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ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日は、ジェレミーの故郷Berkswellからほど近いコベントリーをご紹介したいと思います。

ここは、ジェレミーが幼い頃に行っていた街です。
Berkswellから車で15分とか、そういう距離だったと思います。
ジェレミーの故郷は、バーミンガムとこのコベントリーのちょうど真ん中ぐらいの小さい街ですので、
何か用事のあるときは、大きな都市のバーミンガムやコベントリーに出ていたようです。
バーミンガムは母の実家のキャドバリーの工場がありますので、頻繁に家族に会いに行ったのではないかと思います。

ジェレミーが何度も行ったところだろうと思い、コベントリーとバーミンガムは、訪れたい地でした。
今回は、バーミンガムは無理でしたが、Berkswellの翌日、コベントリーを訪ねてきました。










ジェレミーが幼い頃、第二次世界大戦があり、コベントリーにドイツ軍が大空襲を行いました。
ジェレミーのお母様は、コベントリーで苦しむ人々の事を思い、空爆のあった日に現地に行き、救援活動をしていたそうです。
その時に連れ帰った人々で、ジェレミーの屋敷は42人の人が同居することになりました。

今回は、コベントリーの教会に行ってきました。

手前が新しい教会で、奥が古い教会です。
もちろん、私の目的は古い教会です。









戦争の悲惨さを忘れないようにでしょう、現在も古い教会が当時のまま残っています。

ジェレミーも、母に連れられて、この教会にはきっと足を運んだと思います。












屋根が焼け落ち、ガラスが砕けた祭壇。
空爆のあった80年前から変わらない風景なんですね。

祭壇には、今も花が供えられていました。
この日は風の強い日で、数本の花が祭壇から落ちていたんですが、息子が拾ってまた祭壇に戻していました。

もうこんな戦争は、二度と起こしたくない。
でもイギリスは、第二次世界大戦以降も何度も、出兵しています。
イギリス人も多くの人が、その事を悔いているようです。
祭壇に供えられた平和への願い、いつの日か実現しますように。










もともとの教会の様子です。
当時は立派な教会だったんですね・・・・。











教会の尖塔だけが残ったようです。
支柱も、酷い有様ですね・・・。

ジェレミーのお母様は、コベントリーへの空襲をどうやって知ったんでしょうか。
ラジオででしょうか、それとも、直に多くの飛行機の轟音と空が焼ける色で気づいたんでしょうか。
空を見て分かったなら、ジェレミーもそれを見ているはずですね。
その時、ジェレミーは、どう思ったでしょう。

本で読んだ時には、感じられなかったことが、直に訪れると伝わってくるものがあります。








ここを空爆していたのは、ドイツ軍。
しかし、日本もドイツと一緒に戦っていたので、当時は敵同士だったわけですよね、残念ながら。
数十年後とはいえ、敵だった日本人が今、ここに立っているのは、ちょっと不思議です。
でも、日本人の私がここに立ち、今願うことは、世界平和です。










狭い階段を上がり、尖塔に登ってみました。

地方都市のコベントリー。
ロンドンから遠いここが空襲されたということは、軍事基地か工場があったんですね。
ロンドンタクシーには、「この車はコベントリー産です」というシールをよく見かけたので、
今もジェレミーの頃も、重工業の都市だったのかもしれません。

遠くに、茶色の煉瓦の屋根が連なっているのが見えます。
イギリスはどこも茶色の煉瓦が多く、これこそがイギリスらしい景観です。








教会の横の道です。
昔から何も変わらないような裏道。











ジェレミーのゆかりの地を訪れている時、こういう昔から変わらない道を見つけると、ジェレミーの幻が見えるような気がして・・。
ジャケットを着た小さいジェレミーが、お母様と3人のお兄さんと、ここを通り抜けて教会へ行くのが見えるような錯覚がします。






さて、今日はコベントリーのご紹介でした。
あまりに何もないところなので、観光に行く人はほとんどいないと思います。
これを見て、ジェレミーの小さい頃をちょっとでも感じて頂ければと思います。

そうそう、ここは、チョコレートの「ゴディバ」の名前の由来の地。
ここの領主の妻ゴダイヴァ夫人が、夫がかける重税に民が苦しめられていることを知り、夫に改善を要求しました。
その時、「お前が裸で街を歩けば、考え直してやろう」との返事。
意を決して、ゴダイヴァ夫人は馬に裸で乗り、街を歩きました。
その時、町の人は、戸を閉じて、夫人の優しさに応えたそうです。
その夫人の名前が、ゴディバの由来なんですよ。
ベルギーの街の話かと思っていましたが、コベントリーの話だったには、驚きですよね。
私は訪れませんでしたが、コベントリーにはゴダイヴァ夫人の像もありそうです。

今回は、バーミンガムは行けませんでしたが、次はキャドバリーの工場があったバーミンガムにも足を運んでみたいです。
バーミンガムには、現在キャドバリーのチョコレート工場の観光施設があるんです。
何かジェレミーに関するものや、ジェレミーの小さい頃を思い出させるものがあるかも知れませんしね♪



先日は、皆様に愚痴ってしまいましたが、あれから優しいコメントを頂き、心温まる思いです。
年内は、まだまだ悲しい失恋モードで無気力状態が続くと思いますが、
年明けぐらいから、ロンドンと遠距離恋愛モードに入れればなぁと思っております。
「離れている間が二人の愛を育てるの」(離れている間イギリスの歴史などの勉強をして想いを温めつつ)、
「会えば激しく抱擁」(ロンドンで観光で行ったら、ジェレミー所縁の地を巡ったり、ロンドンを満喫!)みたいな感じで。
まぁ、私の片思いなんですけどね(笑)

子持ちの主婦が、地球の裏まで行くことは大変ですが、
どうせロンドンに住んでいる間も、夫は2ヶ月ほどは日本出張で、その間は息子と二人で暮らしていたので、
なんとなれば、息子と二人でロンドンには行けそうな気がします。
ま、その為にはこつこつ貯金しないと、ですね。頑張ります。

来週から、ジェレミーのホームズも久しぶりに見たりしようかなぁと思っています♪


では、また来週。


りえ



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コメント
 
 
 
きれいな空! (そーなの)
2010-11-03 16:59:58
りえさん、ちょこっとお元気になられたかしら?
恋に置き換えると、もやもやしていた気持ちもはっきり見えてくるかもしれませんね。

コヴェントリーに行かれた日は最高のお天気だったのですね。写真がとてもきれいです。
抜けるような青空に、教会の跡。広島のドームのようで、平和の大切さを感じます。

私もこつこつ貯金をして、英語力をアップして、キャドバリーの施設に行ってみたい!という気持ちになりました。英語力・・・くくく・・・苦しいところですが。

でも、こうしてみたいっていう新しい夢を持たせて下さって、本当に感謝いたします!

ジェレミー、お誕生日おめでとう!そして、りえさんに引き合わせてくれて、ありがとう!
 
 
 
そーなのさんへ (りえ)
2010-11-09 10:07:14
こんにちは、いつもコメントを有り難うございます!

Berkswellの翌日にコベントリーに行ったのですが、両日とも晴れていて、気持ちが良かったですね-♪
イギリスでは8月ともなれば、もう寒い日もあったり(例えば、マンチェスターに行った日は、8月でももう晩秋ぐらいの勢いでした)天気が乱れてくるのですが、この二日だけは最高に晴れていて、気持ちよかったです。

そーなのさんも、ぜひイギリスに行かれてくださいね!
まずは、ロンドンで慣れてから地方にまで足を伸ばされてはどうでしょう。
地方は英語も分かりにくいし、観光客慣れしてないので、英語力がいりますが、
ロンドンではあんまり英語要らないですよ、世界中の観光客が集まっていますから、観光客慣れしてますし。
来年あたりいかがでしょう、ポンド安の今ぜひ♪

私も皆さんと話すことで、よりジェレミーの世界が広がっています。
こうしてここに集って、みんなでお話しして、色々世界が広がっていけば良いですよね♪
私の方こそ、これからもよろしくお願いします
 
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