ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日も、「Bending the willow」の概略の続きです。
ジェレミーの晩年を支えたリンダ・プリッチャードさんとのお話です。

今回は、172ページ後半と173ページをご紹介しています。

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「TVを見ることも、私たちの楽しみだったの。二人とも自然の番組とスポーツが好きだったの。ジェレミーのお気に入りの番組は、乗馬のイベントで、私の方はフットボールが好きだったわ。そしてジェレミーの最優先の番組は、オペラだった。

TV番組で面白いものがないと、よくクロスワードパズルをしていたのよ。クロスワードは、躁鬱病の発作で、アイディアが急流のように押し寄せる症状に苦しめられるときに、私がジェレミーに紹介したの。私の推測なんだけど、病気の時に、ジェレミーが一つのことに集中すれば、このアイディアの急流がちょっとは弱まって、病気とつきあいも簡単になったと思うの。後に、この事が正しかったと分かったわ。」

1993年、ジェレミーは、「瀕死の探偵」の撮影を終え、チャーターズ・ナイチンゲール病院に入院した。
エドワード・ハードウィックは、プロデューサーのジューン・ウィンダム・デービスとの会話を憶えていた。

「私たちは、つぶやいた。『あぁ、誰がクラパムの大きなアパートメントに行って、そこで暮らし、彼の世話をできるだろう。』私は、ルーフ・ガーデンのことを心配していた。危険なくらい高さがあり、手すりは少ししかない。ある夜、ジェレミーがルーフ・ガーデンにのぼり、そこから宙に飛び出したらと思うと。私たちは、誰がジェレミーについているか考えていた。

しかし、天使のようなリンダは、既にジェレミーと同居して、彼の側についていた。そして彼女は、すでに治療の知識も学んでいた。彼女は、何冊も本を読んでいて、医者が下した判断にも、こう言うことがあった。『駄目です、ジェレミーはこの薬を飲んでいるので、その薬は飲めません。』こういった配慮が出来て、彼の側についていてくれた。彼女は、本当に素晴らしかったよ。」

リンダは、最後の最後までジェレミーの側にいた。

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これで、リンダさんとジェレミーのことを書いた、この章は終わります。
本当にリンダさんがジェレミーの側にいてくれて良かったなぁと思いますね。

リンダさんの本を読んでいて、思うのですが、
二人の関係ってとても恋愛じゃないと感じるんですよね。
リンダさんが、心の底からジェレミーを愛しているのは、痛いほどよく分かります。
まぁ、実際のところはどうか分からないのですが、
私には恋人より親しい友達、病を共に闘う戦友のイメージがしてしまって。

ジェレミーの病気のこともよく調べてくれてたんですね。
医者に薬の飲み合わせのことで、意見できるくらいですもの。
ちなみに同居は、彼女の押しかけ女房的な一面から始まりました。
ジェレミーのことが心配でならなかった彼女が押して、みたいな感じです。
でも、結果的にそれが良かったんですよね。
亡くなるとき直前まで、こんなにジェレミーが愛されていて良かったですね


ジェレミーのTVの趣味なんかも分かったりして、楽しかったです!
オペラが好きだったんですね♪
よし、これから私もオペラ好きになります!(笑)
クラシックもオペラも好きということで、本当に正統派な趣味です。
そして馬好きなジェレミーは、ホース・イベントも好きでした。
日本では、馬と言えば競馬ぐらいですよね、TVでしているの。
でもイギリスは本場ですから、乗馬のイベントなどがTVでしているのでしょう、
ジェレミーは、それを見ていたんですね!

躁鬱病の症状の中で、「アイディアが激流のように」という表現がありました。
凡人の私にはこの状態は想像できませんが、
きっと色々なことが高速でわき上がり、頭脳がオーバーヒートしそうな感じでしょうか。
そんな時は、クロスワードパズルで、気をそらす。
なかなかリンダさんも考えてらっしゃいますね。
本当にジェレミーの病気をよく理解されています、さすが。


さて、今日でこの章は終わりです。
「Bending the Willow」も残すところ、あとちょっとです。

来週は、久しぶりにビジュアル行きたいですねー♪
次は、来週の金曜日の更新です。
では、また。


りえ(rie_002@goo.jp)


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コメント
 
 
 
押し掛け女房ですね(^O^) (きこ)
2009-04-05 11:05:58
ジェレミーの人柄が偲ばれますね。 オペラや馬が好きだったんですね、う~ん、さすが貴族的! 「銀星号事件」での馬の扱いが手慣れているなぁと思ったんですよね~。 今、また入院中ですがデジタルリマスター版を持って来て毎日見ています。 早く次々に発売にならないかなぁ!
 
 
 
>きこさんへ (りえ)
2009-04-12 00:02:10
お返事遅れましたー、すいません。

そうなんです、ジェレミーの場合、趣味で育ちが分かりますよねー。
オペラにクラシック、乗馬にアーチェリー。
いかにもイギリスのお坊ちゃま、庶民とは違いますよね。

仰るとおり、銀星号事件の時もそうですが、本当に馬の扱いに慣れていますし、なにより、馬を見つめる瞳が、本当に優しいんです!
愛を持って接しているのが、よく分かります♪
小さい頃から、ポニーだったかな?を飼っていたそうです。

きこさんもデジタルリマスターを楽しんでらっしゃるご様子!!
私も、嬉しいです
早く次のも見たいですよね♪
 
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