽しんできてね。
先ほど、グーグルマップで見たところ、以前に書いた Pavement Cafe がありました。
(21 The Pavement, Clapham, London SW4 0HY United Kingdom)
一度、外観を確認してみてください。角から2軒目。かつて Tea Time だったところでしょうか?合ってます?
まぁ、今はまた新しいお店になってるかもしれませんねぇ。
最近は本当に便利な世の中になりましたね。公園を見ながら、公園の周りを一周するのもなかなか楽しいですよ!
遅くなりましたが、話題になっているDVD買いました。情報ありがとうございます。ビデオで100回くらい観たかもしれないホームズを久しぶりに観て、ジェレミーは、なんてかっこいいんだろうと改めて思いました!全巻、発行してほしいですね。
ジェレミーが亡くなったとき、奥様もいらっしゃらなくて、ひとりぼっちだったのだろうかと、とても悲しかったのですが、リンダさんのことを知って、よかった!と、嬉しかったことを思い出します。とても慰められました。
では、また来させていただきます。
「Tea Time」の情報有り難うございます!
ほんとだー、今はPavement Cafeになっていますね!!
でもペンキで色を塗り直しているようです。
Tea Timeの頃は、ウエッジウッドのイメージみたいな薄いグリーンだったんですよ。
あんな強烈な色じゃなかったですね。
ああ、お店の雰囲気も変わってしまったんだろうな。
でも、もう一度ロンドンに行ったら、レポしてきますね♪
公園をぐるりと、そして公園を見ながら周りを一周(広大ですが!)、ジェレミーの家の周りを意味もなくぐるぐると行ってきますね(笑)
本当に、私もまさかこのタイミングでロンドンに行くとは思ってませんでした!
ジェレミーが呼んでくれたのでしょうか。
大丈夫です、そのっちさんも良いタイミングでホームズが呼んでくれますよ♪
あ、ブログの更新も待っていますねー
>ひささんへ
こんにちは♪
やはり海外旅行に興味はなくとも、イギリスは別ですよね!
まだ5ヶ月も渡英まであるというのに、もうテンション上がりっぱなしです(笑)
DVDブックも購入されたんですね!
本当に綺麗な映像でびっくりしましたよね。もちろん全巻を希望ですよね♪
こうして皆さんに買ってもらえれば、それも夢じゃないかもしれませんね
私も、最初に訃報を聞いたとき、一人で亡くなったんじゃないよね?ってすごく心配でした。
でも、こうして温かい目で見守って下さるリンダさんの存在があって、救われました。
今も、リンダさんはジェレミーの貴重な録音などをYouTubeに上げて下さっていて、
変わらずジェレミーの事を愛しているんだろうなぁと感動しています。
また、お時間の有りますとき、お待ちしていますねー♪